口を大きくあけるあけると、「耳に強い痛み・本当に耳が聞こえなくなる」ことはありますか?
耳の中をかきすぎてしまい、耳の中から血が出たり「ジー」と言う音がして痛かったりで、耳鼻科には行かず市販の薬を飲んでます。
今度歯に虫歯ができた為麻酔で治療するのですが、口を大きくあける事によって、「耳に強い痛み・本当に耳が聞こえなくなる」と言った状況は考えられますか?
口を大きく開けることによる、耳への直接の障害は考えられないですね。
大開口をすると外耳道(耳かきで触る耳の穴)は圧迫されますから、そこに傷ができていれば多少の痛みは感じると思います。
顎関節と内耳は近接していますので、顎関節症の兆候があれば、大開口による顎関節周囲の痛みを、耳の痛みと錯覚するかもしれません。
最近こめかみ辺りに頭痛があり、口が特に朝開きにく状態です。
はじめまして、総合病院で顎関節症と診断されました。
3ヶ月前に右側こめかみ辺りにカチカチと鳴ったことがありそれ以来その症状はなかったのですが、最近こめかみ辺りに頭痛があり、口が特に朝開きにく状態です。
(生活習慣はきをつけています。)
ここ数日ずっと口が開きにくい状態です。
診断されたところで(はじめていったとこ)マウスピースの型をつくり次回出来上がる予定です。
マウスピースはよくないとよく耳にしますが、飛び込んだ歯医者さんなので本当にこれでいいのか疑問です。関西に顎関節症の名医がおられるとのことですが、教えていただけないでしょうか?
口が開かない理由は、
- 顎関節の内部に一種の脱臼があり、関節円盤が引っかかって開かない場合があります。もう一つは
- ②周囲の筋肉が痙攣や強直(一種の凝りのひどいもの)をおこしている場合、
この2種類が主なものです。
Bの場合は、静かに開口訓練(無理しないで)マッサージ、スプリント(マウスピース)な
どが有効です。
Aの場合は、術者の手で脱臼整復術の様なことが必要になり、その後再度脱\臼しないような、スプリントを入れます。
ABの違いがわかって、使い分けている歯科医師ならば、おおよそ大丈夫だろうと思いま
す。
スプリントは、うまく作れる歯科医師のものなら、とても有用有効です。ただかなりの知
識と経験が必要と思います。
関西方面は、よく知りません。歯学部、歯科大学付属病院が安全パイですが、開業医のな
かにはかなりの数の熟練者がいることも事実です。
拝啓 お忙しいところ返信メールありがとうございました。
違う病院にいってみたところ、様子をみるということで、処置はなにもしませんでした。2,3週間顎のだるさと頭痛はあったものの、しばらくすると口も通常に開くようになり、今は通常の生活をしています。
またこんなことにならないように、あまり口を大きくひらくようなことはしないよう心がるつもりです。上右奥にあるといわれてる親知らずがきになりなすが、もう抜きたくないですね。
敬具
あくびをした際に顎がはずれ、まったく戻らなくなりました。
はじめまして。WEB検索をしていたらこちらにたどり着きました。顎関節脱臼についてお伺いいたします。
何年も前に風邪をひいた際、自分で消毒剤をのどに塗ろうとして顎が外れて以来、脱臼が癖になってしまいました。あくびをした時や大笑いした時など顎が戻らないことがたまに起きます。ただ、今までは長くても数分、短ければ数秒で自然に戻りました。
ところが昨日、あくびをした際に顎がはずれ、まったく戻らなくなりました。お酒を飲んでいたこともあり、だんだん気分も悪くなってトイレに駆け込み悲惨な状況になりました。たまたま友人と一緒にいたので身振りで状況を伝え医者にコンタクトを取ってもらいましたが、結局緊急病院へ連れて行かれました。医者が入れ替わり立ち代り診察しましたが、指を両下奥歯に当てて強く押しても顎は戻らず、最後に顔の表面(頬)を強く押し付けるような形で顎が戻りました。押さえ込まれた際は非常に痛みを伴いました。結局2~3時間は外れていたと思います。
長くなりましたが、この顎間接脱臼の予防策はあるのでしょうか。大口を開けないようにすればいいのでしょうが、あくびは不意に出るものなので、毎回意識して口を押さえるのはかなりつらいものがあります。また、脱臼した際に自分で治す方法はあるのでしょうか。今回は気分が悪かったこともあり全く自分で対処することはできませんでした。
現在私は2週間前よりロンドンへ留学しに来ており、今回は保険会社を通して医師とコンタクトを取ってもらいました。顎が外れるとほぼしゃべれなくなる上に、留学したてで言葉ができず、これからまた起こると思うと非常に不安に思っています。
まだ1年以上滞在する予定なので日本で治療を受けるわけにもいかず、どうしたらよいか途方に暮れています。どうして起こるのか、これからどうしたらよいのか、勝手ながらアドバイスいただければ幸いです。
はずれた顎を入れる(顎関節脱臼整復術)は、ヒポクラテス法など一定のやり方があります。そちらでかかったお医者さんたちは、よくご存じなかったか経験が少なかったものとみえます。
直接下顎を閉じさせようとしたり、奥へ入れようとしても入りません。正常な顎関節は、間に関節円盤(線維性の組織)を挟んで、上顎結節(骨)と下顎頭(骨)が上下に対しています。顎がはずれる(関節脱臼)というのは、下顎頭が前へ行き過ぎて、関節円盤からはずれてしまった状態です。口を閉じようとしても、はずれた関節円盤が引っかかって、下顎頭は後ろへ戻れないので、口が開きっぱなしになるのです。閉じるには、下顎頭をいったん下方へ下げて関節円盤厚みを乗り越えればいいわけです
つまり下顎の臼歯部を押し下げ、前歯部へは閉じる方向の力を加える。下顎の奥の方つまり顎関節を開くようにして、円盤という障害物を乗り越えたら、口を閉じさせる。
一人でやるのは難しいのですが、両側で示指と中指で大臼歯を下へ押し、両親指でオトガイ(下あごの先っちょの下側)を上に押します。奥を開き前を閉じるように下顎に逆回転力を加えながら、口を閉じてゆくとうまくいきます。
しかし脱臼とともに筋肉の痙攣が起きると、痛くて上記の操作はなかなか無理です。やはり口腔外科医、整形外科医など専門医に任せるほうがいいでしょう。
しかし何度も脱臼する人は、関節にゆるみができるのでしょうか、自分で簡単に入れることできる方が多いようです。
はずれないようにするには、あくびの時には、オトガイに手をあてて、急に前方や下方へ出過ぎないゆにしますが、ご指摘の通り難儀です。
ところで、先天的に顎の作りに華奢な人や、あるいは広い意味での顎関節症といえる顎関節に負担のかかる咬合の方に、脱臼がよく見受けられるように思います。顎関節症の治療であるスプリント療法と咬合の修整で、脱臼が少なくなったケースはかなり経験があります。
顎関節症になって6年になります。とにかく完治したいと切実に願っているところです
現在米国在住で、日本人の意見を聞きたいと思いメールしました。
98年の5月まで約2年間歯並びを良くする為に矯正をしました。
99年の秋に歯痛のために歯科医に行ったところRoot Canalと言われ、その治療には$400から$500かかるけどその歯を抜くなら$70と言われ、右上奥歯を一本、抜歯することにしました。
その直後左顎関節のあたりに変化が生じ、カクカクと音がするようになり痛みもあり、たまに口が開きにくいことがありました。
その時は顎関節症のことなど全く知らなかったため2003年の春頃までずっと放置していました。2003年の春頃歯科医に相談したところ、スプリントをすれば治ると言われたのでその通りにしました。それから約2ヶ月で左顎関節の問題は驚くほどよくなったのですが、同じ2003年の秋ごろ今度は右顎関節あたりが悪くなり同じようにカクカクと音がし、痛みも始まりました。
2004年の2月に寝転がってテレビを見ている最中突然、ガクっという音がして口が開かなくなりました。スプリントはそれまで何ヶ月か付けるのをやめていたのですが、口が開かなくなったためまた付け始めて、そのおかげて口は開くようになりました。
右顎関節のカクカクする音と痛みがまだ続いているため、2004年の秋に今度は矯正歯科に相談に行きました。矯正歯科の先生もとりあえずスプリントを調節する事で様子をみようといわれたのでそうする事にしました。
スプリントはどうも私の歯に合わなくなってきていたので2004年の11月にLabの方に送って直してもらいましたが、その当時妊娠中でつわりがひどかったため、11月から2005年の2月あたりまでつけることができませんでした。その後今までスプリントは夜寝るときは必ず付けていますが、顎関節症はいまだに治っていません。
それどころか先週、問題のなかった左顎関節のあたりにまた、カクカクと音がし始め痛みも少し始まりました。今通っている矯正歯科の先生は、顎関節症を治すにはまた歯の矯正をするしかないと言うのですが、矯正には多額のお金がかかりますのでなるべく避けたい所です。
歯のかみ合わせが悪い場合、矯正しか治療方法はないのでしょうか?私の上の歯は銀歯だらけですが、もしその銀歯を取り除く治療をしたらかみ合わせを良くする事は可能でしょうか?近くに信頼の出来る針治療がありますが、顎関節症に効果があるでしょうか?抜歯をした所に新しい歯をつけることで、治すことができるのでしょうか?
顎関節症になって6年になります。とにかく完治したいと切実に願っているところです。お返事よろしくお願いいたします。
ながく続いた顎関節症
- 顎関節症の原因は、ブラキズム、中でもクレンチング(食いしばり)といわれています。
その結果、顎関節に無理な力を掛けると同時に、臼歯を下顎骨の中に沈下させ、下顎位と咬合を変化させてしまいます。
スプリントの目的は、一つは顎関節にかかる力を軽減すること、もう一つは変化した下顎位を元にもどすことです。ブラキズムは精神的なストレスの影響が多いと言われます。
- スプリントは有効な方法ですが、スプリントの効果を高めるにはこまめな調整が必要です。
スプリントを装着するのは、現在の天然歯どうしの咬合(噛み合わせ)の束縛から離れて、顎関節や筋肉にとって楽な下顎位(上下の噛み合わせの位置)に落ち着かせるためのものです。
スプリント装着すると、顎関節に長期の問題を抱えていた人の多くはは、下顎位が移動するので、そのたびにスプリント上の咬合を修正して、常に(スプリント上の)仮の咬合を最適にしておかなければいけません。
永く装着していなかった後などでは、調整は勿論です。スプリントを装着した状態ではカクカク音はしないようにできていることが大事です。
- 顎関節症の人の多くは、スプリントを装着し続けると、顎関節の症状がおさまるとともに、若干の下顎位の変化と噛み合わせの狂いがでてくるのが普通です。
ある場合は自然の回復を、ある場合は歯の若干の削りによる咬合調整を、狂いが大きいときのは(特に銀歯が多い時には)冠を被せて(被せなおして)咬合を再建しています。
- 前歯のアンテリアガイダンス、(例えば犬歯同士が顎が側方に動く時の顎の動きを誘導するような機能)が、不正があるときや左右で著しく違うときは、歯科矯正あるは前歯補綴(白い歯を被せる)で修整することがあります。
- 臼歯を抜歯されたのだと思います。それによって左右の歯の数が著しく違って来た場合、インプラントや中間欠損のときはブリッジなどで補う必要があります。
第2大臼歯が抜けて、第1大臼歯が健在ならぎりぎり大丈夫、第1,第2大臼歯とも抜けていたら必ず補ってください。
先日治療で口を長くあけていたせいか、口が開けつらくなり、とうとう開かなくなりました。
5,6年間くらい前から顎関節症で、年々ひどくなってきて度々病院に行ったりもしてたんですが、なかなか良くなりませんでした。
今、虫歯の治療中なんですが、先日治療で口をいつもより長くあけていたせいか、それ以来口が開けつらくなり、とうとう開かなくなってしまいました。
マウスピースは前からもってます。
それで、大きな病院の口腔外科に行ったところあまり意味がありませんでした。
そちらでは、治療してもらえるのでしょうか。開くの待つしかないと言われたのですが、すぐにでも治して貰いたいのですが。
症状から推察して、顎関節の内部で脱臼のようなことが起きる。
関節頭―関節円盤―関節窩の間の相互位置関係がずれて、関節円盤がひっかかってあごの関節が動かなくなってしまう。クローズドロック(closed lock)といわれる状態ではないかと思います。
口腔外科では脱臼徒手整復を試みるはずでが、それも無効だったのかもしれません。関節腔へ液体を注入して、引っかかりを浮き上がらせる療法(ポンピング)を試みてみる病院もあるようです。
通常は咬合の安定と開口訓練を組み合わせた治療で、開口量の増大をはかっていくのが、一般的です。もしおいでになれるなら、拝見いたします。
痛みはありませんが、噛み合わせがシックリくる位置と顎関節の中心とがズレているよう?
はじめまして。噛み合わせ不良からくるストレスに悩んでおります。
上手く表現できないのですが、ホームページのメール紹介で顎関節症の3番「かみ合わせがしっくりこない。
自分の正確な顎の位置がわらない。」の方の悩みと近いかなと思いました。
痛みはほとんどありませんが、噛み合わせがシックリくる位置と顎関節の中心とがズレているように感じます。
最近、顎関節症という言葉を良く聞きますが、私もその症状なのでしょうか?
一度、見ていただけたらと思うのですが、相談のみでも受けていただくことは出来るのでしょうか?
確かに顎関節症の初期症状の一つとも考えられないこともありません。
しかしあれこれ推測に推測を重ねてお答えするより、実際に拝見する方が早いし正確だと思います。
歯科医院へお電話して頂き、受付で診療予約をお願いします。
堅い物等食べると顎の関節が外れる。
お聞きしたい事があるのですが、私の友人の女の子で、堅い物等食べると顎の関節が外れる事があるそうなのですが、何か良い対応策はあるのでしょうか?
恐れ入りますが、対処法を御存知でしたらお知恵を拝借下さい。
「顎が外れる」
実際に患者さんを見ていないのですから、以前に診た(数少ない)患者さんの状態を思い浮かべながら、その類推で答えるしかありません。時には的はずれもあると思ってください。
「大口を開けて顎がはずれる」のではなく、「噛んでいてはずれる」のですね。
この種の患者さんには、いままでの経験から2種類のタイプが思い浮かびます。
- 体質的に顎関節が弱いタイプ。顎関節がはずれないように保護している関節包や靱帯が、元々ゆるくてはずれやすい。骨や筋肉も細くて華奢な方が思い浮かびます。
このタイプの人には同時に、単なる歯並びの悪さとは違った、機能的な噛み合わせの不良を伴うことがよくある。このため食べているときに、時折顎関節が外れる方向に力が作用するので、ますます外れやすいのです。
- もう一つはおなじみの顎関節症のⅢ型で、カックンカックン顎関節に音をいわせているうちに、顎関節がもっとゆるくなって、習慣的に外れるようになった人たちです。
他にもいろんなタイプがあるでしょうが、身近にみるのは以上の2タイプです。
対策は月並みですが、
- 癖になり益々外れやすくなるので、硬い物を噛むことを避ける。
- 歯科医院にいって、噛み合わせを見てもらってください。
- 必要なら、マウスピース(スプリントあるいはナイトガードなど)を作ってもらって、顎関節の安静を保つ。
- ストレスをコントロールし、食いしばり、歯ぎしりなどを予防する。
顎の関節が痛いので整形外科に行きました。
顎の関節が痛いので整形外科に行きました。
顎関節症と診断され取り合えず薬物治療を1週間してから歯科医師に相談するか様子を見るとの事。
その場合マウスピースを使用するかもしれないと言うことですが治療費は高いのでしょうか?保険適応しますか?
顎関節症は咬合との関連が強く、また咬合をぬいて治療は考えられません。
他の関節炎とか関節症と同じように整形外科で扱えるのでしょうか?
どちらかといえば歯科が専門だと思います。
ただし歯科医でも扱える人は数%と思いますので、よく探してください。
とりあえず鎮痛剤をだして痛みだけ止まったらそれ以上は出来るだけやらない。
という手法は最近のアメリカの流行でもあります。(日本の30年前の治療に戻った感がありますね。)一過性で治ってしまう人も確かにあります。
でも一部は再発を繰り返して重篤になってゆきますので、一度は専門医に見てもらうことを勧めます。
歯科医でマウスピース(正確にはスプリントとかバイトプレーンなどと言います)を用いる治療法は、一応は保険の項目にはあることはあります。
しかしとても治療の制限が多く、治療費も安すぎるため、顎関節症を本当に治せる腕のある名医は、「自費診療」の方がほとんどだと思います。(10年前の女性雑誌「More」や健康雑誌「ウェルネス」の顎関節症特集記事に依れば10万円から30万円くらい?)
ちなみに私の歯科医院では一応保険治療としてあつかっています。(スプリント
15,300円の3割)
経済的にひどい赤字がでるのは、地域の数少ないなまじ治せる歯科医の、社会的責任と思えば我慢もできます。
ただ保険の係官や審査員の無理解はとても悲しく、一生懸命やってきただけに理不尽な制約には絶望的な気分で、この治療から逃げたい思いでいます。つい私事の愚痴がでてお許し下さい。
世の中には悩みながらも私のようなスタイルで診療し、しかも顎関節症に情熱を失わない優秀な歯科医師はいると思います。良い医師との出会いを祈ります。
そして何より貴方の顎関節症がほんの軽いものであることをいのります。
ある日を境に裏声が出なくなり、 体中筋肉痛のようにがちがちになりました。
はじめまして。私は歌を歌っておりましたところ、ある日を境に裏声が出なくなり、体中筋肉痛のようにがちがちになりました。
それからは声楽の先生から整体から、体操や武道のセミナー、歩いたり泳いだり、休んだりスポーツ心理学を勉強したりと、あらゆる方面からの復調へのアプローチを試みましたがどれも効果がほとんどありません。
そんなある日、整体の後に口の中に違和感を感じて思いつきました。
そういえば昨年末に歯の詰め物が取れたのを放置していました。これのせいかとすぐに近所の歯科医で治療しましたが。特に改善が見られません。
今は声を出さなくても喉が嗄れている感じで(声帯に異常はありませんでした)、 特に首が固まって痛いです。首と頭の後ろ側に空気も響きもまるで入らない感じで、呼吸も浅いです。
かみ合わせ治療で改善する可能性はありますか。
発声方法を独自に工夫なさったご努力に敬意を表しますと同時に、声の出なくなったときの苦しみは大変だと思います。
声楽には全く見識はありませんが、声帯に異常がなければ、共鳴する空間の部分に不調和があるのかもしれません。
歯科で扱う顎関節症と言われる病気は、二次的に下顎骨の位置がずれていることがあります。それに伴って「首が固まる」といった症状もよくおきます。
それだから発声に関係ある「空気の通り道」が歪まないか?その周りの筋肉の強直が出ないか、と聞かれたら、絶対あり得ないとはいえません。
ただ私は、顎関節症からの発声障害の症例は一例も経験していません。従って、顎関節治療を通じて顎の位置のずれを治したところで、改善するかどうか自信はありません。
そんなにほひどくない顎関節病なんですけど、何か予防法があったら教えて下さい。
そんなにひどくない顎関節病なんですけど、何か予防できる事があったら教えて下さい。
顎関節症の簡単な自己予防法についてお答えします。
顎関節症の原因は確定してはいないのですが、私見が混じって良ければ次のようにいえます。
ほとんどの原因は、あごの関節に繰り返し長い期間、慢性的に無理な力がかかり続けるためだと思われます。無理な力がかかりつづけることによって、あごの関節自身またはそれを守ろうとする筋肉、痛みが出たり、ずれたり壊れたりとが起きてきます。
一番の原因は、日中、夜間ともに起きる、「食いしばり(クレンチング)」次に「歯ぎしり(グラインディング)」などで、まとめてブラキズムとよばれるものです。精神的な誘因が強いと言われます。
日中は面倒な作業をしているとき、いらいらしている時などにおきやすいまのです。
そんな時体がこわばる、肩がこる、胸がしまるような変な感じがしますので、そんな時「食いしばってないか?」とフッと気が付いて注意してみてください。
もし食いしばっていたら、肩でも回して気分を変えてから作業を続けてください。
「食いしばり」を始めからしないようにするのは無理ですが、早く気が付いて食いしばりの時間が短くなればよいのです。それだけで相当違います。
夜は、日中の悩みを持ち込まないように、自己暗示あるいはお祈りでもして、穏やかに寝ついてください。
朝起きたときに顎や噛む筋肉がだるい、あるいは筋肉を押して痛ければ、夜中のブラキズムが疑われます。
日頃からストレスを自分に向けないような、考え方の転換や発散が必要です。
また悪い姿勢、頬杖の習慣、下あごに枕をあてたうつぶせ寝などの習慣、くたびれるまでガムをかかみ続ける習慣なども顎に無理をかけます。
健康な成長期には、逆にむしろ堅いものをよく噛んで食べて、骨や筋肉を作っておくことが大事です。
顎関節症なら早い時期に詳しい歯科医師に診てもらうことがいいと思います。
数年前から噛み合せの治療を受けているが改善しません。
肩こり、めまい、頭が重い、などの症状で、数年前から噛み合せの治療を受けているのですが、改善しません。
田中歯科医院では、そのような症状の治療はされているのでしょうか。
また、県内や近隣県でそのような治療に実績のある医院をご紹介いただけたら幸いです。
肩こり、めまい、頭痛など不定症状は、顎関節・咬合治療で改善することの多い症状です。当院の患者さんもほとんどの方が快方に向かっています。
ただ気をつけていただきたいのは、肩こりはともかくめまい、頭痛などは「顎関節・咬合治療で治るものもあり、治らないものもある」という程度に思っていただきたい。
これらは他の病気、もしかしたら脳の重大な疾患の前兆かもしれないからです。脳外科や耳鼻科、領域などの不安は、先に除いておいた方がいいと思います。
私は、「壊れた咬合の再構築をする補綴科」の教官時代にこの問題に深く興味をもちました。
また開業後も長く多くの症例を重ね著作も発表し、一応この分野では県内の先達のつもりです。
近年クローズアップされてきているため、県下でも取り組む頼もしい歯科医師が増えていると思いますが、なかなか力量の評価をするのは難しいものです。
ブリッジを入れてから噛み合わせを悪くし、それから全身に様々な症状が現れるようになる。
咬合の異常で悩んでいます。
以前、1ヶ所に入れたブリッジから噛み合わせを悪くし、それが原因で全身に様々な症状が現れるようになり悩んでいます。咬合調整によって噛み合わせが変わり、それに伴い全身の筋肉の緊張にも変化が生じるため痛みの改善と悪化を繰り返しています
整形外科にて検査を受けましたが異常はなく、顎関節のMRIの画像診断所見でも異常はないとのことでした。
現在、前歯以外は仮歯の状態ですが治療を中断しています。
右側方に動かした時左側の接触が強くて噛めません。咬合の高さや中心位、上顎歯が水平かどうか等の検査方法はないものでしょうか
田中先生の診察を受けたいと思いますが、宜しくお願いいたします。
簡潔な文章の中にもお悩みの深さが窺われます。専門用語を何気なく使われていらっしゃることから、医療関係者でないなら、いくつもの歯科医院を巡られ説明をきかれたのか、悩みのあまり自学自習なさったかと推測します。
顎機能(咬合や顎関節を含めた一連のつながり)の不調和に由来すると思われる症状は結構多いものです。
ただし深刻な症状を呈するのはそのごく一部ですが、 貴方の場合がそうかもしれません。
しかし先に想像するより、実際に拝見したほうが早いと思います。
整形外科など他科でのスクリーニングは一応なさっているので、顎関節・咬合の観点から診るべきだろうと思います。
当院へおいでいただけるのなら、勿論喜んで拝見致します。
ただ県外にお住まいですので通院が問題です。
その後の方針については診断したうえで相談致しましょう。
当院受付へ予約のお電話をください。
そのうち治るだろうと安易に思っていたのですが、顎以外の不具合な症状が出てきました。
初めまして。私は、 5年前から顎関節症の症状に悩まされていて大変悩んでいます。こちらのHPを拝見しまして、田中先生なら治して頂けるのではないか!と藁をもすがる思いでメールを書きました。お忙しいこととは存じますが、ご相談に乗って頂けると嬉しく思います。
私は幼い頃から下顎が後退していて、いわゆる出っ歯の状態でした。今から5年前に顎がカクカク言い出し、そのうち口が開かなくなり物が食べれない状態になってしまいました。
ある総合病院の歯科口腔科の診察を受けた所、マウスピースを作製しまして、夜だけはめて様子を見るように、と言われました。
はめると1週間程で口は開くようにはなりました。マウスピースを着けると、それまでは後退していた下顎が前に出ました。出っ歯は目立たないですが、奥歯はぜんぜん噛み合わず、浮いている状態。噛む時は、顎を元の位置に戻してかみ締めるといった具合です。
今も噛み合せはそういう状態です。
顎のカクカクいう開口音は鳴るものの特に支障は無かった為、マウスピースも次第にはめなくなっていきました。
音が気になるだけで、特に問題は無いだろう、という軽い気持ちでいたのです。
ですが、そのうち顎以外の不具合な症状が出てきました。
手足の痺れ、激しい動悸、視力の低下、等。生活に支障をきたす程では無かったのでそのうち治るだろうと安易に思っていたのですが、ここ最近、今年8月に出産しまして、産後、特に症状が悪化してきたように思えるのです。前述の症状の悪化プラス頭痛、頭のフラフラ感、息苦しさなど。挙げればキリがありません。
今は幼い子供の世話をしながらの生活が体の不具合上、苦でなりません。治療するにも、子供がいるので遠出は出来ないし。
そこで、近くの歯科医院を何件か廻ったのですが、口腔外科と看板を出していても、顎関節症は取り合っても貰えませんでした。
解らない?みたいでした。(面倒だからかも?)以前にマウスピースを作って頂いた病院も診察態度に不安を感じていたので、行くのを躊躇しています。
どの病院でも言えることですが、患者の話をゆっくり聞いて、それに応じて納得いくまで説明して、対応してくれるという先生が少なく、とても残念に思います。お忙しいって解ってるんですけどね。
ネットで調べる限りでは、顎関節症は完治しにくいという記述が多いのですが、実際のところこの症状は治療をすれば治るのでしょうか?実際に田中先生が治療して、完治された方はいらっしゃいますか?
もし確実に治るというお話であれば、是非診察して頂きたい!と思うのですが、子供もいるため、黒部まで行けそうにないというのが、実状です・・・。
そこでもし診察するとならば、どういった病院に行けばよいのでしょう?富山市近郊で顎関節症を専門に扱っている病院などご存知でしたら、教えて頂けると嬉しいのですが。
ドクターショッピングをして希望が持てなく、何処へ行けばよいのか解らないのです・・・。また治療方法についてもアドバイス頂けたら幸いです。
お忙しいこととは存じますが、お返事お待ちしております。無理いいまして申し訳ありません。助けてください。よろしくお願い致します。
大変お悩みの様子、ご同情申し上げます。
以前から関節の雑音があったこと。マウスピースをつけたら後退していた顎が前に出て、口が開くようになったこと、同時に奥歯がかみ合わなくなったこと。以上から明らかに、顎関節がずれて(内部障害)下顎が後ろに偏位していたことがわかります。マウスピース(スプリント)装着がきっかけで、顎関節や下顎の位置が元に戻ろうとした。それが中途中断の不安定な状態で終わったものと思います。精神的にも不安感不安定感が残ったのではありませんか。
今お悩みの顎以外の症状、すなわち、手足のしびれ・動悸・視力の低下・頭痛・ふらつき・息苦しさなどは、どこまでが顎関節症によるか、はっきり断言できません。むしろ第一には、動悸なら循環器科、視力なら眼科など、その専門科で一応は相談すべきでしょう。どこの科でも異常がなければ、次の策として、顎関節症治療に希望を託してみるのもいいいかもしれません。
仮にこの症状が顎関節症によるものだとすれば、かなり慢性化した顎関節症で、症状改善にかなり手こずるかもしれません。
顎関節症は放っておいても治ると言う人がいます。ある面で事実です。それは一面では、生存に絶対必要な「顎」などの摂食器官の回復力は高いからです。しかし他方からながめると、生命を守るために今だけはなんとか噛めるように、食べる機構の故障や不都合はとりあえず全身の他の場所にうまく分散させて、「つじつまを合わせてごまかしている」という面もあるのです。そうしてやっているうちに、体のいろんな場所にだんだん歪みが溜まってきて、貴方のように複雑な症状がでる。そのようなものが慢性化した顎関節症と考えています。
顎関節症を必ず治せますと断言する医師はいないと思います。また是非おいでくださいとも申しあげられません。(日本の制度下では、顎関節症患者さんが増えると歯科医院が経済的につぶれます)もちろんおいでいただければ精魂を傾けます。
治療については(顎関節症に関しては)次の様にアドバイスいたします。
- 顎関節症のそもそもの原因は「くいしばり」「はぎしり」によるのが多いのです。この癖に気付いてください。それが出たときには早く気がついてやめて下さい。
- はぎしりなどは、主に精神的なストレスが原因で起き、増悪します。ストレスのコントロールをすること。原因を自覚するだけでも効果があります。
- 貴方の症状から想像すると、咬合の低下(歯が沈み込んで噛み合わせが変化)、顎位の偏位(下顎が後ろに下がっている等)顎関節の内部のズレ(関節内部障害)があり、マウスピースによる治療(スプリント療法・バイトプレーン療法とも呼びます)が必須のようです。それもかなりの長期間。
- 貴方の場合は、3.の治療で、顎の関節が治り始めると、下顎位の変化(顎の位置が前方に動くと思われる)が起きると思います。つまり臼歯(奥歯)が開いてかみ合わなくなりますが、それと前後して症状が幾分でも軽くなるか、少なくとも症状に変化がでてくるはずです。
- 咬合の修復(歯に冠を被せてかみ合うようにするなど)も必要になると思います。
顎が「ゴキッ」となって以来、顎の調子が悪い。口が1cmくらいしか開かなくなってしった・・・。
初めまして。
顎関節症についてなんですが・・
1週間くらい前、ご飯を食べていたときに顎が「ゴキッ」となって以来、顎の調子が悪いんです・・。普通にご飯を噛んでいても、「コキッコキッ」となっていたり、下アゴを前に出した瞬間に、左顎がずれた感じがしました。
今は、口が1cmくらいしか開かなくなってしまいました・・・、 それ以上口を開けようとしたら痛いんです。
口を開けなくても、筋肉がつっぱったような感じがします。
前から顎は「コキッ」となったり、大きく口を開けた瞬間に「バキッ」っとなったりはしてたんですが、口が開かなくなったのは初めてです。
前に、顎がずれた感じがした時に、近くの歯医者に行ったのですが、レントゲンを撮って、顎関節症ではないですと言われたんです。「左の顎の筋肉が80歳並ですね」と言われただけでした。
そこでむし歯の治療もしたのですが、今まで全然痛くなかった歯が、治療をしてから痛くなって通院をやめてしまったんです。他の病院へも行ってません。でも今その治療したとこの歯茎が腫れているんです。たまにすごくそこが痛くなったりします。
今は口が開かないので麺類しか食べてなくて、歯磨きすらできません・・・。口の中をゆすぐくらいです。あと、歯がういていて、虫歯じゃない歯が痛くなったりするんです。頭痛もするので、日常生活を送るのも辛いです。痛み止めは飲んでいるんですが、全然効きません。
あと、歯ぎしりは小学生の頃からほぼ毎日しているようです。音がすごくうるさくて、自分でも、自分の歯ぎしりの音にビックリして目が覚めるくらいです。
すぐにでも病院に行きたいのですが、どのような治療をするのか、どんな病院に行けばいいのかわからないんです。
アドバイスください。お願いします!
貴方の場合は、関節円板がずれたまま戻らなくなった状態(非復位性関節円板前方転位)だろうと考えられます。
健康な顎の関節は非常に早く巧みに動きます。
そのため骨と骨が直接向き合っているのではなく、間に関節円板という滑りの良い板を挟んでいます。
膝の関節には半月板がありますが、もっと完全な円板です。
顎関節に無理な力がかかり続けると、関節の「上の骨―円板―下の骨」の位置関係が崩れてきて、円板が前にずれてきます(円板転位)。
こうなると顎を動かす時に、ずれた円板が引っかかってゴキッと音がしたり(復位性円板転位)、ひどいときには全く口があかなくなったりします(非復位性円板転位)。
関節の脱臼の一種です。
顎にかかる無理な力のうち代表的な物が、歯ぎしりや食いしばり(ブラキズム)です。
治療法としては第一には、脱臼の整復です。「骨―円板―骨」の関係が正しくなるように、歯科医師の手で顎の骨を引っ張って整復します。
早ければ早いほど成功率は高いので、早期受診が望まれます。
整復に成功したら元に戻らないように、一種のマウスピース(スプリントあるいはバイトプレーン、シーネなどといいます)を入れて、安定治癒を待ちます。
後で「噛み合わせ」の大きな修正が必要なことが多いと思って下さい。
徒手整復がどうしてもうまくいかないこと事が多いのも事実です。その時にはできるだけ安静を保ちながら(マウスピース=スプリント療法などで)、開口訓練などもまぜて、長い時間をかけて、口の開きを大きくしてゆきます。
顎関節症を手がけている開業医は割といるのですが、判らなければ大学病院あるいは大きな病院の「歯科・口腔外科」を訪ねて下さい。
若いから治りはいいと思いますが、逆にその若さでこの症状がでることにため息です。
口を開けるとき「ガツン」と音がする。首筋の痛み、頭痛、肩こりがひどくなり毎日憂鬱です。
虫歯ではなく、顎関節症についておききしたいのですが。
六年ほど前に、歯を全部治療して以来、あごが口を開けるとき「ガツン。」と音がするよう
になりました。
また硬いものなどを食べるとき、すぐに顎がだるくなったり。口を開けるとき、一度右あごがずれてから開いたり。
ここ一週間ほど前から、首筋の痛み、頭痛、肩こりがひどくなり。毎日、ゆううつです。
これは、一度みてもらったほうがいいですか?
また、どんな治療法があるのですか?お金はかかりますか?
貴方の症状をお聞きすると、顎関節症の典型的なタイプの一つと思われます。必ず受診なさることを進めます。
がつんと言う音がするのは、顎関節の内部にズレがあるために起こるケースが最も多いのです。(関節円板の転位)
口がまっすぐ開かないのは、顎関節内部のズレのため、関節の動きに引っかかりがあるからです。あごがだるくなるのも、咬合と顎関節が合っていない状態で、何とか噛もうとするためです。また肩が痛ったり頭痛がするのも、顎関節が壊れないように守ろうとして筋肉が無理をし疲労しているためと考えられます。
古典型的な治療のやり方は、特殊なマウスピース(スプリントやバイトプレーンといいます)を用いて、ズレた顎関節を元の理想的な状態に戻せないかと試みます。次に、もしズレた顎関節が元に戻ったら咬合が変わってくるので、歯を修復して新たに咬合を再建する必要があることもあります。現在では必ずしもこの方法通りではなく、症状や経過にあわせていろいろやり方を変えています。
顎関節症の治療は、簡単にはいきません。長い間につもった大きな咬合の狂い、顎関節のズレや変形、体全体のひずみなどが伴っています。それを通常は外科手術などはしないで、無理なく時間をかけて自然の状態に戻して、再発のないよう安定させなければなりません。患者さんには長い治療期間、歯科医師には高い知能と技術が要求されます。また長い治療時間や細心の注意が必要で、とても採算のあうものではありません。ほとんどの顎関節症専門医は自費治療がですが、当院は今までの惰性で一応保険治療としています。(但し咬合の再建の時には一部自費が必要な場合もあります)
かみ合わせがしっくりこない。自分の正確な顎の位置がわらない。
左の奥上が物をかむと痛かったので1月から歯医者に通い始めました。そして、左の真中当たり2本の治療、左の真中の下1本を治療、左上の親知らずを抜きました。治療後の左のかみ合わせは、初めはあまり良くなかったのですが、何とか今は大丈夫になりました。
しかし、今度は右の上の真中3本を治療し白い詰め物をつめたのですが、かみ合わせがしっくりこず、高さを合わせるために削りました。しかし削りすぎたのか、いまだに物がかみづらく、以前からよくなかった顎の関節がもっと悪くなりました。
もう一度、削った後にかぶせたあわない詰め物は取り替えてもらうことはできるのでしょうか?それともまたもっと歯を削ってやり直さなければならないのか、心配です。
また顎の調子が長い事よくないのですが、この治療を機に、かみ合わせをきちんと合わせたいのですが、自分の正確な顎の位置がわかりません。ですから、新しい詰め物をつけられて、「かみ合わせ大丈夫?」と聞かれても、自分でもそれがあっているのか、自分の顎がどこにあるのが正しいのか分からないので、困っています。
様子を見るようにいわれるだけで、2ヶ月経った今、本当に大丈夫なのかと不安になってきました。
こういう場合はどうしたらよいのか、アドバイス頂ければ幸いです
歯に冠を被せるときや比較的大きな詰め物をするときには、噛み合わせがちょうど良くなるように、冠やインレーの高さを削って合わせます。何を基準に削り合わせているのかというと、そのほかの全部の歯と同じ高さ同じ強さの、均等な噛み合わせになるように調整しているのです。
ところが元々歯列(全部の歯)の噛み合わせ(咬合)が悪いときには、新しい歯はどこに合わせて良いかわかりません。よくわからないで適当に合わせていると、ますます全体の噛み合わせが悪くなってゆきます。こんな時には新しく冠を作る前にまず、歯列全体の噛み合わせ(咬合)を修正しておく必要があります。
では歯列全体の噛み合わせは、なにを基準に修正するのでしょうか。それは顎の関節(顎関節)です。顎の関節に位置に正確に合わせて、全体の歯列の咬合を修正や調整をしてゆくわけです。
ところが悪い噛み合わせを長年放っておくと、顎の関節もガタガタになり、位置が狂ったり関節内部が壊れたりしていることが、結構多いのです。(親不知の難抜歯でも顎関節がズレることがあります。)こうなると噛み合わせを治す前に、顎の関節(顎関節)を治してやらねばなりません。ほとんどがスプリント(バイトプレーンともいうマウスピースのようなもの)などの穏やかな治療が多いのですが、時間と根気と歯科医師の高度な知識と能力が必要です。
こういった方は世に相当程度いらっしゃると思いますが、歯科医の側でも手をこまねいていることが多いのかもしれません。
貴方の訴えを聞いていると、異常のような視点から咬合・顎関節の点検が必要と思えてきました。咬合や顎関節に詳しい歯科医師にみてもらってください。顎関節症だとしても20歳代と若いので治癒力は旺盛と思います。
突然ある夜から激しい肩こりと後頭部の頭痛がするようになり夜寝られなくなりました。
突然ある夜から激しい肩こりと後頭部の頭痛がするようになり夜寝られなくなりました。
以前から歯ぎしりのくせがあることから、歯に原因があるのではと、歯科で診て頂きました。
レントゲン等の検査はしていないのですが、症状の内容から顎関節症と診断され、マウスピースのような物をはめてしばらく様子をみようということになりました。
自分の感覚では別に顎を動かしても違和感はないのですが、顎関節症とは、どんな症状になるのでしょうか?
突然なったりするものなのでしょうか?
大変お忙しいとは思いますが、お返事よろしくお願い致します。
顎関節症は顎関節部の痛み・雑音・運動障害の三大症状のどれかがあるのが一般的です。それに付随して、頭痛や肩こりなどがみられることがありますし、時にはそちらの症状のほうが主の方もいます。
しかし貴方のケースは、突発的で激しい肩こり・頭痛のようですので、顎関節症の治療の一方で、必ず脳外科・整形外科の対診を求められるようにお勧めします。
顎関節症は、歯ぎしりのように過大な良くない(病的な)力が長期に働く結果、顎関節や咀嚼筋が直接に障害を受けること。あるいは咬合の変化(病的な力で歯が動いて噛み合わせが狂ってくる)を通じて二次的に傷害を受けることが原因と思われます。咬合関係の変化は周辺組織の歪みをもたらし、さらにいろんな症状がでてきても不思議ではありません。私の経験でも、顎関節治療の経過で、肩こりや頭痛は勿論、様々な不定愁訴のたぐい、目の痛みや涙目、のど・胸の痛み、耳鳴りや脱力感歩行困難など、様々な症状の改善をみることがあります。
しかし顎関節周辺の不調ではなく、これらの症状が主ならそれぞれの専門分野、頭痛であれば脳外科等、目の痛みであれば眼科、耳鳴りなら耳鼻科、胸の痛みなら内科(循環器あるいは呼吸器)さらには心療内科、神経科等でまず精密に診察をうけてください。
咀嚼筋(噛むための筋肉)の激しい痛みで来院した患者さんの実例をあげましょう。咀嚼筋の痛みならばいかにも顎関節症らしい症状ですが、何か違和感を持ったので脳外科へいってもらいました。そこでは異常なしとのことで一旦は顎関節症として治療を始めた。しかしまた別の脳外科を受診したところ、今度は脳腫瘍が発見されました。広い視野を持つことと他科と協力することの必要性が痛感されます。
詰め物が取れて4年以上放置した。左右のバランスと噛み合わせが以前と変った。
以前に虫歯の治療をして、その際行った詰め物が取れてしまって、その後4年以上放置してしまっています。
最近左右のバランスが悪くなったような気がするし、また噛み合わせが以前と変わってしまっているような気がします。
すぐに治療をした方が良いのでしょうか?
歯並びには自信があったので心配です。アドバイスをお願いします。
詰めた物(インレーだと思いますが)が脱落して、噛み合わせに隙間ができれば、対合歯(噛み合う歯)は延びだしてきます。また隣の歯との間に隙間ができたら、それを埋めるように、隣の歯が傾斜してきます。4年もたてば、歯列(歯の並び)の乱れは目立ってくるかもしれませんね。
いったん歯列が乱れると、顎の横方向の動きが引っかかって、制限され始めます。動きの悪い側では、物が噛みにくくなり、実際には使わなくなってしまいます。こうなると、乱れは全体の歯列に広がってきますし、噛むのに使う側と使わない側では、筋肉や関節の状態に差がでてきます。
お尋ねのなかの”左右のバランスが悪い”とはこんな状態かもしれません。脅かすわけではありませんが、やがて顎の関節や周りの筋肉が痛んだり、口が開かなくなったりといった病気(顎関節症)が起きてこないともかぎりません。
詰め物が落ちることは、虫歯が進みやすい象牙質がむき出しになることでもあり、放っておかないで、すぐに歯科医を受診するのが望ましいのは言うまでもありません。
(実験―噛み合わせたままは、歯ぎしりの要領で、顎が左右とも同じように楽に横に動くかどうか確かめてみましょう。動きにくい側があったら要注意。――但し、歯ぎしりは非常に有害ですので繰り返さないようにお願いします。)
虫歯が残っているリスクを犯してでも神経を抜かないのは妥当な判断なのでしょうか?
田中先生 わかりやすいHPで、いつも参考にさせていただいております。
現在右下の奥から2・3番目の治療で通院中ですが、インレーの下が虫歯とのことなのでインレーを外して治療を行いました。
以前のインレーは銀の含有量が高かったらしく、歯に酸化銀がびっしりついていたらしいです。そのさらにその虫歯は神経に届きそうなので通常は行う安全域までの削りこみを行わなかったそうです(私も神経を残したほうが歯の寿命が延びると聞いていたので残すようにお願いしました)。
その際、虫歯が残っているリスクを犯してでも神経を抜かないのは妥当な判断なのでしょうか?。ちなみにレントゲンは初回から一回もとっておらず、先生曰く、レントゲンを取っても神経との距離感はつかめないといっています(明らかに神経を抜く抜かないがわかる程度の 判断材料にしかならないともおっしゃっていました)。
酸化銀の黒さと虫歯の黒さは本当に見分けがつくものか不安です(たとえば歯垢検査液ではなく虫歯検査液みたいなものはないのでしょうか?存在するとしても虫歯検査液は一般に用いないのでしょうか?)。
ちなみに新インレーの型を取る際、別の先生が担当したのですがその際も虫歯が残っているとおっしゃっていました。
また、今度インレーの下が虫歯になったら、抜歯することにもなりかねないのでしょうか?(今回私は別件で歯科医に行った際に右下に違和感がある旨伝えたところインレーの下が虫歯であると言われました)
先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
銀の消毒力は昔からよく知られています。(抗菌加工グッズにも用いられているらしい。)う蝕進行止めのサフォライト(フッ化ジアンミン銀)は、虫歯の部分を積極的に銀で黒く着色して、消毒効果を期待します。
虫歯になっている部分は、虫歯菌がちょうどシロアリのように入り込んでいる部分です。少しでも細菌が残れば必ずまた広がってきます。また虫歯の部分はカルシュウムが無くなって弱く、詰め物やセメントもくっ着きません。だから確実に虫歯は取りきるのが原則で、最も確実な治療方法です。
しかし理論的には、虫歯の中の細菌を完全に殺しておけば、虫歯の部分を残しても虫歯は広がらないといえます。
最近では、特殊な抗生物質の複合剤を虫歯の部分につけて殺菌し、溶けたカルシュウムはアパタイトで再石灰化させる試みがなされています。(保険外です)私もよくやりますが、非常に手間がかかるのと、100%確実ではないのが玉に瑕です。
虫歯は取りきる事が原則ですが、もう「少しだけ」虫歯が残っていて、それをとりきると抜髄(神経を取る)事になりそうなとき。特に若い歯では、前述の消毒法で細菌が殺して、充填(詰め物)やインレーを入れるのは、妥当な方法ではあると思います。
う蝕進行止めサフォライトを塗るのも一つの手かもしれまえせんが、真っ黒になることがいやですね。
虫歯の黒さとの区別がつくかという質問について。
銀はタンパク質(のイオウ)に結合します。健康な硬い象牙質もタンパク質をいくらか含んでいますので、幾分黒ずんできます。しかし真っ黒でぽろぽろした虫歯の着色とは、色と硬さで明瞭な区別があります。
虫歯(う蝕)の識別には、サフォライトは黒さが後に残るので、食紅を使った「う蝕検知腋」を用います。使う使わないは好みでしょうが、私はよく使います。
またレントゲンは非常に重要な情報源としています。削ってみないと解らないのが治療ですので、少しでも先に予想ができれば、どんなに助かるかわかりません。
最後に、もし中で虫歯がすすんだらどうするか。歯髄(神経)が残っているのですから、虫歯が進めば痛みがでてきて教えてくれます。その時抜髄(神経をとる)してあらためて冠を被せればよいのです。
最初の歯が気に入っていたのですが、今度の歯は手抜き・・とゆうか、形も色もあま り・・・。
現在、富山市内の歯科に通院中です。
最初上の歯をホームホワイトニングして、変色した前歯2本を白くなった他の歯に合わせてセラミックの歯にしました。
色も形も気に入っていたのですが、お正月明けから中央の前歯の1本が少しぐらついてきて、変な味がしてきました。朝、歯を磨いていたら、ポロっとその歯が取れてしまい、何と元の神経のない歯も一緒にそのさし歯の中に入っていました。
直ぐ歯科に行ったら、料金は取らないのでもう一度やり直すと言われ、今度は土台を作ってからセラミックの歯を入れてもらいました。
最初に作ってもらった歯がとてもきれいで気に入っていたのですが、今度の歯は手抜き・・とゆうか、形も色もあまり気にいっていません。
その場で言う事ができずに、家に帰ってから気になって仕方ありませんでした。
今でも気になっています。装着した後では直してもらえないので・・
そちらはセラミックの歯はおいくらなのでしょうか?
またそちらではラミネートベニアは扱っておられますか?よろしくお願いします。
無料で再制作してくれる責任感がある歯科医師なのだから、セメントで装着する前に気に入らないと言えば、きっと修整してくれたと思いますよ。そうすればセラミックを焼き直す苦労だけですむのです。
いったんセメントでつけてしまうと、やり直すときには全部削りとって外し、形を整え直して型を取り直し、そして全く新しく造る工程をくりかえさなければなりません。
材料代も丸々もう一度必要になります。
一度無料で作り直した後だけに、歯科医院も負担に耐えかねると思います。
貴方のほうはといえば、もっと気の毒な状態です。
ちなみに当院では、こういう事態にならぬよう、メタルボンド(セラミック)などは、は必ず一度仮づけで帰っていただき、次回来院時に本セット(丈夫なセメントでつける)することにしています。
でもやはり「今更申し訳ないのですが、前の歯と違って今の歯は気に入らないのです」といったんは歯科医師に頼み込むしかないと思います。
双方が折り合うことができて、貴方の気に入る歯になればと願っています。
セラミックは全般的に同じくらいの値段ですが、値段が先に立たないでください。美しいままで長期間過ごせるかどうかで、2倍3倍でも結局は得になる治療もあれば、ただでもご免こうむりたい製品もあります。
ラミネートは、用途が中途半端なせいか、現在ほとんど需要がありません。
でも必要とされるなら、綺麗なものをいれてみせます。
治療後の歯の裏への詰め物が厚く、舌があたると気になってしまいます。
ネットで歯の治療について調べていてこのページを見つけました。
歯の治療について気になっていることがありますので、質問させてください。
長文で申し訳ないですが、よろしくお願いいたします。
<質問1>
右前歯2本を強打して表面に軽いヒビと、1本は歯茎の奥の方でのヒビが入ってしまい治療中です。
2本とも神経を取り除き、根元の治療を行いました。
(詳細は下の方にまとめてあります。)
適切な説明もあり、納得の上での治療でしたが、治療後の歯の裏への詰め物が厚く、歯の裏全体に詰められているため、舌があたると気になってしまいます。
あんまり厚いので少しだけ削ってもらいましたが、それでもまだ気になります。
「神経を抜いた歯は芯がない空洞の状態なので、詰め物は厚くして噛むときの芯をずらした方がよい」との説明を受けました。
その説明は納得できるのですが、やはりどうしても気になってしまいます。
元に近い状態にまで詰め物を削ってもらっても大丈夫でしょうか?
ちょっと薄く削ってもらった際に、「薄くしたことで、歯がぱきっと割れてしまう可能性が高くなります。前歯で硬いものはあまり食べないようにしてください。」と言われました。
詰め物を薄くすることであまりにも歯の強度がなくなってしまうのは怖いです。
<質問2>
神経を抜いたあとにできる歯のケアなどはありますか?
神経を抜いたことで、歯の寿命が縮まり、またとてももろくなっているのではないかと心配です。
少しでも長く、できれば一生自分の歯で暮らしたいです。
そのための努力なら惜しみません。
<質問3>
大人になってから初めて歯医者に通い中です。
最初に行った歯医者で治療中ですが、神経を抜く治療をちゃんとしているところは少ないという話を見て心配になりました。
最初は同じ歯医者に固定せず、いくつか回ってみたほうがよいのでしょうか?
今の先生の対応には満足していますが、
他の先生から見てもきれいに治療してあるのかが気になります。
<質問4>
現在横浜に在住しているのですが、その近辺でおすすめの歯医者をご存知でしたら教えてください。
■怪我の内容
・転んで右前歯2本を強打。
・血は出なかったので自分ではわからなかったが内出血していた。
■治療の内容
<1回目>
怪我をしてから5日後に受診。
一番ダメージのあった一番右前の歯の神経を抜いて根元の治療を行う。
根元の方にひびがあるため、ワイヤーとボンドで前歯を固定。
ダメージのあったもうひとつの歯は経過を見ることに。
<2回目>
前回神経を抜いた歯の治療の続き。
歯の中を掃除して薬を入れる。
<3回目>
神経を抜いた歯に詰め物をして埋める。
<4回目>
もうひとつのダメージを受けた歯の神経が死んでしまい、
こちらの歯も神経も抜き根元の治療を行う。
治療が終わった歯の詰め物の厚みが気になるため少し削ってもらう。
<5回目(次回)>
もうひとつの歯の治療の続き。
詰め物まで終わる予定。
■自分の歯についての情報
・永久歯になってから治療が必要な虫歯になったことはありません。
・歯周病などになったことはありません。
・歯並びと噛み合わせは良いほうだと思います。
・怪我以前は硬いものなどなんでも食べれました。
・先生はこれからも虫歯などのリスクは低いだろうと言っていました。
質問1
確かに多少は強化には役立つかも知れませんが、違和感がないことも大事な治療の要素です。いつまでも慣れない、発音がおかしいなどがあれば、元の形にもどすのは仕方がないというか当然だと思えます。前歯は特に感覚的に気になる場所であり、臼歯に比べればかかる力は少ないはずです。ヒビがとても深ければ、舌面広く覆っても(多少時間の差はあるかもしれませんが)割れてくることがあります。
質問2
無髄歯(神経の無い歯)は、長い時間の経過のうちには、強い力が繰り返しかかるときに、割れやすいことは確かです。神経の治療が良くなくて、何度もやり直さなければならなかった歯は、歯の壁がうすくなるのでそれだけ余計に割れやすいと言えます。
しかし一生持っている無髄歯もまた多いです。歯科医師は抜髄(神経をとる)したくないと思っています。だから抜髄は、やむを得ずそうせざるを得ない時や、治療全体としてみたときに有利な時に限られます。
冠のように全体を包むような治療は、無髄歯の延命に幾分は有利と言われています。
あとは普通の歯と同じで、虫歯歯槽膿漏にかからぬように注意は、大事です。
質問3
一度でいい歯科医師に巡り会う人もいれば、ずっと運の悪い患者さんもいます。優しい先生がいいに決まっていますが、無愛想ななかに名医が混じっていないとは限りません。探しあるけば名医が見つかることもあるが、やたらに渡り歩けば良くない治療の歯が増える恐れもある。肩書きもかならずしも当てにならず、コマーシャルや建物の立派さが腕を反映しているとはかぎらない。人気も長く持続しているのはいいが、短期の評判はあてにはならない。自分の感覚にあう人を、いったんは信じてみるしかないのかもしれません。
現在気にいってらっしゃるのなら、すぐ変わる必要はありますでしょうか。
質問4
現在の主治医の治療がどうか、実際に詳しくみないとわかりませんし、周辺の歯科医院についてはなおさらわかりません。ですからお答えは不可能です。
階段から落ちた外傷で歯が病んでいるとのことです・・・。
1年半前、階段から落ちました。外傷は額を数針縫うほどでした。
その半年後、治療済みの歯茎が腫れだしました。
根の治療は済んだものの又その半年後、隣の歯茎が腫れ膿を出しました。
その結果奥から4番目を抜歯、現在最初に治療した歯の冠を取り除き根の治療を再びおこないました。
また、その歯付近の治療部分の頬の強張りがあります。
根の治療が進めば直るのかと期待しましたが、変わりはありません。
階段から落ちた外傷で歯が病んでいるとのことです、そういう症例があれば、聞かせていただけますか?
自分の目で診察してないので、確答はしかねます。
半年の間がある外傷と根尖由来の腫張(腫れること)にはたして因果関係があるのかどうか解りませんが、担当歯科医の言葉を信ずるならば、次の様な場合でしょうか。
1)神経の有った歯なら、外傷による歯髄の壊死(外傷による歯の打撲で神経が死んでしまう)が考えられます。半年後に腫れ始めるのはよくあることです。
2)歯根の部分に打撲によって亀裂が入ったことが原因とも考えられます。大きなはっきりした亀裂から、細かい浅い亀裂までいろいろです。亀裂の入った歯の歯内療法(根の治療)を成功させるのは、難しいものがあります。
3)元々根尖病巣(根の先に病気がある)が打撲で急性化(でも期間があきすぎている気もする)。気づかない歯槽骨骨切や歯根膜の損傷による歯周炎の併発等々。想像はいくらでも膨らませられますが、見てきたようなウソになりそうです。
ハイブリッドセラミックは変色もあるので、前歯の治療には適さないのでしょうか?
先生のHPでの詳しい解説で大変勉強になりました。ありがとうございます。
当方、現在の治療についてある選択を迫られ迷っています。ぜひ、ご助言いただければと思いここに書き込ませて頂きました。
左2番目の前歯についてですが。
方はずっとサッカーをしていて、この歯が折れ、差し歯を以前に入れました。
が、この差し歯の歯根が非常に薄くまで削られてしまっており、結果的に差し歯を支える歯根にヒビが入り抜歯を余儀なくされました。
ですので、この部分にブリッジの形(?)で歯を入れることになりました。
当方のかかりつけの歯科医ではセラミックの義歯を勧められました(¥65,000)。
もう少し安価での方法はないかと尋ねましたらハイブリッドセラミック(¥50,000)がありますといわれましたが。ブリッジでだと3倍の費用が必要とのことで、結果的にはこの両者では約¥50,000程度の差になります。
ハイブリッドセラミックは変色もあるので、前歯には勧めないが希望であれば施術するとのことです。
ハイブリッドセラミックはやはりこのような場合の前歯の治療には適さないのでしょうか?
先生におかれましては大変ご多忙中かとは存じますが、ご質問させていただきました。何卒よろしくお願い申し上げます。
私自身は、セラミックのメタルボンド冠を一番信頼しています。
ハイブリッドセラミックは確かに、従来の硬質レジンに比べ物性的にも耐久性も、格段によくなっていると思います。
しかし私の好みの問題かも知れませんが、開業以来20年以上自分が作り続けたメタルボンド陶材冠の経過を観察すると、強度・耐久性、色の美しさと永続性などの点では、今のところ一番完成された術式と思っています。
歯科では新しい材料、新しい作り方が、常にでるのですが、大多数がやがて消えてしまいます。
現在の新材料は、どれもとても有望で後に残るものと熱い眼で見守っているのですが、まだメタルボンドを超えるところまでいっていない気がしております。
私のところなら、自費治療はハイブリッドにしろメタルボンドにしろ長年責任を持たなければならないのは同じですから、自分が自信の持てるメタルボンドをお願いすると思います。
メタルボンド冠にしろハイブリッド冠にしろ、材料による違いより、歯科医師の腕の違いのほうが、はるかに大きく予後(何年もつかと言う予想)を左右することをご理解いただいた上で、治療法をご判断ください。
根の治療をして終了したのですが、痛みがあり、歯茎の上のほうを押すと痛いです。
HPを見てメールしました。
2週間前くらいに神経をとり、根の治療をして、終了したのですが、(まだかぶせてはいません)痛みがあり、歯茎の上のほうを押すと痛いです。
普通、きちんと綺麗に根の治療がしゅうりょうした場合痛みはないのでしょうか?
勿論 根管治療の不十分なことは、これらの症状の原因になります。
しかしレントゲンでみても、成功と思われる根管治療(根の治療)でも、根管充填後に、一時的に痛みや不愉快感が出ることは、よくあることです。
しばらく冠の治療を待ってもらって、安静にして様子をみてください。咬合を少し削ってもらって、痛い歯が噛み合わないようにすると、治りが早いです。
根管治療が成功なら、徐々にでもよくなり、やがては完全に治るものです。
全く痛みが軽減してゆかないときには、なんらかの原因が残っていると考えられます。
根管治療の不十分や根尖病巣の残存、根に亀裂がある等々、それこそ様々な原因が考えられます。
これに対して新たな対策・処置が必要になります。
抗生剤の服用、再根管治療、あるいは歯根端切除術、最悪の場合抜歯等々(これらについては、他の回答も参照ください。)
上の前歯をブリッジにして貰っています、レジンのハイブリットは保険が利きますか?
上の前歯をブリッジにして貰っています。
レジンのハイブリットは保険が利きますか?
メタルボンドとはどんな物ですか?。
ハイブリッドセラミックと呼ばれるものは、保険外です。保険内は通常の硬質レジン(前装冠)です。ハイブリッドセラミックとは「合いの子陶材」という意味ですが、硬質レジンと純粋セラミックの中間の堅さ、色合いの良さと耐性を持ちます。
メタルボンドとは、金属のうえで陶材を直接焼き上げ、七宝焼きのように一体化させたものです。
ハイブリッドも良くなってきましたし、純セラミック系では、セラミック単体のもの、ジルコニアなどの新材料も登場してきました。
しかし、高カラット金・白金合金を用いたメタルボンドは、適合精度(ぴったり合うこと)や強度や色が変わらない点などで、いまだに一番信頼を置いています。
いずれにしろ高度な治療になるほど、重要になるのは歯科医師の技術や腕前で、材料や名前が同じであっても、似ても似つかぬほどの違いがでることは知っていて下さい。
私は上側の左側の側切歯が斜めに生えてます。何とかしたいと日々思っています。
こんにちは。私は上側の左側の側切歯が斜めに生えてます。
そのため、食べものが詰まったり、舌を噛んだりと、非常に気になって仕方ありません。
この側切歯を何とかしたいと日々思っています。
単純に削れば済む問題なのか、この歯を抜いて差し歯を入れればいいのか、どうすればいいのか教えて下さい。
またその治療の費用もだいたいどのくらいかかるのか教えていただけるとありがたいです。
側切歯(2番)がどれくらい飛び出しているのか、中切歯(1番)と犬歯(3番)のスペースがどれくらいのか、その違いだけでも、いろいろ対策が変わってきます。
歯列矯正がいいのか。
側切歯の形態を変える治療なのか。
側切歯を抜歯してブリッジがいいのか。
状態によって、180度全く違う方法になりますので、歯科医院でまず診てもらうのがいいと思います。相談し、説明を受けてから再度考えたらいかがですか。
神経を取る時に使った針金が根の先で折れて残っていると言われました。
虫歯で神経を抜いたのですが、治療後も噛むと痛く、別の歯医者で診てもらったところ、神経を取る時に使った針金が根の先で折れて残っていると言われました。
抜くしかないと言われましたが、他に方法はないのでしょうか。
痛みがないのならこのままにしていてもいいのでしょうか?
抜髄(神経をとる)など歯内療法では、根管のなかをリーマーやファイル(針金のような細い手用ドリル)できれいに拡大清掃しますが、一生懸命やってリーマーが折れ込むことは時折あることです。
外国では歯内療法(根管治療)というのは、専門家がやる難しい高額な治療とされ、リーマーなどは(12種類=12本以上使用します)安全のため患者さんごとに、全部使い捨てにするのが当然なのだそうです。
ところが日本では、政府の決めた根管治療の価格は、リーマー1本分より低いので、リーマー・ファイルは消毒しては繰り返し再使用しています。
注意はしていても、金属疲労に気が付かず折れ込み事故がでるにはそういう原因もあります。
そうはいってもリーマー折れ込みは、やはり困ったことです。
なぜ困るかといえば、折れ込んだ部分から先は、神経を除去したり、掃除したり、隙間がないように塞いだり(根管充填)できないからです。その部分に、歯髄(神経)が残っていたら、痛みがとれなかったり、その部分が腐って腫れたりすることが無いとはいえません。
では貴方のケースでは、どうするか
1)まず今の痛みが間違いなくリーマー折れ込みによるものかを確かめます。
その外の根がしっかり治療されていること。根管充填(根の中を隙間無く塞ぐ)後の一過性の痛みでもない(これなら時間とともに軽快します)ならば、その折れ込み部分が原因といえます。
2)再根管治療ができないかどうか考える。折れ込みリーマーを取り出せれば一番いいのですが、通常は不可能に近い。折れ込みの脇にバイパスを通して、根の先まで掃除をし根管充填する。これが可能なら幸運です。しかし手技はとても面倒で、やろうとしてくれる歯科医師がいたら、同情と尊敬を惜しまないでください。
3)再根管治療が不可能なような場合どうするか。痛みがとまればそのまま様子をみるという、逃げの手もあるかもしれません。しかし痛みが止まらないとか、将来が心配なとき、いったん逃げの手をやったけど病巣(根の先に膿)ができてきたときなどはどうする。究極の手段は次の4,5,6です。
4)歯根端切除術。前歯や上顎臼歯の頬側根(外側の根)なら、歯肉の外から骨に穴を開けて、折れ込みのある根の先っぽだけを取り除きます。
5)ヘミセクション・ルートアンプテーション(抜根)。大臼歯で複数の根があるとき、折れ込みのある根を切り取って抜去。その他の部分は残して修理し歯として活躍させます。
6)抜歯再植術。いったん抜歯して、折れ込みのある部分を切り取ってから、再び植え戻します。
7)最後の手段は一本まるごと抜歯です。
スポーツ中の事故により、前歯が2本粉々になって抜歯しました。
スポーツ中の事故により、前歯が2本粉々になって抜歯しました。現在、ブリッジにするかインプラントにするかで大変迷っています。
ブリッジの場合、前歯2本が連続して抜けているということで強度に不安があります。
左右2本ずつ計4本歯を削ってブリッジしするようなのですが、果たして何年くらいもつのかと不安でたまりません。
中には、支える歯に悪影響が出て、総入れ歯になるケースもあるとか。
また、インプラントの場合も費用が高く、何より外科手術ということで不安です。
まだ20代なので、これから何十年と付き合っていくであろう自分の歯に関して、正直選択ミスで失敗することを恐れています。来週には答えを出さなければならず、焦りと不安で一杯です。
メールでの相談ができるということなので是非ご意見をお願いいたします。もちろん、他の方法がありましたら是非教えていただきく存じます。よろしくお願いします。
ブリッジ、可撤性の義歯、インプラントの3種類のうちから選ぶことになります。
ブリッジは両隣の側切歯は弱いので、両犬歯まで延長して、計6本のブリッジにするのが一般的です。
私が20年前開業まもなく入れた同様のメタルボンド陶材のブリッジは、今も全く問題なく過ごしています。
この先もまだまだゆけると思います。
長持ちには、材料方法もとても大事ですが、患者さんの管理やブラッシングも大きな要素です。
しかし最も大事なのは歯科医師を選ぶことです。
義歯は年齢からは、治療中一時的に、仮義歯として使うぐらいだけだろうと思います。
若さと両隣の歯がきれいで健全であることから、(上手な歯科医師に巡り会うという前提のもとですが)今日の時点では、インプラントがいいと思います。
骨の量が無いと、難しかったり、見かけが少し落ち(歯のすきまが大きくなる)たりすることがあります。
足りない骨を補ったり、見かけを補正するには、一層の高技術が必要です。
当院での値段比較ですが、6本のメタルボンド陶材冠ブリッジと2本のインプラントでは何割も違いはありませんが・・・
お忙しい中、貴重なご意見をいただきありがとうございました。
費用もかなりかかることなので、残りの数日間じっくり考えたいと思います。
本当にありがとうございました。
奥歯の虫歯を治療したときに被せてあった銀の詰め物が取れてしまいました。
突然のお問い合わせで、申し訳ございません。
現在、海外(オーストラリア)に滞在中で後1ヶ月ほどで帰国予定です。
先日、奥歯の虫歯を治療したときに被せてあった銀の詰め物が取れてしまいました。
症状は、歯ブラシで軽く掃除したり、口を大きく開けたり、うがいなどでは痛みはありませんでしたが、冷たい水が若干しみる程度です。
田中歯科医院のHPを見て、銀の詰め物を再び同じ場所にかぶせて噛んでみたら(カチカチさせる)、痛みはありませんでしたが、詰め物が取れなくなってしまいました。
このまま放っておいても大丈夫でしょうか?
また再度、取れた場合は帰国するまで放っておいても大丈夫でしょうか?
治療した方がいいでしょうか?
お忙しい中大変申し訳ないですが、よろしくお願い致します。
一ヶ月で帰国とのこと。帰国したら直ちに歯科医院に直行してください。
再度とれたらできれば、すぐに帰国予定であり、母国のホームデンティストにアポイントを取ってあるのでといって、応急処置をしてもらってください。
ただ痛みがでたり腫れるといった場合は、そうも言っておれないでしょう。
現地の歯科医師にお願いするしかないでしょう。
13年前に奥歯にかぶせた金属がキャラメルを数回かんだだけで、取れてしまいました。
中国の西安市に滞在しています。13年ぐらい前に奥歯にかぶせた金属がキャラメルを数回かんだだけで、取れてしまいました。
以前にも取れかかった事は、数回ありましたが、その都度指で押して、その場をしのいで来ました。
金属が取れて2週間ぐらいが経過しますが、今のところ強い痛みは感じませんが、違和感を覚えます。
こちらは間もなく旧正月の長期休暇に入り、このまま放置しておいて休暇中に痛みが増したらと言う不安があるものの、つい先延ばしにしてしまっています。
どうも尻を叩かれないと、動かない性分なので、こうして今日もメールにすがっています。
お忙しいとは思いますが、アドバイスをいただければ幸いです。
海外で最も難儀するのが歯科治療です。
冠がとれるということは、内部でセメントが溶けて、多い少ないは別としても虫歯ができています。
痛みは感じないが違和感とのこと。
歯髄が残っていれば(神経がる)なら、虫歯がすすめばある時から強烈な歯髄炎の痛みが出ることがあります。
抜髄歯が違和感があるときには、昔の根管治療の材料が溶けて(不完全な根管治療ならなおさら)根の先から腫れ上がる可能性があります。
あるいは虫歯が歯全体に及んで骨に炎症が及ぶ可能性さえあります。これだけ脅かせば十分でしょう。
ただ困るのは歯科治療のレベルです。(それ以前の消毒のレベル、肝炎などが移りそうなら論外ですが。)
なぜなら歯科医療技術の水準は、社会が豊かになり文明が成熟した後に、遅れてやっと上がってくるものだからです。
社会に余裕と豊かさができてはじめて良質の歯科医療の需要がでてきます。
それからようやく、少数の先覚歯科医が(留学などで)まず育ち、それが手を取って弟子を育て、さらに孫弟子が育ち、腕のいい歯科医師の数が相当数そろうまでは、少なくても30-40年くらいはかかるからです。
日本でも高度成長に遅れて今から10年くらい前にやっと歯科医療レベルのピークがきています。(今日では、歯科医療レベルが政治的要件でどんどん落ちようとしています。落とすのは簡単ですがいったん落ちると再建は本当に大変です)
というわけで、なんとか信頼できる歯科医師との出会いが有ることを祈ります。
見た目は虫歯もなく綺麗な歯です。しかし、根の治療をすると、削って被せると言われた。
こんにちは。先日は丁寧な回答ありがとうございました。
もう一度伺いますが、レントゲンで右下3番の下が膿みがあると言われました。
この歯は、見た目は虫歯もなく綺麗な歯です。
しかし、根の治療をすると、削って被せると言われました。
保険内ですとプラスチックかセラミックになると言われましたが、このままの今の歯を残して、根の治療をすることは無理でしょうか。
殆どの歯を銀歯に被せてあるので、歯を残したいのですが・・・。
先生は、治さないと抜くことになると怒っていますのでとても歯を残したいと言えません。普通は健康に見える歯でも被せるものでしょうか。
セカンドオピニオンをするのは甘いでしょうか。
よろしくお願いします。
虫歯もなく、歯槽膿漏もさほど深くないのに、歯髄(神経)が死んで腐り根の先に膿がたまることは、希ですが経験致します。
勿論根管治療で治そうとします。
その根管治療のあと被せるかどうかは、色や形の回復と強度の問題です。
もしかして、下顎犬歯を根管治療すると先端の部分に穴があきますので、特に大事な噛み合わせである「犬歯ガイドを与える」のが困難なのかもしれません。
欠けた部分も少なく、色もきれいな歯の時には、「将来色が変わってきたらかぶせましょう」と、穴を塞ぐだけで一応終わりにすることもよくあります。
クラウン無しのまま生活に支障は無いが、歯冠修復処置をした方がいいのでしょうか。
アメリカ合衆国ニュージャージー州で急きょ根管治療をする事になり、現在治療が終わったのですが、仕事の為に歯冠修復処置を行う時間がとれないまま英国に出向かなければいけなくなってしまいました。
クラウン無しのまま今は生活に異常は無いのですが、いづれは歯冠修復処置をした方がよろしいのでしょうか。
根管治療が完了していれば、少々時間的には余裕が有るとは思います。
しかし無随歯(神経のない歯)多少とも脆くなっており、また歯冠(歯の見えている部分)は真ん中が抜けて縁だけが残っているわけで、形態的にも弱いといえます。
仮封(穴を塞ぐ)材料にもよって丈夫さは違いますが、咬合力によって歯牙自体を噛み割ってしまう事態が起きないともかがいりません。
割れ目によっては抜歯せざるを得ません。
できれば早期に最終的な歯冠修復をお勧めします。
なんとなく痛いような気がして仕方がありません。根の治療が完璧ではないんでしょうか?
8月に前歯の根の治療をして10月に終了し、痛みは無いんですが、なんとなく違和感と言うか響くと言うか触る感じがしたので、もう一度歯医者さんにみてもらったら「歯と歯の隙間があるから気になるんでは?」と言われ、隙間を埋める治療をして頂きました。
でも全然違和感が無くならず逆になんとなく痛いような気がして仕方がありません。
これは根の治療がまだ完璧ではないんでしょうか?
この症状はおそらく根管治療に由来するものでしょう。
勿論根管治療が不完全なら問題外で、すぐに再治療です。
場合によっては転医です。
しかし一方完璧にできたはずなのに、レントゲンでみても全く欠点がないのに、いつまでも違和感が消えない症例もあるのです。
だから根管治療は難しいと言われるのです。
それでも1ヶ月2ヶ月と長期の内に、いくらかでも軽快の気配があれば、必ず全快するものです。
ところが半年一年全く変わりないとなると、何らかの手だてを尽くさなければならない。抗生物質の投与がきっかけで、軽快に向かう場合もあります。
再治療を余儀なくされることもあります。
それでもどうしても治らず抜歯に至る場合もあります。
根尖に大きな病巣がある歯、気づかないヒビが入っていた歯などは、元々から無理があったわけですから、あきらめがつきます。
ところが治せるはずの歯で、しかも完璧な治療がされているのに、違和感が消えないこともあるのです。
人によって根の先の治癒力(治る力)や免疫力(細菌などに抵抗力)にかなりの差がありますが、この力の不足が考えられます。
貴女の主治医が信頼にたる先生なら、以上のことを胸においたうえで、どうか心を開いて相談してください。
おそらく対策は次の5つ、
①経過を観察する、
②抗生物質投与、
③再根管治療、
④歯根尖切除術(被せた冠などの除去が困難な時の外科的な処置)
⑤抜歯再植術(歯をいったん抜いて病巣を切り取ってから、植え直すという方法)
できることなら、白い部分を残して治療して欲しいのですが、やはり無理でしょうか。
はじめまして。歯のレントゲンで右下3番と4番の下の方が丸く黒く(白く?)写っていて、膿みあるとのことでした。
3番の歯は治療歴はなく、4番の歯は数年前に治療歴があり、前の白い部分を残し裏は銀でおおっています。
他にもたくさん治療しているので、できれば白い部分を残したいと言いましたが、無理だと言われました。
このままにしておいたら抜くことになると言われますます恐くなってしまいました。
できることなら、白い部分を残して治療して欲しいのですが、やはり無理でしょうか。
先生は昔の歯医者はそういうことをしていたが、当院ではしてません。と言ってました。
白い歯は1本8万円ですとのことでした。よろしくお願いします。
表に見える部分は自分の歯を残して、銀歯を被せたいとの要望ですね。
そのやり方は「5分の4冠」(前歯は4分の3冠)と呼ばれています。
これらの部分被覆冠といわれる被せ方は、全部被せる通常の冠(クラウン)より、遙かに精巧さと芸術性を要求されます。
大学の補綴科(冠、ブリッジ、義歯などの専門)在職当時は、そのできばえで補綴家としての腕が判るといって、競いあったものです。
決して古い技術ではなく、歯を削ることを少なくするのがトレンドである今現在にこそ、本来なら生かしたい技術であります。
従来はこの部分被覆冠も保険でも認められていたのです。
しかし現在では、制度のうえから事実上、実施困難です。
神経の治療した歯(無随歯)の場合、金属などの土台(支台築造)を入れて歯の補強と大きく欠けた部分を補わなければ、5分の4冠は無理です。
それなのにまず真っ先に、保険では部分被覆冠での支台築造を禁止しました。
次には部分被覆冠自体も保険項目からなくなりました。
簡単な金属の詰め物であるインレーと部分被覆冠の境が引きにくく、取り締まりが難しいという役人の側の都合が理由だと聞いています。
歯科の技術はどれも、手を取って教える指導者の下での永年の修練を必要としますが、今では新たに修練する人もいません。
我々の世代がいなくなれば、この精巧で難しい、50年の歴史を持つ美しい技術そのものが、世の中から消えてしまいます。惜しいことです。
そのような訳で、貴女の要望は、制度上の無理があり、技術を持った歯科医も少ないので難しいといえます。
柔道しているのですが差し歯の場合抜けることはありますか?
前歯が欠けてしまいました。どうすればいいですか。柔道しているのですが差し歯の場合抜けることはありますか?
一番丈夫なメタルボンド陶材冠でも、天然の歯に近づけるように努力していますが、それより丈夫なわけはありません。
天然歯が欠けるような衝撃が加われば、壊れます。
しばしば天然歯が壊れる様な激しいスポーツをするときは、スポーツ用のマウスガードを入れる必要がありそうですね。
治療してから2年近くなりますが、また痛み出すなんて事があるのでしょうか?
はじめまして。平成15年3月から11月まで一本の歯に対して根っこの治療をしてきました。(15年前ぐらいに神経を取ってます。)
1回では痛みが取れず、2回(やり直し)行いました。
少し痛みがありましたが様子をみようということで治療は終了しました。
その後痛みがだんだんうそのようになくなってしまい完治したのだと思っていましたがここ最近になり、痛みはありませんが何となくその歯に違和感(また痛くなるのかな?)という感じがあります。
もう、治療してから2年近くなりますが、また痛み出すなんて事があるのでしょうか?
最近出産をしました。
なかなか歯医者にも行けずにいますがこのままほおっておいていいものなのでしょうか?
だんだん軽くなってきているなら、様子をみるのもいいと思います。
今まだ、違和感がとれず、違和感がむしろ増しているなら何とかしなければいけないでしょうね。
- ①根管治療が上手でないとかうまくいってない場合は論外ですが、一見レントゲンで見ても非の打ち所がないものでも、こういったことはままあるものです。
- ②気が付かないくらいの、歯の根のヒビや、壁が薄くなって穴が開いている場合、
- ③根尖(根の先)の病巣(膿のたまりなど)が大きかったり、その部分の抵抗力が低くて、根の先に細菌が生きている場合です。
①なら歯科医師を変える。②なら抜歯しなければ根本的には無理、③なら、抗生物質の投与が意外に有効なことがあります。
それでだめなら再根管治療あるいは歯根端切除(歯肉の側から細菌のいる根の先端と膿のたまりを取り除く小手術です)、場合によっては抜歯再植術(一度抜いて根の先の切り取りと穴の掃除をして、歯を埋め直す)などを試みることがあります。
前歯を裏側から強い衝撃でスケーリングされ、家に戻ると、縦線が中央に入っていました。
前歯2本を裏側から強い衝撃でスケーリングされ、家に戻ると、縦線が中央に、上から下まで入っていました。
その線は、褐色していますが、毎日鏡でみていても、なかったのです。
今回の強い衝撃で、ひびが深くなり、目にみえるようになったのでしょうか?
とても心配です。
今後、私は、どんなふうに、注意すればいいのでしょうか?
よろしくお願いします。
スケーリングでヒビがはいった?
手用スケーラーでは、スケーリングがいかに乱暴でも、それによってエナメル質に亀裂が入ることはまずありえません。
機械的なスケーリングには、エアースケーラーと超音波スケーラーがあります。
エアースケーラーの振動力はエナメル質に影響するほど強くありません。
超音波スケーラーも通常のスケーリング・モードで使うかぎり、やはりエナメル質に障害を与えることは考えられません。
ただ一つ可能性があるとすれば、最強の補綴物除去モード(強振動でセメントを破壊して冠を外すモード)にして、唇側(おもて)から歯に直接あてれば、そこに亀裂が発生する可能性はあります。(とても耐え難いくらい歯に響きます。)
でも貴女のばあいは、裏からスケーリングをして、表(唇側)に亀裂が入ったといわれます。(硬くて重いものが、歯の表に直接ぶつかって衝撃をあたえませんでしたか?)
もう一つ不思議なのは、「家に帰って褐色の線が入っているのにはじめて気づいた。」ことです。新鮮な亀裂には色はありません。
それが相当古くなると亀裂に徐々に色素がしみこんで褐色の線になります。
そこで私も頭を抱えて悩んだのですが、ふと思いつきました。
スケーリングの後に消毒のために、ヨードチンキやヨードグリセロールなどをよく使います。
元々あった亀裂にこのヨードがしみこむと、一瞬にして褐色の線ができあがります。
ヨードの褐線なら徐々に薄くなります。
アルコールで拭くと早く消えます。(もしかして今頃は気にならないようになっているかもしれませんね。)
エナメル質にとどまる亀裂は、ほとんど場合放置しても大丈夫のようです。
上から下まで全部通っているときには、ごくわずかですが、亀裂が広がる可能性もないわけではありません。
詳しくは他の方への質問に答えていますので、その欄をご覧下さい
きれいに生えている親知らずが虫歯になっています
きれいに生えている親知らずが虫歯になっています。
進行していて神経を抜いて治療するには奥歯過ぎてできないから抜くといわれたのですが、噛み合っているのでなんとか残して治療したいのですができないでしょうか。
大きな虫歯がある親知らず歯―抜きたくない・・・・・
第一大臼歯、第二大臼歯が健康であれば、神経をとるような親知らずなら、私は抜歯を勧めます。
時期的にずっと後で生えてきた親知らずが、早くも神経をとらなければいけないほどの大きな虫歯になっている。
それはその親知らずが、とても歯磨きしにくい、奥まった場所に生えていることを意味します。
それは同時に、神経の治療をする道具や指が、とても入りにくいことを表します。
きちんと神経の治療ができないことは、細菌の巣を残すことになり、早晩問題を起こして抜歯せざるをえません。
また無理に治療して残しても、歯ブラシが行き届かずプラークのたまり場所になれば、第2大臼歯に虫歯や歯周病を呼び込む原因になります。
第3大臼歯として立派に機能している親知らずは、その後方に若干のスペースの余裕があるものです。辛うじてまっすぐに生えても、その後からすぐ、柔らかい頬の肉が立ち上がっている親知らずは噛むに役立ちません。
ただ第一大臼歯や第二大臼歯が要抜歯のときは、無理しても極力残します。
歯牙移植という手があるし、ブリッジの支台歯としてなんとか使うことがあるからです。
しかし永くは待たせて置いておくことはできないでしょう。
前歯の神経を抜きました、ちょっとしたことで折れませんか?漂白後、色が戻りますか?
前歯12本が変色(グレー)しています。長年悩んでいたため、知人の紹介で名古屋にある美容矯正歯科に行き、診てもらいました。
すると、テトラサイクリンによる副作用だと言われました。
いくつかの治療方法を聞く中で、ウォーキングブリーチを選択しました。
歯の神経を抜き、中から漂白ですが、やはり前歯12本神経がなくなるのは不安です。
しかし、もう治療が始まり、今日(7月16日)に上の歯の6本の神経を抜きました。
今後、ちょっとしたことで折れてしまうことはありますか?
治療が終わってしまったら、よけいに不安が増してしまって…また、漂白後、色が戻ることはありませんか?戻ってしまうなら、神経の抜き損だと思ってしまいそうで…。
20年以上、悩んでいたため、思い切って決断しましたが、治療が始まり、不安でいっぱいです。
このHP内での、先生の分かりやすく、丁寧なお答えを見て、ぜひ、お聞きしたいと思い、メールしました。よろしくお願いします。
漂白(ブリーチング)のために抜髄
抜髄(神経をとる)や漂白剤によって、歯が若干はもろくなるとは思います。
しかしそれを補ってあまりあるほどのメリットがあれば、あえて抜髄を選択することはよくあることです。
20年来悩みつづけた着色歯の改善は、十分なメリットではないのでしょうか。
テトラサイクリン着色はシビヤーなもので、歯の表層からのブリーチングでは効果的ではありません。
歯の表層を削って薄いセラミックを貼り付けるラミネートベニヤか、歯髄(神経)を犠牲にして内部から漂白するか。
いずれにしろ歯の犠牲は伴います。
美容上の悩みの深さはその人によりことなりますが、あなたにとって大きな利益ならば、良い決断だったのではないかと思います。
また貴方が過度に心配するほど、歯が劣化するわけではありません。
内部からのブリーチングは、初期をすぎれば、比較的永く色は安定するようです。
色戻りも無いわけではありませんが、蓋をしたコンポジットレジン(プラスチック)の充填物を削って、再度のブリーチングは可能です。
せっかく踏み切ったのですから、後ろ向きな心配をするより、どれくらいの色になるのか、先を楽しみにされてはいかがでしょう。
上顎6本が満足な結果ならば、下顎6本に取りかかることにしてください。
普通は問題ないのですが、コットンを噛んで横に動かしてみたら「きやっ」と、鋭く痛みま した
こんにちは 34歳,女性ですが 現在アメリカ留学中です。
先日、右上の一番奥に被せてあった銀が取れてしまい歯医者に行きました。
中で虫歯が進んでいたので、削ってクラウンということに。
前回虫歯を削った時に
「虫歯は全部取りましたが、神経に近い所まで削っています。
ピンク色が見えてくる所まで削ると根の治療が必要ですが、そこまでには達していません。
虫歯菌の検査(緑色のジェル?のような物)では問題はありません。
ですが、仮の被せ物の間に痛みが出た場合は根の治療が必要です。」と言われました。
治療に入る前はなんの痛みもなかったのに、削って仮の被せ物をしてから三日目になりますが、歯磨き、フロスの後に歯茎がぼ~んとするような、腫れているような鈍い痛みとも取れる違和感がしばらく続きます。
冷たい物が歯茎にしみます。
普通の咀嚼には問題ないのですが、コットンを丸めて思いっきり噛んで横に動かしてみたら「きやっ」と、鋭く痛みました。
これは根に菌が感染してしまったのでしょうか?
このままクラウンを被せてしまっていいのでしょうか?
怪しい場合はやはり、根の治療をした方がいいのでしょうか?
長くなって申し訳ありません。1年以上日本に帰る予定がないので不安です。
宜しくお願いします。
1) 歯肉が腫れているような鈍い痛みは、クラウンの形成(歯を削って形を整えること)と仮歯のあとの、歯肉の腫れではないでしょうか。自然に治らなければ洗滌や薬をつけてもらってください。
2) 冷たい物がしみる。コットンを噛んで痛むのは、歯髄症状(神経が訴えている)だと思います。でも歯を削った時の歯髄への刺激で起きる、一時的な症状かもしれません。しばらく様子を見るのもいいと思います。多くは可逆的(元へ戻る)ですが、だんだん痛みがでてくることも無いわけではありません。
3) 歯科医には、上記症状の経過をきちんと報告して下さい。仮に上記の症状が消えなかったり、痛みがでてきたりしたときには、どうするか。抜髄(神経をとる)が必要になったときの、チャージも含めて相談しておいたほうがいいかもしれません。(アメリカですので)
現在奥歯であごがはれて病院いにいきました。
現在奥歯であごがはれて病院いにいきました。
いずれも歯を抜くか、レーザー治療で治すかです。
レーザー治療で治る確率は30%だそうです。
治療はしていますが、現在もはれはきません。
治療に問題はないのでしょうか?又二つの方法しかないのでしょうか?教えてください。
奥歯の腫れがひかない。
腫れているのは上の奥歯でしょうか、下でしょうか。
どんな痛みがあるでしょうか。
それはどの程度で、ずっと続いているか、時々なのか。
腫れや痛みの始まりから現在までの時間と状態の変化は?そんな情報が全くないので、どんな病気でどうすればいいかこたえられません。
口の中が腫れるのは、歯周病(歯槽膿漏)と感染根管(歯の根の中が腐る病気)が多いのですが、仮に感染根管としてお答えします。
感染根管の中で増えた細菌が、根の先端から歯槽骨(歯を支える骨)の中に出てゆくと、化膿してひどく腫れます。骨の中にできた膿のたまり場を、根尖病巣といいます。
感染根管の治療は、根管(根の中の元神経が入っていた穴)の腐った中身を掻き出し、根管の壁に細菌が入り込んで(虫歯状になって)いるのを、きれいに削り取ります。
病気の原因をとれたら、腫れはおさまってきます。
きれいになった根管の中を隙間無く詰め物をして(根管充填)塞ぎます。
これが治療の基本です。
ほとんどがこれで治るはずです。
しかし根管の中の虫歯が広がりすぎて、削り取りきれず汚れた部分が残っていれば治らない。
きれいになっても根尖病巣が大きすぎれば治りきらない。
根の内壁にヒビがはいっているといつまでも膿が出続けて治りません。
根管治療にレーザーを使うとすれば、この根管の消毒の助けとして使うのだと思います。手を尽くしても、限界を超えていて助からないケースはもちろんありますが、そうでないことをいのります。
現在、私はスペインに住んでおり、歯科用語も分からず困っております。
はじめまして。大変申し訳ございませんが、相談に乗って頂けますと幸甚です。現在、私はスペインに住んでおり、歯科用語も分からず困っております。
- 奥歯(親しらずではないです)の金銀パラジウム合金のインレーが外れたので、再度、外れたインレーを入れ直して貰いました。
再装着してくれた先生は、インレーを扱ったことが全くないとのことでした。
入れ直してから、物を噛むと奥歯が痺れるように痛むようになりました。
自発痛はなく、咬合痛だけでした。水やお湯を飲んでもしみることはありません。
神経は6年前に抜いています。
- インレーを再装着してから4ヶ月程経過した後、その奥歯が縦に割れてしまいました。
歯が割れた後は、咬合痛はなくなりました。
別の歯医者で割れた歯の治療をしてもらいました。
片方の縦に割れた歯を取り除き、もう一方は残す処置をしてくれました。
取り除いた部分とインレーが入っていた部分を補うために、白色の詰め物(コンポージット?)を付けてくれました。
白色の詰め物はアマルガムの代わりとして一般的にスペインで使用されているようです。
- 白色の詰め物を付けた一ヶ月後、同じ歯の一部分が縦にわれてしまいました。
再度、詰め物を付けて貰いましたが、3日後に歯が欠けてしまい詰め物がとれてしまいました。
白色の詰め物をすると、歯の痛みは全くないのですが、違和感がありました。
今回は、詰め物を付ける前にレントゲンを撮りました。
先生によると、神経の取り残し部分があり、また、神経を取り除いた部分に金属片のようなものが入り込んでいるとのことでした。
- 現在は詰め物が外れた状態になっています。
歯は縦に半分ない状態です。根元がどの様になっているのかは分かりません。
舌で奥歯を触ってみると、歯が縦に欠けた部分の根元は歯茎で覆われてしまったように感じます。
残った奥歯を指で押さえると少しグラグラします。
質問事項
今後、どの様に治療して貰えばよいのでしょうか。先生の方針は、以下の通りです。
- 歯が残っている限り詰め物を施す。
- 詰め物が有効でない場合はクラウンを装着する。その場合、神経の取り除き作業を再度行なう。
再度、詰め物をしたり、クラウンを装着すると残った歯の部分が再度欠けてしまうのでは、との懸念があります。
歯がもろくなっているということがあるのでしょうか。
あるいは、抜歯してインプラントするしかないのでしょうか。
お忙しいところ、お手数をお掛けしますが、ご回答頂けましたら本当に助かります。どうかよろしくお願い致します。
海外で歯が割れた
腰痛でパソコンの前に座れなくて遅くなりました。今から役に立つかどうかわかりませんが、お答えします。
詳しく記載されていて、ご苦労がよくわかります。
- 最初の歯科医院で再着したときた時、たぶんセメントの厚みで浮き上がって、噛み合わせが高くなったのだと思います。そのための咬合痛であり、破折の原因であり、その後の咬合痛の消失だと思います。
- 経過からみて不安材料は
・たびたび破折していることから。――歯質に次の破折の原因になるヒビがないだろうか。歯の残りの部分が少ないのではないか、破折断面が骨の下深くないかなどが心配です。
・残った歯の部分が動揺し始めていることから。――動揺(歯が動く)がある程度以上なら、残せるのか疑わしくなってくる。支える歯槽骨が不足しているか、歯周病や感染根管による動揺か。
- 現地の先生の方針について
a.コンポジットレジンをつめる。――完全に一時押さえの方法。
もし近く帰日の予定であれば、あるいは現地の先生の技術に疑問あれば、この方法だと思います。
b.根管治療をし直して冠をかぶせる。――歯を助けるならこの方法だと思います。
それには次の条件が必要です。
①歯の残りが大きいこと、
②歯質に内外から見てヒビがないこと。
③動揺(歯の揺れ)が無いか治療で動揺が止まること。
④周囲に歯周ポケットがないこと。(歯槽膿漏でないこと)
⑤歯内療法(神経の治療)の上手な歯科医師であること。
⑥割れ目が骨の付近まで深くなく、クラウンの辺縁が肉の下深くに入らない設計ができること。
⑦支台築造(金属などで土台を補強、補正すること)しクラウンを被せる。
c.歯の残り部分が小さく、動揺があり、歯内療法が困難(根管内に破折リーマがある)ならば、
抜歯とインプラントも選択肢です。
- 一目見れば明瞭になるのですが、言葉からの想像だけでは確信がもてません。
また現地の歯科医師の力量も重要な要件なのですが、みきわめられません。
歯がゆい思いです。
実は交通事故により、前歯1本は挿歯になりましたが、もう1本は表面にひびが・・・・。
はじめまして。こちらの通院患者ではないのですが、お聞きしたい事があり、御問い合わせしました。
実は交通事故により、前歯2本に傷を負いました。
1本は挿歯になりましたが、もう1本の方は表面に2筋ほどひびが入っております。
レントゲンではひびの状態が出ていないので、歯の中までひびが入っていない状態ではと思います。(しみたりしていない状態です)
この歯を何とか挿歯にしない方法で、ひびを目立たなくする、(出来れば元の状態に近づけたらと思いますが・・・)そのような治療法がお聞きき出来たらと思い、こちらに御問い合わせしました。
あと、その他2本、ほんの少し欠けております。
こちらは、処置のしようがないとのお話だったのですが、このまま放置しておいても大丈夫なのか不安です。(変色などしないかどうか・・・)
実際に見て頂いたわけではないので、このような質問をするのは失礼ですし、大変申し訳ないのですが、ご助言頂ければ、幸いです。
浅いひびに関しては、そのままでも大丈夫なことが多いのですが、ひびを目立たなく改善する確実な方法はありません。
普通はフッ素を上から塗って、歯質強化と割れ目からの知覚過敏の防止をしているのが現状です。
また、割れ目近くをエッチング(酸で荒らしてくっつきやすくする)してから、コンポジットレジン(プラスチックの詰め物)に使うボンディング材(流れのよい接着材)を流して、割れ目を塞ぐ方法も考えられます。
以上二つも、目立たなくするという点に関しては、さほど効果はないと思います。
極く小さな破折に関しては、尖った辺縁が引っかかって、少しずつ破折が進行することがありますので、欠けた部分は整形研磨してもらったほうがいいと思います。
根の治療をしています。治療の回数や治療間隔、担当制、転医について教えて下さい。
はじめまして。メール紹介を拝見し、とても感じの良い返答だなと感じまして、私も歯の治療の相談をさせて頂くことにしました。
今年の2月末頃、神経を抜いている歯(上左奥3番目)の根が炎症をおこしていることから、歯科医院で根の治療をしてもらっています。
その歯のことで、3点ほど教えて下さい。
始めの説明では、順調にいけば1ヶ月ぐらいで治療が終わると言われましたが、2ヶ月以上たって7回の治療を終えた現在でまだ土台を作る段階にも至っていません。
根の治療はこんなに時間がかかるものなのですか?
また、初めて掛かる医院なのですが、多くの医師スタッフを抱えている所のようで毎回担当の先生が違うのが不安です。
この1本の歯に5人の先生がかかわりました。
担当が決まっていないのは普通のことなのでしょうか?
先生によって説明が微妙に食い違うことも。
ある先生は「(治療中の歯は)神経が通る管が3本ある」と言っていたのに、今日担当して頂いた別の先生は「管が4本ある」と言われます。以前の先生には3本と言われましたがと尋ねると、「今日細い管が一本みつかりました」と言われ、その部分が炎症をおこしているので薬を入れるとのこと。
薬が入った瞬間ものすごい痛みがはしり、その後は少し落ち着いています。
また、1ヶ月健診などを勧めている医院のようで、そういう患者が前もって予約を取っているため、私が次回の予約をするのも2週間、3週間先じゃないと無理な時があります。
そんなに期間が空いても大丈夫なのでしょうか?
もう1点。不信感がつのって病院を変えたいと思ったとき、治療の途中ですが、他の病院でもちゃんと診てもらえるのでしょうか?
長々と分かりづらい内容で申し訳ありません。
もしよければ、アドバイスを頂きたくお願いします。
感染根管治療の回数治療間隔、担当制、転医について
1. 感染根管治療
神経の治療の再治療(感染根管治療)は、非常に難しいことがあります。抜髄(初めて神経をとる)はだいたい3回以内ですが、感染根管治療は4~6回は当たり前です。
ただきちんとした見通しをもって取りかかることが大事で、そうでないと途中で方向を見失うこともありがちです。勿論どんな名医でも助けられない歯もでてきます。何とかできると思って始めたのに、予定がくるうこともあります。
しかし総じて言えば、感染根管治療は歯科医の基本的な能力差が、かなりもろに表に出てしまう治療分野であることは確かです。
2. 担当制
私の勤務医時代や教官時代のアルバイト先でさえ、担当患者が決まっている職場を選びました。自分自身が納得する治療をしたかったからです。
担当を決めないメリットはたぶん、経験の少ない医師が混じっても、ベテラン医師が次回にカバーできて、患者さんに迷惑をかけないということかもしれません。
3. 根管治療の間隔
根管治療の治療間隔は、症状と治療過程、貼薬(中に入れておく薬)の持続時間と仮封剤(蓋をする材料)の丈夫さによって、決まります。通常の治療では2週以内(一週に一度が標準)3週を超えると厳しい。
しかし、長期間有効な貼薬と強固な仮封を行えば、数ヶ月間隔をあけることも可能ではあります。
4. 転医
歯科医師という種族は、自分が求められたからには患者さんの期待に応えられるように頑張るという習性をもっていますし、それを誇りとしています。だからご自分の悩みを打ち明けて転医すれば、誠意を持って努力してくれるはずです。(何度も言いますが終生つきあえる歯科医師を捜す努力は必要なことです。)
ただ、無理やわがままをいう人でないか、治療に不真面目な人でないか、医師の側でも多少の心配はすると思います。
「歯が変色するから20歳になったら陶器の差し歯に変えた方がよい」と言われたのですが
初めまして。19歳、学生です。
小学4年の頃に前歯をぶつけて、真ん中から下が折れてしまいました。
歯科へ行き、プラスチック?(時間が経てば固まるもの?)を塗ってもらい、折れたところに付け足しました。
そして最近(05年1月頃)、急に前歯に激痛が走ったので歯科へ行き相談したところ、神経が腐っているとの事だったので神経を抜きました。
その歯科の先生には「歯が変色するから20歳になったら陶器の差し歯に変えた方がよい」と言われたのですが、絶対変えた方がいいのでしょうか?できれば抜かずにそのままの歯でいたいと思っています。
歯は神経を抜くと変色するのですか?又、変色はどこまでひどくなりますか?陶器の差し歯ってぶつけたら簡単に割れてしまいそうなイメージがあるのですが大丈夫なのでしょうか?
9歳で半分に折れた歯の神経を、19歳まで残すことができて良かったですね。
神経は歯の大工さんですから、その期間に歯の建築補強をつづけ強い歯に仕上げることができたからです。
歯が半分欠けて無くなった部分を、プラスティックでつないでいるし、今度は神経もとって歯の中が穴がある。
プラスティックは色が変わるし、抜髄歯(神経をとった歯)もかなり個体差はあっても色は変わることは確かです。
考え方はいろいろですが、私のところでも、陶材冠をすすめると思います。
「陶器の差し歯」というのは、大昔の治療法と同じようで、実はいやな言い方です。
歯髄のことを神経、歯周病を歯槽膿漏というように、患者さん用語だと思ってください。
金白金合金冠に陶材を焼き付けた(七宝焼きを想像してください)メタルボンドという陶歯は、理想的になされたときは、天然歯エナメル質の90%程度の強さがあると言われます。
十分な強度です。
ただ歯科の治療というのは技術格差が非常に大きいので、上手な歯科医院をお勧めします。
犬歯の抜髄治療をしました。1月以上眠れない痛みがあり、その後も辛い半年でした。
去年の9月に上犬歯の抜髄治療をしました。
(痛みがあったわけではなく、少し詰め物が舌にさわって気になっただけだったので抜髄とはびっくりしました。)
ひと月以上眠れないほどの痛みがあり、その後も辛い半年でした。
今は忘れている時もあるくらいですが多少の違和感や膨張感があります。
その病院では最初から やり直しはしない ということで、最近二カ所ほど病院を回りましたが、どちらも根の再治療はやらないほうがいいのではないかということです。
根尖病巣は少しあるらしいです。
辛くて辛くてということではもうありませんが、このままずーっとすっきりしない日々が続くのもストレスです。
大変なリスクのある治療なのでしょうか。
抜歯などになったらイヤですし無理にやって下さいというのも、言えません。
どうすれば良いのでしょう。
富山まで通院できるわけでもないのに お聞きするだけで申し訳なく思っています。
根充後いつまでも痛い
詰め物を外してみると意外に大きな虫歯があって、予定外の抜髄になることはとても多いのものです。
抜髄好きな歯科医はいないと思いますので、必要な処置だったのでしょう。
根管充填後に、レントゲンで見てぴったりうまくいるはずなのに、歯が浮くとか痛みが出ることは結構あります。
圧力をかけて詰め込みますので、少量の材料(糊として使っている材料)が押し出されて炎症がおきるのだと思います。
普通数週間でほとんど治ります。
少し気になる程度の違和感が残ることがありますが、裾野を引くようにいつの間にかなくなるのがふつうです。
前に比べてだんだん軽くなっているようなら、大丈夫だとして様子をみます。
珍しいことですが、レントゲンでは良好なのに、いつまでたっても症状が消えないといった場合もあります。
その時考えられることは、いっしょにわずかの汚れや細菌が押し出された場合。
もう一つははじめから歯の根にひびが入っている場合です。感染根管(神経が死んでいる時や、根管治療のやりなおし)では、これに加えて、根尖病巣内に最初からいた細菌がしぶとく生き残っている時も、原因となります。
細菌が関係するとき、抗生物質を飲んで改善しなければ、再治療が選択されます。
歯根にひびが入っているときは、助けようがありません。
歯科医のせいでもありません。
根尖病巣が大きくなってくるときも、勿論再治療です。
再治療自体はさほど大変ではありませんが、最初の抜髄よりは多少手間取ります。
ただ上に詰めたもの、被せたものを外さなければなりません。
がっちり土台をいれ、その上に被せたものを、壊してはずすのはとても大変です。
最後の手段は歯根端切除術で、根の先のあたりから歯肉を開き、骨に横穴をあけて、根の先を少し切り取ると同時に、根尖病巣をかきだす手術です。上顎犬歯はわりとやりやすい場所です。
もっと過激なのは、いったん抜歯して、根尖病巣を掻き出してから歯を植え直す、便宜抜歯再植術です。そこまでゆきたくないものです。
お忙しいところ、見ず知らずのものの相談にお答えいただきまして、本当に有り難うございました。
感謝いたします。
ハイブリッドセラミックスが内側に金属を使用しています。私はこれが正当なのか迷うので す。
地区委員の紹介と近隣である事を主眼に、始めての歯科医院で義歯治療中、
現在本歯装着テスト期間中なのですが、完成品に就いてお尋ね致します。
初回問診票の支払い項目で保険適用記入、然し前歯でもあり治療最終段階でハイブリッドセラミックを自由選択、本歯完成後ではありますが、説明のなかった項目がありご教示をお願い致します。
私はハイセラ(ハイブリッドセラミックス)とは義歯全体をハイセラで加工するものとばかり考えておりましたが、完成品は強度を保つためにと歯の内側に昔良くブリッジに用いられた銀色の金属を使用し、前面にハイセラを被せてある義歯に一種の疑問を抱き、これが正当な義歯かどうか判断に迷うのです。
先生が治療経過中前期記入事項勘案の上、1本(3本ブリッジ)の予定(12万円)が2本(4本ブリッジ)になりましたが、以前申し渡した金額其の侭で引き受けて治療した経緯もあるのではないかと?。技術的にも治療説明等も良心的で爾後も通院しようかなと考慮していながら、斯様な質問は不敬の謗りを免れません。
関西の親戚に歯科医院経営者もおりますが、疎遠になりがちで斯様な場合のみ回答を求める事も憚られ、貴院ホームページを拝見し敢えて質問する非礼を配慮頂きまして宜しくお願い申し上げます。
お口のなかに入ったブリッジは、普通に前から見て、自然の白い歯に見えるでしょうか。そうならば、ハイブリッドセラミック冠としては合格です。
ハイブリッドセラミック冠は、正式にはハイブリッドセラミック前装(金属)鋳造冠といいます。ハイブリッドに補強のために金属をいれたと言うよりは、むしろその名のとおり、金属で鋳造した冠に、ハイブリッドセラミックで前装(見えるところを覆う)したものだと考えてください。また純粋セラミックよりは摩耗し易いため、小臼歯の咬合面(噛み合わせる面)は、ハイブリッドセラミックを被せず金属にすることが多いです。
金属を使用しない、ハイブリッドセラミックだけの冠は、存在することは存在します。ただ単独冠としても強度の限界が感じられ、ましてブリッジは絶対無理です。
蛇足ですが、純粋セラミックの世界でも、金属のないセラミックだけの冠(ポーセレンジャケット冠)は、(単冠だけですが)以前よく作りました。しかし強度の点で劣るため、やがて金属焼付陶材冠(メタルボンド冠)に駆逐されてしまいました。最近再びメタルなしのセラミック冠への挑戦が始まっています。それは今までのように、陶土を形作って焼き上げるのではなく、陶材の固まりからコンピュータつき旋盤で削りだして作る方法で行われます。金属焼付冠に匹敵する強度を目標に進んでいるようすで、注目しています。
治療に満足できる歯科医院を見つけられたとのこと、よそながら嬉しく思います。歯科とは一生つきあうものですので、今後何でも相談できる相互信頼を築いてゆかれることを、切に祈っています。
前歯の根元辺りに穴が開いているのですが、差し歯にしなくてはいけないのでしょうか?
私は前歯の根元辺りに穴が開いてしまっているのですが差し歯にしなくてはいけないのでしょうか??
私の場合そんな大きくないのでなんとか詰め物で済みますか??
歯医者さんには怖くて行けないでいます。
親にも差し歯になってしまうかも・・・という心配で歯に穴が開いていることはいっていません・・・
こういう場合どうしたらいいのでしょうか???教えてください。
まず神経をとる(抜髄)ようになるかどうかです。素人目には小さいと思っていても、実際はとても大きい虫歯であることもあります。
神経をとるようなら全部覆う冠(貴女のいう差し歯)を被せることが多くなります。
穴が比較的小さくて色も変わっていないときなど、詰め物ですます場合も、ある程は度あります。
神経をとらないときは、原則的には詰め物で済みます。
特に穴が大きいときや角の部分が欠けていて、どうしても詰め物だけは落ちてくる場合など、例外的に被せることもあります。
虫歯が小さければいいのです。だけど虫歯は放っておくとどんどん大きくなります。
できるだけ早く歯科医院へいってください。
お忙しいところ、見ず知らずのものの相談にお答えいただきまして、本当に有り難うございました。
感謝いたします。
前歯が黄色く変色し下の金属が少し顔を出してとても目立つようになりました。
質問させていただきます。
20年くらい前に前歯3本を差し歯にしました。そのうち真ん中の前歯が出ているのですが、年月が経つうちに色が黄色く変色し下の金属が少し顔を出してとても前歯が目立つようになりました。
また10年以上前に顎関節症になり、右と左の健康な奥歯(3本づつ)の神経を抜いて銀色のブリッジが被せています。これが笑ったり口をあけたりするととても目立ち気になります。
これらの治療は他に選択肢がないと歯科医に言われたままやったものです。今思うと田中先生の様なきちんと相談が出来る歯科で治療をしていればよかったなと後悔しています。そこでこの差し歯を今度新しくしたいと思い相談させていただきます。
こちらのホームページで紹介されていたメタルボンドというのはどれくらい費用がかかるのでしょうか?それから差し歯の歯並びを良くして(出っ歯をなくして)入れ替えるというのは可能でしょうか?そして奥歯のブリッジを目立たない白いものに変えるのは費用はどのくらいかかるのでしょうか?長い文章で沢山質問して申し訳ありませんが、どうぞ宜しくお願いいたします<(_ _)>。
前歯は硬質レジン前装冠(金属冠の上にセラミックではなく、強化プラスティックを被せたもの)を入れたのだと思います。年月とともに変色し、また食べ物や歯刷子で摩耗するため、下の金属がでてくると醜くなります。
メタルボンドは、金白金の合金の上にセラミック(陶材)を焼付てつくります。歯科医師と技工士の技術がよければ、最高の耐久性と美しさを兼ね備えたものです。10年、20年経過症例もホームページでお見せしてゆきます。
近年より美しさを求めて、金属なしのセラミックだけの冠でメタルボンドに近い強さを持たせようと、材料・技法の研究開発が進んでいますが、総合点ではまだかないません。
前歯も臼歯も、単独冠でもブリッジでも製作は可能です。前歯は特にそうですが、直す以上は、この際できるだけきれいな形、歯並びになるように、作るのは当然です。そのためにも、仮歯の段階で形を何度も修正して、患者さんに最も似合う形に仮歯を仕上げてゆきます。患者さんが満足すれば、これが最終的な製作のモデルになります。こういったモデルがないと、技工士は(たとえ優秀であっても)どう作ればいいのかわからないものです。
貴女の前歯も、下顎前歯との咬合(噛み合わせ)など難しい点もあるかとは思いますが、きっと気に入る形ができると思います。
顎関節症を銀歯をいれてなおしたとのこと。顎関節症をスプリント(バイトプレーン)で治療すると、下顎が正常な位置に移動して、噛み合わせがずれてきます。それを銀歯で修正したわけでしょうが、この一連の治療は非常に難しいものです。どの程度しっかりできているか、拝見するのが楽しみです。
田中先生、本日はお忙しい中ご返答頂き感謝致します。前歯の方もブリッジの方も先生に教えて頂いた様にメタルボンドで治療を始めてみようと思います。
遠方なので先生に所に通えないのが本当にとても残念なのですが、以前の治療で抱いていた歯医者さんへの不信感が、このように相談に乗って下さる先生のおかげで払拭されました。どうも有難うございました<(_ _)>。
金を詰めた直後から強く噛めないし、冷たいもの熱いものがすごくしみて、相当辛いです。
はじめまして。先生のホームページを見て、「これだ!」と思い、すがる思いで、質問させて頂きます。
私は、3週間程前に、2本の歯の詰め物を取り除きました。今回、2本の歯で8万円払って金の詰め物をしてもらいました。
金の詰め物をする直前までは、物を噛んでも痛くなかったし、冷たいものや熱いものを飲んでもしみなかったのに、金を詰めた直後(その日)から、強く噛めないし、冷たいもの、熱いものはものすごくしみて、相当辛い状況です。
現在、金を詰めてから3週間程度経過していますが全く症状が治まりません。このメールを書いている今も、多少うずいています。
私が医師に相談したところ、「金を入れた後にこのような症状を呈する人は稀ですが5%くらい存在する、残念ですが神経を抜くしかないです、追加費用として2万円かかります」と言われました。
私は、そもそも金の詰め方に問題がなかったのか、非常に疑問ですが、どう理解したらよいのでしょうか。
なお、質問の趣旨をわかりやすくするために、金の詰め物をすることになった経緯について、もう少し補充しておきます。
すなわち、今年1月から「親しらず」を抜いてもらうために、大阪の歯科医院に通い始めたのですが、医師の診察により、「左上の歯、奥から1番目と2番目の上の歯に詰め物があるが古くなって効果がなくなっているから取り替えた方が良い」、「詰め物には、白、銀、金があるが最も効果的なのは金を入れることです」と言われ、金を入れることになりました。
そして、もともと詰めてあった物を削り取る作業が終り、その際に、医師から「ほんの小さいレベルの虫歯がありましたので取り除きました、詰め物を削り取って良かったですね」と言われました。金のかたどりをし、金の詰め物が出来上がるまで約3週間の間要する言われ、その間、当該歯に、白石灰の塊のような物が詰められました。
3週間はその白い塊が詰められていただけでしたが、物を噛んでも痛くないし、冷たいものも熱いものも全くしみませんでした。
それが、金を詰めた直後から急に、痛く、しみるというのは、金の詰め方に問題は全くなく、神経取るよりほかないということで正しいのかどうか、非常に疑問なのです。
お忙しいところ、大変恐縮ですが、どうか先生のご意見を賜りたく、お願い申し上げます。
虫歯のある状態ではしみなかったが、金属にすると冷たい水がしみるというのは、よくあることです。
虫歯の部分を完全にとりきると(一応原則です)、生きていて痛みを感じる健康な歯の部分(象牙質)が表にでます。熱を伝えない虫歯を削りとって、神経のすぐ近くに、熱を伝えやすい金属をくっつけるわけです。若い人ほどインレー装着のあとに「歯がしみる」ことが多いのですが、(しばらく熱いもの冷たいものを避けて頂ければ)ほとんど治ります。年寄りはしみると言わないけど、いったんしみたら治りが悪い。
治る場合が圧倒的に多いのですが、だんだんひどくなり、神経をとらなければならないといったケースが、ある確率で出てきます。5%くらいはあるかもしれません。
強く噛めない・噛むと痛いのは、噛み合わせが高い時にも起こり、咬合調整ですっきりすることがあります。冷たいものがしみるのはまだいいほうで、熱いもので痛みがきたらかなり要注意。しかも痛みが短時間で治まらず、ズキンズキンと長く尾を引くようなら、抜髄(神経取り)は避けられないと思います。
はじめから虫歯が深く神経が危ないときには、もとから医師も患者も覚悟ができているわけです。しかし予想もしなかった場合に抜髄になると、患者さんは落胆し医師も狼狽します。
予期せぬ抜髄に陥る、その原因ははっきりしませんが、
- 不顕性露髄― 歯髄(=神経)の細い突起が、歯の表層近くまで異常に伸びていて、わりに浅い虫歯をとるときにも、気づかずにそれを切ってしまうことがある。そこから歯髄に細菌が入り炎症がおきる。――レントゲンでいちいち予測をして、注意して形成が対策ですが・・・なかなか。
- 歯を削った時の発熱や、装着までの乾燥、装着後の冷熱刺激などで歯髄(神経)に変性や炎症がおきる。――削るとき十分に注水、また上記刺激を避けるようにしています。
- 微小漏洩による歯髄感染― 削ったあとの健康な象牙質には、象牙細管という歯髄(神経)まで届く細い毛穴が無数にあいています。インレーを装着するまでの間(特に仮封期間)に、形成面から微量の細菌が歯髄に入っていき、歯髄(神経)に炎症が起きる。――当院では、削った面の消毒やコーティング(マニキュアのように表面を薄くカバーする)に気を配っています。
経験上以上の様なところだと思っています。
これらに留意したかどうかで発生率はずいぶんさがりますが、それでもなお予期せぬ事態は起きるものです。
軽い虫歯と言われていたのに、貴方の落胆と疑惑はよくわかります。今回の件は、上記の観点から貴方の主治医の治療を検討してみて、不可抗力であって仕方がないことだと、思えるかどうかです。
追加の2万円について考えてみましょう。抜髄する(神経をとる)とそのあと、インレー(つめもの)ではなく、通常はクラウン(被せる)になります。金のクラウンは6万円程度と考えられるので、先に払ったインレー代金4万円分を差し引いた差額2万円だけで、クラウンを作ろうとしているのでしょうか。もしそうなら一応良心的な対応とも考えられます。
あとは、歯科医師の腕前は貴方の目から見ていかがでしょうか。そしてハートの部分。真剣で誠実で愛情が感じられるでしょうか。腕もハートも十分であれば、信じてついて行く価値はあると思います。
白い歯(クラウン?)と歯茎の境目が黒い場合、直す方法はありますか?
はじめまして。 歯茎についての質問なのですが。。
以前、神経を抜いた前歯1本の黄ばみが気になり、白くしたいと歯医者さんで相談した所、歯を削って白い歯(クラウン?)を上からかぶせる方法を取る事になりました。
しかし、クラウンと歯茎の境目が黒く見えてしまって、折角歯を白くしたのに、気になって大きく口を開けて笑えません。それを歯医者さんへ伝えたら、「大丈夫、後から歯茎が下へおりてくるから。」みたいな事を言われました。
現在私はアメリカ在住なのですが、拙い英語と幼い要旨で、適当にあしらわれているのではないかな?とか思ってしまいます。
歯茎が下へおりてくるなんて事、あるのでしょうか?
もしこのまま、歯茎の境目が黒い場合、直す方法はありますか?
質問ばかりで恐縮ですが、神経を抜いた部分の黒くなった歯茎もピンク色にする方法はありますでしょうか。
お返事、アドバイスの程頂けましたら、幸いです。
黄ばんだ歯を修正する方法は、
- 表に向いている面(唇側面)だけを一層削って、薄いセラミックの殻(shell)を貼り付ける、ラミネートベニア法
- 全体を削ってセラミックの冠(メタルボンド陶材冠あるいはオールセラミック冠)を被せる方法に分かれます。抜髄歯(神経をとった歯)は通常この方法です。
メタルボンド(金属焼付)陶材冠は、金白金などの金属の薄い冠の上にセラミック(ポー
セレン)を焼き付けて作ります。
歴史は古いのですが非常に丈夫ですので、前歯修復の主役の座を長く保っています。
しかし技術的に難しい点は、あなたのようにマージン(歯の歯肉周辺)に「ブラックライン」がでやすい点です。逆に言えばこの部位、歯肉からの歯の立ち上がりをいかに美しく自然に見せるかで、歯科医師の腕前が評価できます。
(あなたの前歯はこの金属焼付陶材冠だろうと推測して以下続けます)
冠のマージン(被せた境目)は美容上、通常は歯肉の下までいれます。(しかし深く入れすぎると、歯槽膿漏様の炎症が起きます)
ブラックラインがでる原因は、歯肉が下がってマージンラインが歯肉の上にでてくるからですが、次の原因が考えられます。
- 治療技術的な問題としては、冠周囲適合不良(よく合っていない)の隙間や段差があると、黒い線として目立つし歯肉も下がりやすい。マージンの位置や形、歯の削り方、型取りの巧拙も影響する。
- 生体の側の条件としては、極端に薄い歯肉、角化歯肉の不足(歯の周囲には通常白く堅い歯肉が取り囲んでいます)、歯槽膿漏など炎症のある歯肉などは下がりやすいものです。しかし優秀な歯科医師なら、事前に対処やコントロールはかなりできます。(手間がかかりますし、時として限界もあります。)
- 患者の側のミスは、プラークを残したままで、歯肉が炎症をおこして下がる場合。下がらなくても歯肉の透明度がし増し、金属や汚い歯根の色が透けて、黒くみえることがある。意外に多いのは、強すぎる歯磨きで歯肉を削ってしまって、歯肉が下がるケースです。
逆に上記1、2、3、が無いかコントロールされれば、通常きれいな歯肉が長く保てます。でも長期間の内に、徐々に歯肉が下がるのは仕方がありません。
あなたの場合治療直後ですが、どの程度のものなのか、この程度は技術上しかたがないのか、やり直してくれるよう要求すべきほどなのか、直接拝見していませんのでよくわかりません。
いったん下がった歯肉があがってくる(あなたの表現で言えばあがった歯肉が下がってくる)クリーピング現象は確かに見かけます。
でも非常に条件のそろったときに起きることでので、期待しすぎないでください。どうしても満足できなければ、やり直しを要求することになります。その場合歯科医師の力量が問題です。
下の写真はたまたま今日いらした患者さんで、治療前と治療後数年の写真です。北陸地方のさらに片田舎の歯科医院ですが、メタルボンド冠のマージンに関して、最低でもこの程度は努力しています。
何度か根っこの治療をし、さいしょく も2度しました。しかし未だに違和感はあります。
左下一番奥の歯です。何度か根っこの治療をし、さいしょく も2度しました。
しかし未だに違和感はあります。痛みはないのですが、反対に比べると少し、重い感じがします。
将来的に根っこが腐ったりしてしまうのでしょうか? 現在通っている歯科医の先生は、気にしすぎとか、疲れているときにはその現象がでるかも。といっていますが、将来的にあごの骨などに影響がでてこないか心配です。 どうしたらいいか教えてください。
他の病院で治療するか本当に悩んでいます。
最終治療後どれくらい経過していますか?
いったん治療後の症状が出るとなかなか症状が消えないこともあります。
徐々にでも軽減しているなら、いつかは(気がつかないうちに)消退してゆくものです。重い感じがするだけならそのまま待ってみるのもいいと思います。年に一度程度レントゲンを撮って経過を追っていけば、仮に悪化するにしても大事になる前にわかると思います。
では将来もしも、痛みが出たり腫れてきたり、レントゲンで異常がでたりしたときはどうするか。
何度も歯内療法を繰り返し再植術も2度やっていることから、この歯にかんしては治療は十分やりつくしている、つまり再度の治療ができる余地は少ないと考えられます。(実際にこの目で診察しないと断言できませんが)
たぶん抜歯して、1本のインプラントあるいは両隣の歯牙を削って3本のブリッジという治療になるのではと思います。
ご丁寧にありがとうございました。
通院している歯科では先生にお任せしながら、不安部分も多くあります。こちらの言い分や悩みを充分に伝える事ができなく常日頃残念に思っていますが、今回のように、ネット上で自分の担当医でない方に回答を頂けて大変嬉しかったです。
変な話ですが、利害無く回答を頂けるということで安心して相談できました。
本当にありがとうございました。頂いたアドバイスのように様子をみてみることにします。
上前歯の2本を一本ずつ作るのと二本くっつけて作るのではどちらがいいのでしょうか?
初めまして、現在、私は神経のない上前歯の2本を治療中(メタルボンド)です。
そのことでお伺いしたいのですが、隣り合う歯なので通院している歯科の先生は、一本ずつ作らずに二本くっつけて作ったほうが見た目にもキレイだし、丈夫ですよと言われているのですが、どうなのでしょう?
そういわれるまで私は一本ずつ作るものだと思っていたので、迷っています。
また、今31歳で、これが10年後ならば歯茎がやせてくることもあるのでくっつけて作ることを絶対に勧めますが、今の段階ではあなたの好きなほうでどちらでも大丈夫ですよとも言われました。
一本ずつ作るのと二本くっつけて作るのではどちらがいいのでしょうか?長所、短所があれば教えてください。
上顎中切歯2本連結すべきかどうかという質問です。
元々歯牙は単独ですので、1本1本別々に作るのが基本です。ではどんな場合に連結するでしょうか。主なものは次の2つです。
- 弱い歯や動揺している歯を互いにつないで、動かなく丈夫にするため。(歯槽膿漏で骨の支えが少なくなった場合などが代表的)
- 位置や方向が変わってきそうな歯を、その位置に留めるため。(歯の形や位置を矯正や補綴的に変えた時、対合歯のない歯の挺出を防ぐためなど)
あなたの左右中切歯の場合は、歯根の支えの弱さ・噛み合わせの深さ・下顎歯の運動方向の要因で、真ん中から開いてくる(正中離開)恐れがあれば、連結する。(連結の長所は正中離開を防ぐことです。)
その恐れがなければ、1本1本で補綴(被せる)するべきだと思います。
余談ですが、メタルボンド(を作るとき)に与える噛み合わせの巧拙で、歯の位置移動(すなわち正中離開)が起き易くなることがあります。
その見極めはとても難しいので、下手な歯医者ほど何でもかんでも連結したがる傾向があるように思えます。(勿論必要な時には断固として連結するのは名医です)
連結した場合の短所は、第一にはプラークが付きやすく、また清掃しにくくなることです。単独の2本の歯は互いに少し動き、歯間の歯肉も動きますので、歯間のプラークはたまりにくく落ちやすい。歯を連結するとその動きが無くなるのでプラークは自然には落ちなくなります。またデンタルフロスが通りません。
連結する場合には、プラークの付きにくい清掃し易いメタルボンドをつくることと、患者さんによる歯間ブラシ使用は絶対必要条件です。
連結の二番目の欠点は、丈夫に動かなくなるぶんだけ歯の感覚が鈍くなり、また力も余計に受ける傾向があります。
(例えば歯ぎしりや事故で、歯はぐらぐらにならないが代わりに陶材が欠ける。)
質問の回答ありがとうございました。
最初は1本ずつを望んでいたのですが、丈夫で見た目にも・・・と言われどうしようと決めかねていたので、先生のお返事大変貴重でした。
通院している先生も今の段階なら年齢的に別々に作っても大丈夫だからどちらでもいいよと言われていたので、自分が最初に思っていたように今回は別々に作ることにします。
何年後、何十年後かに作り直す時が来た時に歯茎がやせてきたりするのが目立てば連結という事をもう一度視野に入れて考えてみます。
お忙しい中、ありがとうございました。
食事中に歯が砕ける事態になりました、このような場合はさし歯になるのですか?
38歳になる会社員です。若い頃、虫歯になった前歯の隣の歯が有りました。
虫歯を当時放置していた時期が有り気が付いた時には遅くて、神経を抜く事になりました。
それから十数年が経ちつい先日、食事中に歯が砕ける事態になりました(歯の裏側から補強していた銀は残りましたが取れるのも、もう時間の問題のようです)。
このような場合はさし歯になるのですか、又は他の方法とかありますか?私の廻りにはさし歯をしている人がいませんので教えて頂ければ幸いです。近くの歯科医院に聞いても金額に明確な返事を頂けません。宜しくお願いします。
1本の歯の状態としては、かなりの重傷と思います。
1) 問題は、はたして最善の努力をすれば、完全に近い状態まで回復する状態なのかどうかです。(助かるならば、金属などで足りない部分を補い整えて、上に陶材冠などをかぶせます)
でももしかしたら、残った歯の部分が弱かったり、ひびが入っていたりして、費用と手数をかけても効果が期待できない状態ではないのか。
その場合には当面どうしておいて、将来的にはどのように予定しておくのがよいのか。(すぐ抜歯してブリッジかインプラント、あるいは一時的な治療をして先にのばす)
それらは実際に慎重に診査してみなければわかりません。
2) また一口に差し歯といわれますが、材料だけをいっても、最もよい陶材冠とそれこそ昔ながらの差し歯では全く違います。
それも機械的にできるものは皆無で、一つ一つ歯科医師らの手で作った技術の積み上げです。治療結果としては、ようやく合格点をもらった中学生の粘土細工と、ミケランジェロの彫刻くらいの差が歴然としてきます。こうなると材料的には同じ陶材冠といっても、全く別物といえます。
3) 金額を教えてくれないという件では、もしかしてあなたは、歯科医院に電話をかけて、「いくらかかるか」とのみ聞かれたのではありませんか。
仕事にまじめで腕に自信なある歯科医師なら、答えようがないと思います。
まず診査しなければ最善、次善の治療法がでてきません。次に歯科医の技術水準と期待できる治療成果が示され、金額はそれと見合うかどうかで判断されるべきだと思うからです。
勇気をだして直接歯科医院にでかけてください。難しいかもしれませんが、面とむかって直接話をすれば、相手の人間性はある程度判断できます。さらに一二度治療を受ければ技術力もかなりの程度わかるのものです。
検診を受けたところ、根の病気が治っておらず、2つの治療方法しかないと言われました。
3年前、前歯(差し歯)の歯の根に病気があると言われ、一度歯茎を切開して、中の根を削ると共に、病巣を取り除く治療をしました。
3年後、再度同じ前歯の箇所の検診を受けたところ、まだ根の病気が治っておらず、2つの治療方法しかないと言われました。
①同様に歯茎を今度は大きく切開して、中の根も前回以上に削り、病巣を取り除く。
②前歯を一度抜いて、根の治療をし、もう一度歯を元に戻す。
だた、それぞれにリスクがあると言われました。
①100%病気が取り除けるかは難しい。あと、根を削ってしまうため、将来的に歯を支える力がもろくなり、抜けやすくなってしまう。
②病気は100%取り除けるが、一度抜いた歯を元に戻すのは、かなり難しい治療になる。完全に元通りくっつくとも言えない。治療後しばらくは、歯がぐらぐらする生活が続く。
現在の私の症状を考えると、この2つの治療しかないでしょうか?
もしこれらしかないのであれば、どちらの治療の方が良いと思われますか?私としては歯を抜くのは嫌なので、歯茎を切開する治療の方が良いかなと思っています。
治療内容をよく把握していらっしゃるので驚いています。
①歯根端切除術と②抜歯再植術ですが、歯科医師の説明もよくできているようです。
そのほかの方法といえば、
③苦労をして(あなたのいう)差し歯をはずし、歯内療法(神経の治療)をやり直してから差し歯をもう一度作り直す方法。
支台築造(中の土台)が強固に接着しているとはずすのが困難。
④保存のむずかしいこの歯は抜歯して、インプラントする。③④の2つくらいでしょうか。
①②のうち選べといわれたら、①は一度うまくいかなかったのですから、②を試してみるのもいいかなと思います
根管治療を受けていますが、2週間程中断しなければいけません。大丈夫なのでしょうか。
私は現在根管治療を受けていますが、私の都合上2週間前後治療を中断しなければいけません。根管治療を受けている間に長い期間をおくとよくないといったことを他のホームページでみて不安になったのですが、2週間という期間は大丈夫なのでしょうか。
現在通っているところは通いはじめたばかりなので、あまりコミュニケーションが上手く取れません。お忙しいとは思いますが、お返事くださるようお願いします。
根管治療はどれくらい期間をあけてもよいか?
根管治療の治療間隔は、中に詰めておく消毒剤の種類と穴の蓋をする仮封剤の種類、この二つにより決まってきます。次の来院日が遠いほど、より長期有効な消毒剤を詰め、がっちり丈夫な仮封をします。
最短は、ヨードチンキをつけた綿だけ入れ、蓋をしない場合で1,2日以内。腫れて痛みがある時や、根尖(根の先)の膿を外に出すために使います。
長期間来院できないものには、水酸化カルシュウムをつかって仮の根管充填をして、ユージノールセメントとアイオノマーセメントで二重の仮封。半年以上もたせられます。ただし治療再開する時の取り外しがとても大変です。
普通は、FCといわれる薬とユージノールセメントあるいはシールという仮封剤で、一週間以内。2週間は少しきつい。薬剤が抗生剤の時はもっと短く3,4日以内。水酸化カルシウム剤はもっと長くて、仮封がよければ2、3週間は平気。
歯科医師は、使った薬剤や仮封の耐用期間にあわせて、次の来院日を決めています。だからそれより大幅に延びないほうがいいと思います。逆に、前もって歯科医師に言っておけば、次の来院までの間隔に合わせて、薬剤や仮封剤を選択することも多くの場合可能です。勿論治療の進行上制約がある場合もあります。
以上でだいたいのことが解ればあとは気後れせず、具体的なことは主治医とよく相談してください。
取れた銀歯の裏側を見てみたら錆っぽくなっています。こんな風になるものなのでしょう か?
右下の奥から2番目の歯の銀歯が取れてしまいました。
取れた歯の表面が茶色というか、一部黒っぽくなっていて取れた銀歯の裏側を見てみたら、錆っぽくなっています。
10年以上前に治療したものなんですが、こんな風になるものなのでしょうか?
矯正治療のために2ヶ月に1度くらい、歯科に通っているので、虫歯ってことはないと思うんですが…
また、せっかく治療するなら目立つ銀歯じゃなくて、普通の歯に見えるほうがいいなと思うんですが、普通の歯科でも、ハイブリッド・セラミックインレーなんてしてるのでしょうか?
また、銀インレーとハイブリッド・セラミックインレーではどちらが耐久性に優れているのでしょうか?
治療費など、どれくらい変わるものなのでしょうか?
また、金インレーのように歯科医と技工士の腕に左右されますか?
それでは、よろしくお願い致します。
「落ちた銀歯の裏が黒い」
よく見ていますね。一種の酸化膜です。ただ黒くなっているのは、表面だけで内部には入りません。しかし、この酸化膜のためセメントとの間に隙間ができて、落ちる原因をつくったと思えます。金では黒くなりませんので、これが保険の金属(金パラジュウム銀合金)の限界といえます。
金パラ銀合金は、戦時中金のない時に作った代用品で、日本でしか使っていない金属です。でも貴女の口の中では10年以上持って、落ちたのは一個だけです。金以外ほとんど腐蝕してしまう口の中で、なんとかここまでは金に対抗して頑張ってきた、立派な金属といえます。これから先は差が出てくるのはしかたがないでしょう。なにしろ金の含有率が重量比で12%、体積比では8%以下しかないのに、よく健闘していると申せましょう。
「ハイブリッドセラミックインレー」について
インレーも最近ではセラミックあるいはハイブリッドセラミックの白いインレーが大流行です。セラミック自身は脆いものですが、強力な接着剤で歯と一体化させることで、強い物になっています。
耐久性にかんしては、私の個人的な見解ですが、銀のインレーを超えかどうかというところでしょうか。金のインレーには、(特に接着性のセメントで接着した時には)まだとても及びません。ただ美しさに関しては、ハイブリッドセラミックが優れており、その理由で私も愛用し、患者さんに喜ばれています。
セラミック系材料は、硬く脆く融通のきかない扱いの難しい素材です。そういう点では、セラミックインレーやハイブリッドセラミックインレーは、著しく歯科医師、技工士の腕に左右されます。多くの歯科医院で治療は受けられます。ただ優秀な歯科医師でも(金インレーに比べ)セラミックインレーにまだ懐疑的な人がいますので、やらないから遅れているとは思わないでください。
治療の度に麻酔を打たれます。何度も治療した歯でも必ず。体に悪くないでしょうか?
現在治療中です。治療の度に麻酔を打たれます。
何度も治療した歯でも必ずです。体に悪くないでしょうか?
先生のところではどうなさってますか?
また差し歯をはずしたときに半分いっしょに歯がとれてきて中で歯がわれてたようで抜くことになりました。まだ抜いてませんが左上3番目です。
4番目は歯茎が腫れ膿もありぬきました。5番目も根の治療中です。6番目は無く奥に1本ありますが入れ歯になると思います。
そのためかどうか左の頭にチクンと痛みがある事があり、違和感があります。
何か関係はありますか?
長い間ほうっていたのでほかにも、治療する歯がありますので、今後のためにお返事いただければ、助かります。
麻酔をたびたび・・・
痛くない歯科治療が現代のトレンドなので、その度に麻酔をしてくれる歯科医師は親切であるとも言えます。少し気が小さいのかもしれませんが。
影響については、局所に少量の量の麻酔薬ですので、健康で特別病気でないなら、週一回の治療で全身への影響はないと思います。余談ですが逆に、ハワイの日本人歯医者の話では、現地のアメリカ白人はとても臆病で麻酔なしでは絶対口の中をさわらせてくれないと嘆いているそうです。
麻酔をもう少し控えてもらいたいお気持ちなら、「先生を信頼しているので歯科治療は怖くないのです。恐怖感がないから痛みの感じ方が少ないと思いますので、そんなに麻酔されなくてもがんばれると思います。」と言いましょう。
頭の痛みは、その痛みの状態から考えて関係なさそうな気がしますが、直接診ている訳ではないので、お答えしかねます。
大変なお口の中でご同情申し上げます。一番最初がしっかりとした治療でないため、やり直しを繰り返しているうちに困難が積みましてきたのだろうと推測します。ここに至っては、地道に着実に治療をして治してゆく以外にはないと思います。信頼できる歯科医師を掛かり付け医にして、がんばって治療してください。
銀歯にするのはどのようなケースでしょうか?レントゲンでは判断できないのでしょうか?
こんばんは、「銀歯」という単語で検索してこちらのウェブサイトにたどりつきました。
下の奥歯(親知らずから3番目)の歯に中学生のときに虫歯で詰め物をしたのですがその上に虫歯ができてへこんでしましました。
無痛なのですがへこんだぶぶんがあって食べ物が詰まりやすいので近所の歯医者さんに行きました。不幸にも院長が長期出張とかで不在だったので若い息子さんらしき医者にみてもらうことになりました。
無痛だったので詰め物を取って詰めなおすだけかとおもっていたのですが、削ってもともとあった詰め物を取り除いたあと銀歯にするとききました。
私の素人意見では無痛だし今までの詰め物を詰めなおすだけでいいとおもっていたのですが、見た目の悪い銀歯に説明なしにされるとは思いませんでした。
そこで質問ですが銀歯にするケースとはどのようなケースでしょうか?また、歯をみてレントゲンにとった段階では銀歯にするかどうか判断できない状態なのでしょうか?
今回は一貫して治療に関して何の説明もなしの歯医者だったので銀歯にする根拠も疑ってしまいました。
15年前の詰め物が陥没するくらいに、周囲に虫歯ができた。そう聞いただけで、相当大きな虫歯を想像します。
詰め物は周囲の歯の壁が相当厚くがっちりしていなければできません。虫歯が大きい場合(虫歯になった部分は完全に取りきりますので)、周囲には薄い壁しか残らず、詰め物では無理なことも多いのです。
無理に詰め物にすると、噛む力で壁の一部が欠ける、大きく歯が割れるなどといったことが起こりがちです。
私の経験ですが、他院の詰め物の周囲や下に、新たに大きな虫歯が出来て来院した場合、もう一度同じ詰め物ができる確率は半分以下です。
多くは金属のアンレー(噛み合わせの部分も含む大きなインレー)かクラウン(金属冠)に移行せざるをえません。さらにそのうちの何割かは抜髄(神経をとる)が必要になることさえあります。
レントゲンの事前診断での予測はある程度までと思って下さい。神経まで虫歯が及んでいる大きな虫歯や(神経を取ったら原則冠を被せます)明らかに小さな虫歯である場合は(勿論レジンの詰め物)、事前に明言できるでしょう。
しかし微妙な中間段階では、
1)レジン(プラスチック)の詰め物、
2)金属のインレー、
3)有髄(神経のあるまま)のクラウン(冠)、
4)神経を取ってクラウン、
以上のどの段階かを事前にはっきりとは断定できません。
虫歯の部分を全部とってから、どの程度歯質(歯の壁)が残っているかで最終決定しています。
歯科で使う銀色の金属(金パラジュウム銀合金)は、第二次大戦中に金が手に入らずにやむを得ずに作った日本独特の代用合金ですから、決して十分とはいいません。
しかし高カラットの金以外で口の中で錆びない、しかも保険で使える唯一の合金です。
プラスチックは比較的小さな詰め物だけで、強度や耐久性、用途の広さなどまだまだ金属に及びません。セラミック等を使って、インレーやクラウンも自然な歯の色にできますが、保険外の診療になります。
結論としては、(拝見したわけではないので確約はできませんが)、今回のケースでは歯科医師の治療それ自体は間違っていないと思います。
唯一事前に「銀歯にするよ」と告げなかった事が良くないと言えます。しかし保険治療に限定すれば選択肢はこれしかないので、説明ということに思い至らなかった。そんなところではないでしょうか。
神経は残したまま削り、仮歯にしました。仮歯の状態で長期間激痛があるのでしょうか?
はじめまして。現在、他の審美歯科医院で治療中です。
下の前歯(糸切り歯~糸切り歯まで)の6本をセラミッククラウンの差し歯にするため、この間その部分の神経は残したまま削り、仮歯にしました。
勿論、麻酔をして削ったわけですが、家に帰って麻酔が切れた時から現在まで9日目になるのですが、全く痛みが取れません。
歯茎の腫れはありません。仮歯をコンコンと軽くたたくと少し痛みます。歯茎も少し痛みます。又、時々顎も痛みます。
痛み具合は、ズキズキ、疼く、沁みる痛みです。
3回分のとくぷくの鎮痛剤をもらいましたが全く効かず、現在バファリンやノイリトールを買ってきて飲んでいます。これもあまり効かないのですが、飲まないよりは飲んだほうがましなので飲んでいます。
薬を飲んでいても、食事の時には毎回激痛が走ります。
特に熱いものが痛いです。
決してオーバーではないのですが、気絶しそうになります。
先日医院に電話したのですが、先生は不在でスタッフ(多分歯科衛生士の方)が「今まで痛みを訴える患者さんがあまりいなかったのでよくわかりませんが、応急処置ならできますけど」という返事。
この歯科医院が少々遠方にあるということもあり、それならクラウンが出来上がるまであと10日位ですが、鎮痛剤を飲んで我慢するしかないと思っています。
でも、ものすごく不安でしかたがありません。
仮歯の状態でこんなに長期間激痛があるってことがあるのでしょうか?
長くなりましたが、よろしくお願いいたします。
出来れば歯髄(神経)は取らないで残した方がいい。
勿論そうなのですが、日本人の歯は、象牙質が薄く神経(歯髄)の角が張り出しています。
特に下顎の前歯はそれ自身が細いため、クラウンを被せようとして歯を形成(削ること)すると、抜髄(神経を取ること)が必要になることが結構多いのが現実です。
急患としてその歯科医院に出かけて、直接痛みのことをお話されるのがいいと思います。
貴女の訴えるような激烈な痛みが本当なら、神経を残すことは無理ではないかと思われます。神経を残そうと努力した歯科医師の誠意は認めた上で、「必要なら神経をとってもかまいません」と言われたらいかがでしょうか。
神経の治療(歯内療法)が良ければ、神経をとっても、セラミッククラウンの寿命はそんなに違いはありません。
かぶせ物の型をとる段階で、銀歯か白い歯か、やや白い歯のどれにするか聞かれました。
こんにちわ。前から4番目(上)の歯が虫歯で、神経をとる治療をしました。
昨日、かぶせ物の型をとる段階で、銀歯か白い歯か、やや白い歯のどれにするか聞かれました。
心の準備ができていなかったので、考えてきますと言って昨日は治療はしませんでした。かぶせ物って、やはり高いのでしょうか??やっぱり根を取ったからしょうがない治療法なのでしょうか?
お話を聞かせてください。お願いします。
前から4番目、すなわち第一小臼歯は、保険治療では銀色の被せ物しか認めていません。正確には、12%金含有の銀パラジュウム合金といい、第二次大戦中に日本軍が作った代用合金の改良型です。金にはとうてい及びませんが、代用物にしてはまあ立派なほうだとおもいます。
白い歯は、陶材冠(ポーセレン)か強化プラスチック(硬質レジン冠)です。以前と違って、第一小臼歯ぐらいまでは自然な歯の色でないとイヤだ、という人が多くなっています。
自費治療は(保険治療では限界が多いので)、より優れた、長持ちする治療のためにやるのです。歯科医師の腕によって、やるかどうかをきめるものだと思って下さい。
すばらしい技術をもった歯科医師なら、自費治療によってもっと優れた治療ができ、長い目で見て、支払った治療費の何倍も得になるものです。しかし逆に腕が不足なら、保険治療を白くしただけといった程度ですから、長期経過の間に、疑問を持つ場合もあるかもしれません。
以上を参考に熟慮してください。
事前に何も説明がなく、神経を抜くとまでは思っていなかったのでショックでした。
最近、夜中にすっごく歯が痛くなって目が覚める事が2回ありました。
心配だったので、歯科医院へ行って相談しました。
そしたら、見た感じ虫歯はなく、治療した歯の詰め物の下に虫歯があるのでしょうと言われ、少しけずると言われました。
で、削ってる時痛かったので、麻酔を打ちました。そして、神経の長さを計ると言われ、治療が終わった段階で「神経抜いて置きました」と言われました。
抜く前に「神経ぬきます」とかといった確認はなかったと思います。
私としては、激痛は2回あったものの、普段は痛くなかったので、神経を抜くまでは思っていませんでした。事前に何も説明がなく、神経を抜くとまでは思っていなかったのでショックでした。
もう抜いてしまったので遅いのですが、気分的に落ち込んでしまいました。
神経を抜いてしまったら、やっぱりよくないのでしょうか???
夜中に歯が痛くて目が覚めるような虫歯は、虫歯菌の毒素が歯の神経に届いているわけで、かなり大きな虫歯と考えてください。まず神経を取る処置(抜髄)が必要と普通は考えます。
この痛みの特徴は、最初の頃は、比較的軽い痛みが時折襲ってきては、短時間の内に収ってまた平気になります。これをくりかえすうちに、だんだん間隔が短くなってゆき、痛みの程度も増してきて、しまいには激痛に転げ回るようになります。
貴女の場合、詰め物をはずしてみたら、誰が見ても神経をとらなければいけないような深い虫歯があったので、その歯医者さんは、何の疑問もなくそのまま抜髄(神経をとる)を始めてしまったのだと思います。貴女への説明を忘れるくらいに、全く迷うことがない当然の治療だったのでしょう。きっとその歯医者さん、貴方が不信感を持ったことに今も気づかずにいるか、言われたらびっくりの状態だと思います。
逆に、神経を取るかどうか少しでも迷ったのなら、きっと貴女に説明があったと思います。状況から考えて貴女のケースは、「神経を抜いたら良くないのでは」と悩む段階ではなく、「神経を取って良かった」という段階ではないかと思われます。落ち込む必要は全くないと推察します。どうか治療を中途にされないようお勧めします。
余談ですが、全国どの歯科医師も昨今、抜髄(神経をとる)にはとても慎重になっています。それどころか、ほんとうは削りたくない、神経を取りたくない、歯を抜きたくないと、いつも心の中では思っています。虫歯なんか見つからない方がいいと思いながら、やっぱり虫歯を見つけてしまうのです。なんだか信じられないような話でしょう。
さて今回このような相談に出会うと、患者さんへの説明はやはりとてもだいじなことだと、今更のようにおもいしらされます。
当院では、「患者さんも治療に参加して頂く」のがモットーですので、特に初診の患者さんには、努めてご自分の虫歯をしっかり見ていただき、治療の必要を自覚して頂くようにしております。
差し歯の色の調節はどのようにするのですか?仮歯の色を基準に作るのでしょうか?
こんばんは。
今、前歯一本を差し歯(保険適応外)にする治療をしています。
今日、仮歯を入れたのですが、他の歯よりも若干、黄色く感じます。
そこでお聞きしたいのですが、差し歯の色の調節はどのようにするのですか?この仮歯の色を基準に作るのでしょうか?
そうだとしたら、一本だけ違和感があるので・・・。
お忙しいところ誠の申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
仮歯の目的は、削った部分を保護することと、治療期間中”歯無し”にならないためです。
それから完成の形を予測するためにも用います。
しかし、材料はプラスチック(歯科用レジン)ですので、完成物(おそらくポーセレン=陶材)とはまったく違いますし、色は勿論別物です。
色合わせ(シェードテイキング)をしていると思いますので、きっと自然に近い歯ができてくるでしょう。
セラミックの差し歯を勧める先生、そのままにしておけという先生、混乱しておりま す・・・。
現在、他医院で治療を受けていますが、分からないことがあり、メールさせて頂きました。
現在、虫歯の補綴(3本)の他に、神経を抜いた歯(右上前歯と右下2番)が変色し始めているので差し歯にするようにと言われています。差し歯について「このまま放置すれば歯が腐り根が弱って差し歯にすることもできなくなるから、今すぐ差し歯にすべきだ、しかし、保険で差し歯にするくらいなら放っておいたほうがいい。」とおっしゃられました。
その先生の説明に疑問が残ったため、別の医院に治療相談に行きました。
そこでは、現在治療して頂いている医師が虫歯だと言っていた3本の歯については、「詰め物が変色した歯と、これ以上進行しないう蝕という虫歯だから治療の必要はない。また、差し歯を勧められた歯については、根管治療がきちんとされているので、このままでよい。もし今後変色が進んで本人が気になるようなら差し歯にすればよい。変色は代謝が悪くなって起こっているだけだ。」と言われました。
私としては、なるべく削りたくないので、後者の医師の言葉どおりであればよいと考えているのですが、これだけ意見が異なるのは、単なる方針の違いなのでしょうか?混乱しております。
長々と書き恐縮ですが、先生のご意見を伺いたく、連絡致しました。
「セラミック冠を勧める先生、そのままにしておけという先生」
判断はむずかしく、両方の先生どちらも正しいと言えるのです。どちらが貴方のその歯の現在について適当なのか。つまりそれは、私ならどういう方針をたてるかと聞きたいのでしょうが、実際この眼で見てみないとわかりません。
始めの先生の言われるように、セラミックの冠を被せることにも一理あります。
神経を取った歯は、欠損(欠けたところ)が大きいため、詰め物(充填)の周りから虫歯が進入しやすい。痛みを感じないため知らぬまに虫歯が進行して、気がついたときには手遅れということもあります。
セラミック冠を被せるなら、歯質が十分丈夫なうちにというのは、一つの考え方です。
しかし虫歯で歯の無くなった部分(欠損部)が小さく、見かけ(色や形)も気にならなければ、二番目の先生のように、そのままでおくことも十分可能だと思います。
特に最近では、出来るだけ歯を触らない「ミニマルインターベンション」がトレンドです。
充填物(詰め物)や歯の変色については、周辺からの虫歯の進入ではないか、内側での虫歯による歯質の軟化ではないかと、一応は疑います。単なる着色の場合も多いのですが、厳密な判別は難しいです。変色がひどくなれば、美容上もあわせて、セラミック冠に踏み切る時でしょう。
セラミックを被せるとなると、2回3回と繰り返せない治療ですので、絶対確かな歯科医師にやってもらってください。確信が持てなければ、そのままでもう少し冷静に考える時間を持つのがいいと思います。
ブリッジをいれる予定ですが、分割した歯は、強度の点でかなり落ちるのでしょうか?
先日、5年ほど前にクラウンをかぶせた左奥から2番目の歯の根にひびが入り、前歯側半分を抜歯しました。分割した歯とその前の歯を支台にしてセラミックのブリッジをいれる予定です。
歯科医の先生からは、全部抜歯して、一番奥の歯(クラウン)を支台にしたらどうかとも提案されました。ブリッジにすると根が割れやすかったり、虫歯になるとネットで読みましたので迷っています。(既に神経処理した歯でも今以上に悪くなるのはいやです。)
分割した歯は、強度の点でかなり落ちるのでしょうか?
お忙しいところ、恐縮ですがお考えをお聞かせください。
よろしくお願いいたします。
「ヘミセクションブリッジか1歯欠損ブリッジか」
1)第一大臼歯半歯欠損(歯の半分がない状態)にして、小臼歯1本と第一大臼歯残り半分を土台にブリッジをつくるか。それとも
2)第一大臼歯1歯欠損(歯が一本ない状態)にして、小臼歯1本と第二大臼歯1
本を土台にブリッジを作るか。のどちらかという選択です。
(大臼歯の半分だけ抜いて半歯を残す「ヘミセクション」は、私の歯科医院でも日常的に数多く手がけていますが、その歯の条件や製作条件により、かなり差がでます。
15-20年未だ健在のものも多いが、4-5年しかもたなかったものもあります。)
できたブリッジそのものの耐久時間を比べれば、2)のブリッジが 1)のブリッジよりは長持ちします。1)の半分残した第一大臼歯は、2)のまるまる1本の第二大臼歯よりは、多年の使用でひびが入りやすいからです。
しかし 1)のブリッジは、欠損が半歯分ですので、小臼歯にかかる負担は少なく、第二大臼歯はこの負担に参加せずに休んでいます。仮に 1)の半歯が割れて抜歯になっても、後であらためて 2)にすることができます。2倍(とはまではいかないでしょうが)の期間を2つのブリッジを使って過ごすこともできるわけです。
つまり 1)― 2)か、はじめから 2)かという選択だと思います。 1)、 2)各々の耐久期間の見通しと費用との相関からどちらかを決定しています。
「ブリッジにすると歯の寿命が短くなる。天然の歯を削る害と、欠損した歯の分を、支える歯によけいに負担させるからだ。」と、よくいわれます。
しかし欠損の放置や取り外し義歯では、もっと早く悲惨な状態になりますから、ブリッジをつくらざるをえません。長持ちするブリッジを作ることは、名医の条件です。
有髄歯(神経のある歯)や無随歯でも歯質が十分な量がある場合には、ブラキズム(はぎしり、食いしばり)がないかぎり、そんなに簡単には割れるわけではありません。
(何度も治療をやり直しで薄くなった歯は割れやすいので怖い。最初の治療が大事ですね。)
最近はインプラント(人工歯根)が長持ちするようになったので、第3の選択枝ができました。
3)、第一大臼歯1本抜歯して、インブラントを入れる。
両方の歯は削らず、負担もかけませんので、ブリッジのような非難はうけないですみます。また仮にインプラントが先に駄目になっても、その時点で 2) をつくることができます。
(当院でも最近はインブラントを希望される方が増えてきました。)
暖かいもので痛みがあります。レーザーが、痛みに対して効く理由がわかりません。
いくつか質問にお答えいただきたいのですが、お願いします。
10年ほど前、前歯以外はすべて虫歯治療をしました。
また10年ほど前から、3回治療のしなおしをした歯があります。
たぶんその歯だと思うのですが、暖かいものも痛み(生暖かい、という程度でも、ずきんと来ることがあります)困っています。(冷めてから食べれば痛くはないのですが・・・)
最近では5ヶ月ほど前に「内部から黒ずんできている」、と言われ、治療しました。どうもそれから痛み出した感じです。
暖かいもので痛むときは要注意、と聞いたことがあるのですが、やはり半年後1年後には大きく痛むことを覚悟しなければならないのでしょうか?
ただし、かかっている歯科医院で、レーザーを3回ほど当ててもらったら、少しマシになった感じではあります。「まだ痛むようならいってください、何度でもやります」といわれたのですが、このレーザーはいったいどういう風に利いているのでしょうか?
たぶん、私がなるべくこれ以上削らないで、このままにしたい、という意思を伝えているからこうおっしゃるのだとは思いますが。
説明を求めたのですが、レーザーが、痛みに対して効く理由がイマイチ、わかりませんでした。
いろいろとすみません、よろしくお願いします。
<暖かい物で歯がしみる>
歯髄(神経)をとっていない、有髄歯(神経のある歯)ならば、
暖かい物でズキンとくるようなら、(その痛みが少し後を引くようならなおさら)、まず歯髄は回復の難しい、化膿性炎症の状態だと言われています。経験的にいえば、だんだん痛みがひどくなるか、それとも歯髄が死んで痛みを感じなくなるか、二つの経過をとるようです。いずれにしろどこかの時点で諦めて、神経をとる(抜髄)ほうがいいかと思います。(歯髄が死ぬとやがて腐るので危険です)
すでに神経を取っている歯(無髄歯)なら
どこかにほんの少し、神経(歯髄)の欠片の取り残しがある場合が多い。
しつこく痛みが残れば、神経の治療(根管治療)のやり直しをする必要がありそうです。
レーザーの鎮痛作用の、本当の理由はまだはっきりわかりません。
一般には、体の組織を賦活・活性化(元気に生き生きさせる)させる作用があるせいだといわれています。それも経験的に言われていることで、科学的立証(証拠をはっきり示すこと)はまだ示されてなかったと思います。
神経を抜いた歯はとても弱くなる、と言う事を知りました。心配で夜も眠れない状態です。
はじめまして。ネットでいろいろ検索してこちらに辿り着きました。
主人の事でご相談させて下さい。
主人は、もともと歯全体が変色していて(薬の影響だと聞いています。)小さい頃からずいぶんと悩んできたようです。それで、10年程前に前歯上下あわせて12本差し歯にしたそうです。(当時25歳位)
その時、その歯の神経は全て抜いたのですが、つい先日奥歯を1本抜歯しなくてはならなくなり、ネットでいろいろ調べていたら、神経を抜いた歯はとても弱くなる、と言う事を知りました。
その当時その様な説明は聞いておらず、とてもショックをうけており、「もし全部抜けるような事になったらどうしよう・・年をとったらどうなってしまうんだろう・・」と、心配で夜も眠れない状態です。
実際の所、寿命とかどうなんでしょうか?
今できる事って、やっておいた方がよい事ってなんでしょうか?
歯磨きは朝昼晩とした方がいいのでしょうか?
現在かかっている歯医者さん(転居の為当時の歯医者さんとは別です)はいつも忙しそうで中々相談しにくい雰囲気の様で・・。
落ち込んでいる主人に何かアドバイスいただければとてもありがたいです。お忙しい所恐縮ですがよろしくお願い致します。
私が開業当初に前歯にメタルボンド陶材冠を作った多くの方々は、もう20年になります。ほとんどが無随歯(神経を取った歯)、しかも大半は亡父の旧式の歯内療法(神経の治療)をもう一度歯内療法からやり直したもので、初めて抜髄(麻酔して神経をとる)したものより、ずっと条件の悪いものでした。歯質の残り(自分の歯の部分)もかなり少なくなっていました。
それでもほとんど皆健全で、きれいな状態のままでです。
神経を取ったから、いちがい歯の寿命が短いとはいえません。
抜髄歯(神経を取った歯)は有髄歯(神経を残した歯)に比べてもろくなり、歯の根が割れやすくなるといわれています。また神経を取るような歯は、虫歯で歯がやられて、歯質(しっかりした歯の部分)が少なくなっているから、割れやすいのだという事情もあります。
たしかに、長いブリッジの数少ない土台の歯(支台歯といいます)などでは、過大な力が加わりますから、その強さの違いは大いに関係してきます。
しかし貴方のご主人のような、抜けたところが無く、臼歯もしっかり噛み合わせを支えていれば、前歯に無理な力はかかっていないといえます。しかも虫歯でなかったから、歯質が多く残っている。その点からも相当耐久性があると考えられます。
さてテトラシクリンなどの薬物変色歯は、かなり強度な変色が多く、ブリーチング(脱色漂白)などでは間に合わないことがほとんどです。
歯牙表面を薄く削って陶材の薄いシェルを貼り付ける、ラミネートベニアでは透明感のあるきれいな色が出せないことが多いです。
美しさにこだわれば、陶材冠で被せるという選択になります。
全部被せるとなると、日本人の場合歯の形から、抜髄という選択もやむを得ないことが多いのです。
以上の様な理由で、貴方のご主人の前歯が抜髄されたことは、そんなに嘆き落ち込むような事ではないと思います。美しくなった歯を喜んで、毎日を過ごして良いのではないでしょうか。
但し、歯内療法がきちんとした治療がされていることが条件です。
薄くですが、歯の真中あたりにひびを発見しました。どうすればいいですか?
薄くですが、歯の真中あたりにひびを発見しました。どうすればいいですか?
歯の一番表をおおっているエナメル質は、非常に硬いだけに、衝撃などでひびがはいることがあります。
ごく浅いひびは、心配ないと思います。特に対策として有効な手段も思い当たりません。結構多くの方が気が付かないでそのままにしていることが多いと思われます。長年立ってひびが着色してきて、初めて意識することもあるようです。
やがてひびが広がって、歯がしみ出したり、歯の表層が欠ける可能性が(あくまで可能性としてですが)ないわけであありませんが、当面は経過観察がいいと思います。
前歯が欠けて白いインレーをつめました。目立たなくする方法はありますか?
前歯が欠けて、歯科医院に治療に行って治療をうけたのですが、白いインレーをつめたので、少し目立ちます。
目立たなくする方法はありますか?
セラミック、ハイブリッドセラミックなどで、歯に似せた白いインレーをつくります。時間がたっても色が変わらないこと、材料の劣化がないことなどが、良い点です(プラスチックの詰め物―充填に比べて。)
ただ前歯を完全に一致した色とするのはむずかしいかもしれません。小臼歯だと問題ないくらいでも、前歯では少しの違いも気になります。
インレーを作り直すのも一方法です。ただもう一度削り直しますので、歯質が損するし、神経が危なくなることもあります。色は前よりはよくなるでしょうが、完全な一致までは望まないでください。
安易な方法に、表面だけ削って硬質レジンの詰め物をすることもあります。レジン(プラスチック)は半透明ですので、色はかなり改善されます。しかしインレーよりレジンは明らかに性質が劣るので、これもお勧めしかねます。
治療をした前歯を指で押すと、治療していない歯では感じないような違和感があります。
こんにちは、治療をした歯(前歯)を下から指で押すと、少しだけ痛みというか……治療していない歯では感じられないような違和感を感じます。
歯茎を押した場合、その違和感や痛みはありません。これは、歯を削り、詰め物をしたことによる影響のようなものなのでしょうか。
それとも、歯周病などになっている可能性があるということなのでしょうか。
通院している歯科医師の方には、そのようなことは言われませんでしたし、治療する前はそのような違和感を感じたことはありませんでした。
また治療した歯は神経を抜いたわけではないのですが、神経にかなり近いところまで虫歯になっていたということで、もしズキズキと痛むようであれば来てください、といわれました。
ズキズキ痛む……というわけではないのですが、食事をする際、奥歯で物をかむ時も前歯が当たるので、どうしても違和感を感じてしまい、どうしたものかと悩んでいます。
今週中にも、もう一度治療へ行く予定なのですが、気になるようなら早めに行ったほうがよいのでしょうか。
削った事による一時的な歯髄の充血だろうと思います。はとんどは回復に向かいますが、ごく少数ですが、長い間には歯髄炎や歯髄壊死(神経が死ぬ)になることもあります。
奥歯より治療した前歯が先に当たるのはちょっと問題です。噛み合わせをチェックしてもらうこと。
一言蛇足を
実際に診れば簡単に解るのですが、言葉の上だけの診察では限界があります。貴方にはもっと今かかりつけの歯科医への率直な相談、語りかける努力をして頂きたいものです。そのためのワンステップとして私の回答があると思って下さい。もし貴方の勇気が足りないのではなく、歯科医師の誠意が不足で相談できないのなら、もっと自分にあう歯科医師を捜す必要があります。
医師や歯科医師との信頼関係は、人生の大きな安心なのです。
歯の神経を残したのは正しいのですか?詰めた金は返してくれるのですか?
私が今通院している歯科医の対応について、いくつか気になっているので、ご意見を頂ければ幸いです。
昨年5月頃、詰め物が取れてしまった歯の治療を始めました。
再度詰める際、神経近くまで虫歯が進んでいるとのことで、かなり削りました。
さらに、金を詰めた方が加工しやすいとのことで、金を詰めました。
「なるべく神経は残したいので、今回は残しました。もし痛みが出たら連絡を」ということで、様子を見ていました。
今年の3月になって、急に痛み出し、再度治療を始めました。
「神経まで炎症を起こしているようなので、神経を取ります。」ということで、詰めた金は取り除き、神経を抜き、仮歯をかぶせました。
そこで、
- 一か八かで神経を残したのは正しいのか
最初から抜いてしまった方が時間、費用面とも少なかったのでは?
- 詰めた金は返してくれるものなのではないか
何も聞かずに処分されてしまったようで、こちらから
返せとは言い出しにくい…
- 仮歯に金を使わないのか
一般的な対応はどのようなものか、是非お聞かせください。
質問を3つに整理して頂いたので、そのままこたえます。
1. 神経を残したのは正しいか?
神経(歯髄)はできるだけ残すのが、現在のトレンドなのです。
最近長生きですので、一生自分の歯で噛むためには、まず有髄(神経のある状態で)の治療段階でできるだけの期間を引き延ばす必要がでてきました。
そして時がたち(周囲から虫歯が入ってきたりして)、いよいよ抜髄(神経をとる)しなければならない時がきたら、ここでまたしっかりと治療し全体を被せて、そこからさらに長い期間持たせる。
寿命が非常に延びたため、実のところこの二つの期間の合計でも、一生はなかなか難しい情勢です。
だから昔は「危ない歯は神経をとっておきましょう」でしたが、今は「残せる可能性があるなら、いったんは神経を残しましょう」に変わってきています。
貴方の場合、ゴールドインレー(金の詰め物)を入れたからには、当初60%以上成功の見込みがあったのだと推測します。結果論としては抜髄(神経を取る)になりましたが、当初の判断は医学的に間違いではなかったと信じてあげたい。
逆に残せる可能性のある歯髄(神経)をとっていたら、もっと非難を浴びた可能性があります。(勿論、私が実際に口の中やレントゲンを視ていないので確答はできません。もしかしたら始めから抜髄だと判断したかもしれません。)
2. 詰めた金はかえしてくれないのか?
削り取るとほとんど金は残らないので返そうにも返せないのではないでしょうか。
歯の寿命のためにも、再治療のためにも、できるだけ自分の歯の部分(歯質)を残すことが大事です。
金を残そうとすると、金の周囲の健康な歯質をたくさん削らなければいけません。
健全な歯質をできるだけ削らないようにするため、インレー(詰め物)の真ん中から削り取ってゆきます。金は大部分細かい削りくずとなって下水に流れてしまい、残りはほとんど無いのが普通です。(大きな冠ではある程度の量は残ります。)
3. 仮歯には金は使わないのか?
仮歯はあくまで一時的なもので、長期に使う本当の治療ではありません。また金はより長く丈夫に持たせるために使う材料で、仮歯には使いません。
例として、金のインレー(詰め物)は、歯科医の腕が良ければ、銀のインレー(保健)に比べて格段に長持ちします。
歯科医のほうも説明不足があるかもしれません。もし彼が、腕が良く人柄の良い歯科医師であるなら、長く続く信頼関係を作られることを祈っています。
差し歯の前側より折れているためかみ合わせるとすぐ外れてしまします。
2年ほど悩んでいるので、ご意見をよろしくお願いいたします。
前から右二番目上の歯なのですが、2年ほど前に折れました。
差し歯だったのでなんとか針金みたいなものを芯にしてさしていましたが、前側より折れているためかみ合わせるとすぐ外れてしまします。
何軒か歯医者さんを回って現在通院している歯医者さんで両隣の歯と石膏みたいなものでくっつけてもらって何とか収まってはいるのですが、ぐらぐらはします。
しかも、左でしか食べ物が噛めず、右で噛もうとしたらその歯に当たっていたいのです。 その痛みは、多分歯茎に負担がかかりすぎての痛みだと思うのです。
外見は、石膏みたいなものがついているので、ちょっと恥ずかしいのですが、外れないからいいかなとは思っています。しかし、いつもうっ血状態というか、歯磨きのとき必ず出血するし、強く磨けないのです。そして、心配なことは、その歯がぐらぐらするということは何か細菌が入り込んでいるのではないかということです。
歯医者さんの言うことには、今の差し歯がいいものなので(多分6万円ぐらい)これを使ったほうがいい、というものです。両隣も陶器の歯が入っているのでブリッジにするにはもったいないとか。根っこは残したほうがいいということなのです。
左でしか噛めないといっても注意してください、というだけで別になし。最近右上の歯茎の辺りが痛み出して、心配しています。
もっと強くブリッジにしてください。と、主張するべきなのでしょうか。
もしかして、金銭的なことを気遣ってもらっているのでしょうか。
この2年間この歯でずっと悩んでいます。お忙しいところ申し訳ありませんがお答えをいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
折れた前歯の処置方針
前歯何本か陶材冠になっており、そのうちの1本が途中で破折。そこで別な歯科医院で折れた歯を修理して仮歯とし、両側の歯にもたれかかるようにレジンで修正している。
以上の様な状況だろうと思います。
貴方の言うように、折れた歯の歯根が十分丈夫なら、その上に(土台を作ったりして)陶材冠を作り直すのが良いでしょう。その歯根が頼りにならないなら、抜歯してブリッジにする。それが常道だろうと思います。
たぶん費用がかかることを心配しているとしか思い当たりません。
両側の歯はそれなりに立派なものがはいっている。そんないい物を壊して、保険のみすぼらしいブリッジはいれたくない。そうかといって以前に負けない全部陶材のブリッジを作れば、かなりの費用になる。言いだしにくい。たぶんその他にも理由はあるのかもしれません。
実物を見てないので本当のところ何とも言いようがありません。
麻酔がきれた後も歯に違和感を感じます。また、治療した歯同士の隙間がなくなりました。
現在、私は前歯の治療をしております。先日(二日前)その治療をすませました。
一番中心の大きな歯とその隣りの歯の間が虫歯になってしまったため、その両方を削って白い詰め物をしました。
その治療の際、麻酔がほとんど効かなかったため何回か麻酔を打ちました。そのせいなのかわからないのですが、麻酔がきれた後も歯に違和感を感じます。下の歯で前歯をカチカチとすると、痛いわけではないのですが歯がぶつかる感じが他の歯に比べて、歯全体に広がるような不思議な違和感があります。
先週、ほかの前歯も虫歯になっていてそこを治療した時も、二日ほど不思議な違和感がありました。
これは、麻酔をした後は誰にでも現れる症状なのでしょうか。
針のない麻酔を使用していることも関係あるのでしょうか?
また、治療した歯同士、隙間がなくなってしまいました。これは、歯と歯の間が虫歯になってしまった場合はこのようにして詰め物をするということなのでしょうか。
前歯治療後の違和感
違和感に関しては、たぶん麻酔が残っているのだと思います。
効きが悪くて量が多くなったこともその一つです。
また神経そのものに麻酔が命中すると、ある程度の期間しびれが残ることがあります。いずれ回復するので心配はありません。
もう一つはわずかに詰め物が高い故の違和感も、考えられないではありません。
隙間が無くなった事に関して。
詰め物(充填といいます)、コンポジットレジンの充填では、1本1本別々に、各々歯の元の形になるようにつめるのが原則です。
もしかして、2本の歯がつながり、歯の隙間が完全に埋まって元の歯と様子が違っているなら、稚拙な術式といわなければいけません。
レントゲンでないと発見できない虫歯もあるのでしょうか?
私は以前、歯科検診に行ったときに見た目ではわからないけど、レントゲンをとったら虫歯が見つかることがあると言われたので、念のためお願いしました。
すると虫歯があるということなので、治療してもらい、結構削られました。
やはり、このようにレントゲンでないと発見できない虫歯もあるのでしょうか?
また、治療する前は全く痛くもないしなんともなかったのですが、治療後はしばらくの間、水などを飲んだときに歯にしみました。
治療後にこのようなことはあるのでしょうか?
「レントゲンでなければ、発見できない虫歯」
レントゲンなしでは発見できない虫歯は、結構多いです。
特にレントゲンが必要なのは、歯と歯の間(隣接面)の虫歯です。
その中でも奥歯(臼歯)の隣接面の虫歯は、肉眼的に(目で見て)発見できるときには、かなり進行している状態になっていることが多いのです。
職場や学校の集団健康診断では、この部分(臼歯隣接面)の虫歯を早期発見するのは、まず困難です。
ただ長年の感で、「ありそうだ。(だから歯科医院でレントゲン検査が必要)」と見当だけはつきます。
咬合面(歯の噛む面)の溝の中(裂溝といいます)の虫歯は、比較的発見しやすいものです。
それでもごく初期と思って削ってみると、下がガバッと大穴があることがよくあります。一番上のエナメル質は硬く、下の象牙質は柔らかいために、下で虫歯が広がるのです。レントゲンがあればどの程度の虫歯か、削る前に予測が出来ます。
治療や手術に取りかかる前に、医科ではCTやエコー、MRIなどあらゆる手段を使って、病名の確定、病巣の大きさ、治療法の検討、その後の治り方の予測まで行います。
歯科でもせめてレントゲンくらいはとって、まず「虫歯があるかどうか」を確認し、「その虫歯がどの程度の大きさ」で、「どんな治療が必要となるだろうか。」をしっかり予測する。その上で、歯を削る(これは一種の手術)治療にとりかかってもらわないと、患者さんとしては不安ではないでしょうか。
「治療した後歯がしみる」
これはよくあることです。虫歯は細菌の入り込んだ部分ですので、取り残すと必ず虫歯が再発します。取り残しがないよう、健康な歯質まで少し踏み込んで確実に取りきります。
健康な歯の部分は生きていますので、切り取るときは痛いですし、麻酔をしても覚めた後に痛みが尾を引くこともあります。神経(正確には歯髄)までの距離が短くなるほど、刺激も大きくなります。金属をつめれば熱を伝えやすいのでしみやすくなります。(これは時間がかかりますが、大部分は回復します。)ある程度は仕方ないと思いますが、出来るだけ痛みが出ないように次のような点には気をつけています。
1. 削る時にはよく水をかけて、発熱を防ぎ、歯髄(神経)を守る。
2. 深い場所には歯髄の保護剤をつめる。
3. インレーの場合には、削ったあと表面をコーティングして、仮封中(後述)の細菌の進入を防ぐ。
4. 仮封(型どりした後インレーが出来るまでの間、仮につめておくもの)が隙間のないように。
などに気をつけます。
後で少し凍みても、大部分は回復するのです。
ただし現在では「大きな虫歯で少し無理と思っても、出来るだけ歯髄(神経)を残そうとする」のがトレンドですから、後で抜髄(神経をとる)になるケースもその分だけ少し増えました。
前歯の詰め物がいつ折れるかびくびくしながら食事するのもどうかと思っています。
はじめまして。差し歯について調べていてこちらにたどり着きました。どうかご意見をお聞かせください。
私の上の前歯1本は、16才の時に虫歯になって3分の1程度欠けてしまい、神経を抜いて詰め物で継ぎ合わせました。
ところが最近、硬いものを食べたとき横と斜め2箇所にひびが入り、詰め物部分は、卵の殻が割れるように破損して、歯自体も半分からグラグラになってしまいました。そこで、今行っている医者に行き応急処置としてそのお医者さん曰く、接着剤を沢山使って繋ぎ合わせました。ですが、ずっとくっ付いてるわけないし、今度は変な折れ方したら大変だから差し歯にしたほうが良いと言われました。
そのお医者さんは、私の同じ質問にも何度も答えてくれはします。
- 他の方へのメール答えの中に接着剤で歯を延命できるとありましたがその方法は一般的なのでしょうか?
- 私の歯の色は物心ついたときから、歯茎のほうから黄色、黒色、灰色といった三色になっていて、その前歯の詰め物だけ真っ白で人前で笑えず悩んでいました。そのお医者さんは歯科技士に相談したら、似たような色を出せると言っていたというのですが、先生はそのような例をご存知ですか?
- 差し歯とインプラントは同意語なのでしょうか?また、神経の消毒から歯を入れるのに一ヶ月というのですが一般的でしょうか?大きさが隣の歯と変わったりしないのでしょうか?
- 他に自分の歯を残しての治療法はないのでしょうか?
自分の歯がなくなるということに心理的に抵抗を感じていても、いつ折れるかびくびくしながら食事するのもどうかと思っています。長くなりましたが、ご意見をどうかお願いいたします。
1,接着剤での延命は
-
割れ目が骨の下深くまで入っていて、抜歯するしかないときに、最後の延命を期待して行う、「抜歯―接着―再植」術。期待値は低く、他に打つ手があるなら絶対やりません。
-
若年者の、事故による、歯冠の大きな新鮮な破折で、破折片がぴったり合う場合。一時的、暫間的な手段として、比較的よく用います。
貴方の歯の場合には適当な手段ではないと思います。
2,変わった色が出せるかということについて
前歯は、陶材の粉を固めて焼き上げて作ったポーセレン冠(陶材冠)が、一番歯に似た質感をだせます。いろんな色の粉がそろっており、どんな色も出せるといいます。(但し歯科技工士の腕前にもよります。例えば当院の外注技工士、院内技工士ともに、ほれぼれとするような前歯を焼き上げてきます。)
貴方の元の歯(テトラサイクリン着色歯だと思われますが)そっくりの色を出すことも可能だと思います。ここで問題がひとつ。元の色そっくりそのままでいいのでしょうか。(たいていは一本だけでも、目立たぬ程度により明るくきれいな色を望む方が多いようです。)
3,「差し歯とインプラント」について
「差し歯」と言うのは、自分の歯の根がしっかり残っているとき、それに継ぎ足す形で前歯を作りあげるもの。(「差し歯」「継ぎ歯」という言い方は、歯冠継続歯という昔々の方法の別称ですので、私の前歯治療にそういう呼び方をされると虫ずが走ります。)
一方「インプラント」は、歯が抜けてなくなった骨の中に、新たに人工歯根を植え込んで、歯の全くないところに新しく歯を作る方法です。全然違うものです。
4,自分の歯を残しての治療法について
貴方の歯の治療歴、今の壊れ方の説明を読むと、今しっかりとできるのなら、「差し歯」(ではなく陶材冠の前歯補綴)が望ましいと思います。
カラオケでマイクが前歯に当たって前歯の先っぽにひびが入ってしまいました。
カラオケでマイクが前歯に当たって前歯の先っぽにひびが入ってしまいました。
痛みはないんですが治療は必要ですか?
歯冠の破折ですが、ごく小さく先っぽが欠けたのだろうと思います。
ただ断端(欠けた先っぽ)がギザギザしていると、引っかかって小さな破片が次々欠けてくる恐れがあります。
研磨とともに、少し削って形を整えてやるとよいでしょう。
もっと大きい破折なら対策は全く異なってきます。
一応歯科医院への受診を勧めます。
白いインレーというのは保険はきくのでしょうか?銀は目立つような気がしていやなので
白いインレーというのは保険はきくのでしょうか?
銀は目立つような気がしていやなので
臼歯(奥歯)に保険で認めているのは、銀色のインレーだけです。12%だけ金を含む、銀とパラジュウムの合金です。第2次大戦中日本には金がなくなったため、代用合金として開発されました。代用金属としてはそれなりに優秀なものです。
健康保険というものの性質を理解してください。健康保険制度は、日本国憲法の「健康で文化的な最低限度の生活をする権利」によるものだと思ってください。
金は銀より遙かに長持ちし虫歯になりにくいのですが、健康保険ではできません。見かけやおしゃれのためなら、白いインレーも必要だが、噛むためには銀のインレーで十分である。最低限必要なものは保証するという精神とおもってください。
それ以上のより長持ちし、より使い心地よく、よりおしゃれな治療は、患者さんの責任でやってください。ということでしょう。
白いインレーといわれるものは、純粋セラミック(陶材)とハイブリッド・セラミック(合いの子陶材)の2種類ですが、いずれも硬くてもろい材料です。
歯に正確に合っていて、それを強力な接着セメントでつければ、相当の強度がでます。ところが金属と違って硬くもろいこの材料は、歯に正確にあうものを作ったり、口の中でより正確に合わせてゆくことが、とても難しいのです。
前歯の差し歯がもう大分以前から、グラグラ揺れてて、抜け落ちそうなのです。
最近、母親が前歯の差し歯の調子の事で私に相談をしてきました。
私は差し歯をした経験が無いため、訴えてることが始めは理解出来なかったのですが、田中歯科医院様のとても詳しい『材料と作り方』を見て、母親の訴えてる事が理解できました。
母親の差し歯は、継続歯という古いやり方のものです。実際、母親が昔に治療したものです。
それで母親の前歯の差し歯がもう大分以前から、グラグラ揺れてて、抜け落ちそうなのです。それを母親が手で抜けそうなのをまた差し込む様に手で自分で押したりしてるらしいのですが、歯の根?か骨か?判りませんが、押し込むと当たって?『痛い』らしいのです。
このままで身体には害はないのでしょうか?
脱落の原因は?
前歯の補綴物(被せた物)の種類によって強さの違いは大きいです。
しかし前歯脱落の原因の大部分(しかも遙かに深刻な原因)は、臼歯(奥歯)が無いか、噛み合わせが低くなっていて、前歯だけが強く当たる場合です。
この力は、前歯を斜めに突き上げる破壊的な力で、健康な前歯でもグラグラになるくらいです。
母上もこの状況ではないでしょうか。年齢とともに臼歯の噛み合わせが低くなり、前歯の当たりが強くなる傾向があります。
このままでは?
まず虫歯が進行する、歯肉が腫れる、歯槽膿漏がすすむなどで、歯を助ける確率はだんだん悪くなります。すでに歯根(歯の根の部分)が虫歯で溶けて、助けることができないかもしれません。助からない歯をおいておくのは、骨の中にばい菌の巣を残すことになりますので、なおさら早く処置すべきなのです。
どうする
私の予想通りだとすれば。奥歯の噛み合わせをきちんと修復して、前歯に無理な力がかからないようにしたうえで、前歯をしっかり治せばいいのですが・・・・。患者さんのやる気と協力が必要です。その点はいかがでしょうか。
歯にひびが入っていました。割れ目の辺りが出血しているように見えました。
はじめまして。ご相談したい事があります。
下の奥から2番目の歯にひびが入っていました。昨日から軽い痛みを感じて気づいたのですが、割れ目の辺りに赤っぽく出血しているように見えました。
割れ目は横に入っており、ちょうど中間辺りから上部にかけて割れているように見えます。治療しており金属が入っていますが神経は抜いていません。
今後抜歯しなければならないでしょうか?
アドバイス宜しくお願いします。
下顎大臼歯の割れ目に近い部分に出血があり軽い痛みがあるところから見て、歯冠破折であることは確実と思います。
抜歯の可能性が高いのですが、破折が下方で斜めに歯槽骨から逸れていれば、歯根(歯の根)の部分が残せる可能性があります。破折線が歯を支える骨(歯槽骨)の深くまで入っているときはあきらめです。破折線が中間から上部という貴方の言葉が本当なら助かる可能性が高いかもしれません。
すぐに歯科を受診し、歯髄(神経)の処置(おそらく神経を取る)とともに、破折線の方向を見定めてください。
神経を取るとどのような短所があるの?、親知らずは虫歯になると抜いた方が良いの?
はじめまして。私は小さい頃から虫歯が多く、常に歯医者に通う日々でした。おかげで今では奥歯のほとんどが金属の詰物といった状態です。
最近、下の歯だけでも白いものに変えようと思い、歯医者に通い始めました。その際、何本もの歯の神経を抜かれたのですが、すごく不安です。痛みもなかったし、ただ金属の詰物が気になって白いものに変えてもらおうと歯医者に行っただけなのに、神経の残っている奥歯がほとんどない状態になってしまいました。
もしかしたら、神経を取ってしまった方が、歯にとっては良かったのかもしれませんが、神経を取ってしまうとどのような短所があるのか教えてください。信頼できる歯医者さんなのですが、できるだけ神経を残してもらいたいと思う私の考えとは食い違っているような気がします。
また、私は親知らずにも虫歯があり詰物をしているのですが、親知らずは虫歯になると抜いてしまった方が良いのでしょうか?
お忙しい所申し訳ありませんが教えてください。
「神経を取る不安について」
最近は出来るだけ、神経(歯髄)を残そうとします。神経がなくなると多少歯がもろくなり、割れやすくなるからです。(神経のない歯には全体に冠を被せるのはこの理由です。)
しかし一方で、虫歯が深くて後で痛みが出る可能性が高いため、神経を取ることがやむをえないケースも多いものです。
そのような場合にも、レントゲンや写真・鏡などで患者さんに納得出来るよう、神経を取る必要があることを説明したいものです。
虫歯は完全に取り除くのが前提で、神経を取りたくないばかりに、虫歯を取り残してしますのは一番よくないことです。ところが最近では、神経に近い虫歯を意図的に残し、薬剤で細菌だけを殺して、そこまでして神経を残そうという試みは私もよくやっています。でもある程度危険の確率はありますので、やり直しの出来ない治療、たとえば大きなブリッジ、高額な治療などに使うのはためらわれます。
しかし最も恐ろしいのはいい加減な神経の治療です。悲しいことに満足いく歯内療法(神経の治療)は、とても少ないのが現状です。健康保健の点数では大赤字なのはわかりますが、これだけはしっかりやってほしいものです。しっかりした歯内療法ができれば、神経を取る事による短所は、相当程度救われると思います。
「出来れば神経を残して欲しいと思っている」「神経を取る方がよい時にはわかるように教えてください。」という患者の思いを、伝えるのはいいことだと思います。素直に自分の心を話せ、歯科医師が耳を傾けてくれたら、そこから本当の安心と信頼が生まれるのだと思います。
信頼できる歯医者さんだと言っておられるのですから、不安をうちあけて、相談されたらよいのではないでしょうか。
「虫歯の親知らずは抜歯すべきか」
- 虫歯が深くて、難しい神経を取る治療をしなければいけないとき。
(口の奥で器具がはいらない事が多い。智歯は神経の入っている根管が曲がりくねって治療出来ないこともある。)
- しかも歯ブラシがよく届かず、いつもプラークが残るとき(苦労して治療しても、すぐ虫歯が再発します)
- さらに位置異常があったり、傾斜していたり、噛み合う歯がなくて延びだしているとき。(この親知らずは全く役にたってないし、有害でさえある)
- 第一、第二大臼歯が全く健康である。(歯牙移植に使う可能性がない)
上の理由が2つ3つと重なるときには、迷わず抜歯します。逆に「残してもよい親知らず」や「残した方がいい親知らず」「必要な親知らず」も有ることは確かです。
上の前歯の表側に縦にびびが入っているのに気がつきました。
上の前歯の表側に縦にびびが入っているのに気がつきました。
その歯の裏側は、小さな虫歯があり、削って白いものをつめました。しかしその治療をしたのはかなり前で、歯の表のひびには関係ないとは思うのですが、心配です。
現在は特に痛みもなく、たたいてみても、響いたりということは無いのですが、治療したほうがいいでしょうか?
それとも、歯を丈夫にするような食品などで補えるものでしょうか?
全く症状がないなら、エナメル質のクラック(ひび)でしょう。多くの場合表層だけで、そのままで問題ないものです。ほんの一部ですが、クラックがやがて深くなって歯髄(神経)に炎症(痛くなる)や変性が起きることが、可能性としてはあります。
治療は何もしないで経過観察が一般的。
やっても表面にフッ素を塗るなどがせいぜい。
たまには歯髄が死んでないか、検査をしましょう。
出来る途中の歯は栄養状態で丈夫にも弱くもなりますが、出来てしまった歯を丈夫にする食品などはありません。
前歯を二本ともさし歯にして少し引っ込めたいが、健康な歯を削ってしまうのはどうなの か?
質問なのですが、前歯の一本をさし歯にする治療をしています。神経がなく、ひびが入ってきているため土台をつくっておいて方がよいということです。
今はカリバを入れている段階ですが、見た目がよくありません。
最終的にはよくなるのかもしれませんが、不安です。
歯並びは悪く、ヤイバがあり、前歯二本が少しでてる感じです。今回はその内の一本を治療してるのですが、以前よりも出ているように感じます。
ならば、前歯を二本ともさし歯にして、少し引っ込めるようなのはどうなのだろうと思いました。
健康な歯を削ってしまうのはどうなのかとも思いますが、どうせならきれいにしたいという考えです。
舞台の仕事をしているので、余計に気になるところです。よきアドバイスがあれば、どうぞよろしくお願いします。
前歯2本が前突して(少し出っ歯)いる。前歯1本を白い歯を被せなければならないなら、2本とも被せて顔立ちを修正したい。やってもいいと思います。特に芸能関係のかたなら。
但し
- 健康な歯を削ってしまうのですから、よほど腕の良い歯医者を選んでください。そして最良の材料方法でお願いしてください。優秀な歯科医だと確信が持てなければおやめなさい。あとで後悔します。
- 咬合(噛み合わせ)の関係から、上の歯を引っ込めるには、下の前歯を短く修正しなければいけないことが多い。また傾斜していた歯を引っ込めて、前歯をまっすぐたてると、噛み合わせが深くなります。
前後や横の動きの時に前歯の当たり(前歯の咬合ガイド=アンテリアガイダンス)がきつくなって、前歯が壊れたり、顎関節が痛くなったりすることがあります。そうならないように考えて作らなければいけません。咬合学(噛み合わせや顎関節など)の知識が豊かな歯科医が必要です。
- ただ前歯を引っ込めて作ったら、そのままでは「歯が短い」とか「細い」という歯ができて当然なのです。前もって、仮歯(テンポラリーとかプロビジョナルといいます)を正確に作ってみて、形や噛み合わせがOKかどうか充分確かめる必要があります。
腕の良い頭の良い歯科医がそばにいることを祈っています。
下の歯列が悪く、被せて治したいが、歯茎はデコボコでやめたほうがよいと言われた。
もともと上下の歯列が悪く、早く治したくて上の前歯だけ(昔)被せましたが、最近になって下の前歯も気になり、歯医者に相談したところ、「あまりお勧めできない」といわれました。
と言うのは、歯はきれいになったのですが、歯茎はデコボコのままで、ブラシの届かない部分が歯槽膿漏気味になっているからです。
下の歯も同じになるからやめた方が良いということです。
確かに先生のおっしゃることはわかるのですが、諦められません。
一般歯科より審美歯科にいけばよいのでしょうか。
叢生(そうせい・歯が混み合って歯並びが悪い状態)をそのまま補綴(冠を被せたりすること)するのは、歯間部歯肉の健康の維持が難しいのは事実です。矯正を併用できればいいのですが、時間と費用、抜歯と長期の矯正装置がネックになります。清掃しやすいように補綴の工夫と、ブラッシングの指導でなんとかしているのが、大多数の場合であろうと思います。
主治医の言われることは、上顎の治療結果より次のように推定したからだと思います。つまり貴方の歯肉の強さ・ブラッシングの習慣や巧さ・主治医の補綴技術などから考えて、また上顎より下顎の前歯は目立たないから、歯周病への危険を増やすより現状のままの方がよいと考えたのだと思います。
それは常識的なアドバイスで、とても良心的だと思えます。私もまず一旦はそう言うと思います。
それでも貴方はどうしても気になってしょうがないと言われるなら、歯科界としては何とかしなければいけないわけです。
まずブラッシングの習慣を徹底し、フロス(糸)や歯間ブラシを含めて技術も習得し、上顎の前歯(治療が終わっている)の歯肉が今より相当健康が回復することを実証してみたら、可能性が開けるのではないでしょうか。その上で歯周病にかかりにくいような補綴をお願いしてみてください。
矯正を併用すれば清掃(ブラッシング)が容易にはなるのですが・・・。貴方の場合は、左右の小臼歯を抜いて行う通常の矯正は、咬合のガイドという観点からおすすめできません。すでに上顎が治療終わって確定しているので、下顎だけ行う場合には上下の犬歯の位置がずれてくるからです。
邪道ですが、下顎は上顎より目立ちにくいので(通常4本の前歯が3本で気にならないなら)、混み合った前歯を1本抜歯抜くと、残り3本簡単な矯正と補綴(被せる)の併用でうまくゆく場合があります。
いずれにしろ、良い材料・方法(陶材冠)でかつ、補綴(ほてつ)の得意な優秀な歯科医師であることです。
美しく冠を被せる作業は基本的には歯科補綴学ですし、学会としては日本補綴歯科学会であろうと思います。しかし口腔外科・小児歯科・矯正科以外は、歯科としか表示できないことが、法律の定めです。
まじめに審美を追求している方も確かにいるのですが、あえて「審美歯科」専門と銘打つ看板には釈然としない感じがします。
今日鏡を見ていたら、たまたま歯にひびがはいっていることを発見しました。
今日鏡を見ていたらたまたま歯にひびがはいっていることを発見しました。
上の左1番、下の左右1番の、3本、一番目立つ前歯4本のうち3本です。
その3本は治療歴がなく、きれいな歯で、強打したなどという原因となる思い当たるふしがありません。強いて言えば、前から歯医者さんに歯軋りを指摘されていたのと、最近服の値札のナイロン紐を前歯で噛み切ったくらいです。正面からではわからず、斜め横からみて、うっすらとヒビが入っています。
上の歯は歯茎まで、下の歯は途中までです。下の歯の左1番には2本、長さの違うヒビが入っています。3本とも痛みはありません。
表面的であればいいのですが・・・
こういった場合、治療法はどのようなものがあげられるのでしょうか。
エナメル質の亀裂(クラックといいます)でしょう。
クラックが浅く、エナメル質表層に止まっているなら、放置していいと言われています。
そういう方は結構数多くみられます。時には古いクラックが着色して、褐色の線が見
えても、長年問題なくすごしている人もいます。
ただしクラックが深く進行し、時には歯がしみてきたり、痛くなって抜髄(神経を取る)になることもないわけではありません。時には気づかないうちに、歯髄(歯の神経)が死んでしまい、腫れてくるといったケースも希ですがみたことはあります。
ご相談の状態では、放っておいていい様な気がします。
対策としては、フッ素を塗布するくらいでしょうか。それとたまにでいいのですが、歯髄が生きていることを歯科医院で確認してもらってください。
前歯二本うち一本を差し歯にしましたが、色が違います。大きさも色もそろえたいのですが
以前から歯並びが悪く、一年前に前歯二本うち右前歯一本を差し歯にしましたが、色が違い少し目立ちます。
大きさも色もそろえたいのですが、一度抜いてまたはめることは可能ですか?
可能な場合費用はいくらかかりますか?
仮付けではなくセメントで本着したなら、がっちり付いているのではずせません。
一度入れた物を外すときには、壊さないと取ることはできません。
つまり始めから作り直すことになると思います。
上顎のいちばん前に二本並んでいる中切歯のうち、一本だけを反対と色も形も変わらずに自然に見せるのは、本当に難しいことなのです。
プラスチックのような材料は材質感が天然の歯と違いますので、最低でも陶材(セラミック・保険治療ではありません)が必要でしょうし、しかも歯科治療技術によってできばえは天と地ほど違います。
優秀な歯科医師(技工士も)を探してください。
前歯なので両脇の歯以外に、もう1本奥の歯を使って補強すると言われました。
前歯の横の歯が歯周病で歪んでしまった為、抜歯しました。そのあとをブリッジにすると言うことで、今治療中です。
歯茎の中を治療でかなり削ってしまったため、歯茎のラインがかなり上がっています。
前歯なので両脇の歯以外に、もう1本奥の歯を使って補強すると言われたのですが、虫歯でもない歯を3本も削ってしまっていいのでしょうか?おまけに神経も取らなければいけないとのこどで、今現在2本の歯の神経を取っています。
治療したあとその歯が何年もつかわからないのでとても不安です。まだそれほど年齢もいっていないため、できればセラミックの義歯にしたいと思うのですが、歯が3本と4本とでは料金も大きく違ってくるためこのまま治療を進めていいのか迷っています。
前歯1本欠損(抜けていること)に対しては、両側2本の歯を支台歯(支えの歯)として、3本つなぎのブリッジが基本です。抜けた1本分を両側の歯が肩代わりする、つまり2本の歯で3本分の力を支えるという形です。しかしそれは支台歯が、歯周病のない健康な歯の場合です。
歯周病で1本歯が抜けるようなら、その近くの歯は皆かなり歯周病で弱っているのではないかと想像します。歯周治療完了後に歯肉は健康になっても、歯を支える歯槽骨は減ったままで、元の健康な歯に比べて力はかなり落ちているのが普通です。「歯頚がかなり上がっている」というのは、歯槽骨が減って歯肉は下がり、歯根が長く見え、その歯の弱いことを物語っていると思います。
ブリッジを作るなら、欠損(歯のない部分)の大きさと、残った歯の各々の強さ弱さを計算する。そして、咬合力(噛む力)を充分支えられるように、支台歯(支える歯)の数を選ぶべきだと思います。支台歯が足りなくて、噛む力(咬合力)を支えきれないようでは、ブリッジ全体が揺り動かされて、支える歯が全滅しかねません。それこそ無駄でもったいない話だと思いませんか。
「支台歯が弱ければ支台歯の数は増やさなければなりません。」
また歯肉がさがって歯根が出て、歯が長く見える状態では、歯を削ると神経に近づきますので、後で歯がしみたり痛くなったりすることが多いのです。こんな時には抜髄(神経を取る)はやむをえない必要悪と思います。こんな犠牲を払うのですから、それを上回る利益つまり優秀な治療がなければいけません。
「大事なのは、残った1本の歯とかその神経自体ではなく、全体の機能(噛むこと・話すこと)や美しさの回復であり、それが長持ちすることが大切」なのだと思います。
勿論診察したわけでもないし、レントゲンすら見ていない状態では、想像で申し上げるしかないのですが、以上の点から貴方の主治医の診断は正しいのではないかと思われます。
ご希望のセラミックの歯は、このホームページの臨床例で見るように、
硬質レジンとメタルボンドの違い
治療がしっかりしてさえいれば、保険の歯などとは比べ物にならないくらい、美しく長持ちするものです。ただ歯科医師の腕前に非常に左右されることにご留意下さい。
2度も外してまた入れるというのは削って被されている歯への影響など、大丈夫でしょう か?
先生、はじめまして。何回も同じような質問が今までにあったかも しれませんが質問させてください。
上の中央の前歯の右隣3本の歯を16歳の時に差し歯にしました。
(3本のうちの真ん中の歯はなく、裏から見ると3本つながってる歯です。これをブリッジというのでしょうか?)
その後、22歳の時に新しく入れなおしました。理由は色が少し黄ばんできたのと、少し金属の部分が見えてきたからです。
で、今回、その22歳の時に入れ直した差し歯が周りの歯の色と合わなくなってきたのと歯茎に近いところの金属がちょっと見えてきたので、今度は保険適用外の裏から見ても白い歯に入れなおしたいと思っているのですが、2度も外してまた入れるというのは削って被されている歯への影響など、大丈夫でしょうか?
裏も白い歯というのは普通の歯医者さんでも扱っているのでしょうか?それとも美容整形外科のようなところなのでしょうか?(ちなみに差し歯にしてからこの14年間、特に何もトラブルはありませんでした。)
それからもう一つ質問なんですが、もし代えることができるとしたら、新しい歯ができるまで、だいたいどのくらい日数がかかるのでしょうか?その間の仮歯というのは、外見上どのようなかんじになるのでしょうか?仕事もあるので、(質はともかく)なるべく今の状態と同じ形の仮り歯になるのでしょうか??
お忙しいところを申し訳ありませんが是非よろしくお願いいたします。
前歯ブリッジは最初から、腕のいい歯科医で陶材(セラミック)を使っていい治療をしておくべきでしたね。何度も治療し直しはよくありません。
ただ神経の治療(歯内療法)と土台(支台築造)が、前の医師の治療がとても良くて、(あるいは有髄つまり神経の取ってない歯なら)一番上の被せる白い歯の部分だけのやり直しですから、まだ被害は少ないと思います。
では歯内療法がよくないときはどうするか?
やはり残念ながらこの際再治療をすべきです。
単冠(一本ずつの冠)ならオールセラミックの冠もあります。しかしブリッジになると、現在のところ、金属焼付陶材冠(メタルボンド冠)をお勧めします。あらかじめ「裏もできるだけ見えないように」とお願いしておけば、裏側の金属の露出は歯肉から1mm以内に抑えて、ほとんど陶材にできるはずです。しかし噛み合わせがきつい場合には、金属部分はもっと長くなります。それでも外から見て、全く見えなくできてくるはずです。前もって希望を言ってよく相談してください。
白い歯を被せるのは補綴という仕事です。補綴専門医という看板は、法の定めで出せませんので、一般歯科医の中から補綴のうまい人を見つけ出してください。
仮歯はプラスチックで簡単に作るので、色は本物より落ちます。しかしよほどじっと見ないと、他の人には違いは分からないと思います。今の形が気に入っているなら、外す前に型をとってもらい、(出来れば写真も撮ってもらって)それを参考に、仮歯も本物も作るようにお願いしたらいいと思います。
回数は3-4回、歯内療法やり直しが入ったらプラス3-6回。来院の間隔は、予約の間隔や技工製作に要する期間が異なるので、歯科医院によって違いがあります。だから全体の期間は各医院で聞いてください。
歯茎から少し出たところに、ひびがあり、刺し歯をすすめられました。
はじめまして。私は先週の日曜日に、以前神経をぬいた、前歯の裏のつめたところがとれてしまい、ぐらついてる感じをうけ、次の日にすぐに歯医者に行きました。
神経の治療がきちんとされていなかったために、そこから、ばい菌が入り、裏側がぼろっと取れてしまったとのことでした。よく観てみると、歯茎から少し出たところに、ひびがあり、刺し歯をすすめられました。
私としては、自分の歯を使用したい旨を伝えたところ、金属の補強をつけて接着剤でつないで、とりあえずしのぎましょうと言われました。
こうした治療をした場合、人によると思うのですが、普通にものを食べられるほどまでにもどるのでしょうか?あと、どのくらい、刺し歯にしなければならないまで、もつのでしょうか?いずれは、刺し歯になりますといわれたので、それを考えると、最初から、刺し歯にしたほうがいいのかとも悩みます。
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。
無随歯(神経を取ってしまった歯)に、二次カリエス(治療した脇から虫歯が入る)が入って充填物(詰めたもの)がとれて、大きな欠損(歯の無いところ)になった。しかも残った歯質にひびが入っている。
どう見ても早く、歯内療法(神経の治療)がきちんと出来ていれば、支台築造(金属などの土台)して、上に陶材などの白い冠を被せるのが常道です。(刺し歯というのは今は行われていない昔のやり方の呼び名です)
このうえにもう一度虫歯ができてそれを削ってもまだ十分な歯質(残っている歯の部分)が残るなら、今のままおいて、次の機会に被せる(補綴)することにしていいと思います。
しかし歯質の量が少なかったり、歯肉の下まで欠損(虫歯で無くなった部分)があるようなら、早いうちの補綴(被せる治療)にきりかえが望ましいと思います。
シーラントというのをやってもらったのに、銀歯とかにするのでしょうか?イヤなのです が・・・・。
初期虫歯だね、つめるね、と言われたけれど、思っていた以上にだいぶ歯を削られ、今は仮づめ状態です。
前にも初期虫歯と言われ、その時はシーラントというのをやってもらったのに、今回はこれは銀歯とかにするのでしょうか?
できれば銀歯はイヤなのですが、どうなんでしょう?
シーラントは虫歯になる前、虫歯になりそうな深い溝を(削ることなく)埋める予防処置です。
貴方はそれでも虫歯を作ってしまったようで、今度は本当に虫歯治療をしなければいけません。
虫歯が溝の中だけでしかも小さいときは、プラスチックを詰める(コンポジットレジン充填)治療をします。
しかし強い力のかかる後の歯(臼歯)の場合、穴が大きい時や、または歯と歯の間に虫歯(隣接面カリエス)ができたときには、型を取って金属で作るインレーが、現在のところ一番いいと思います。(プラスチックには、割れる・角が欠ける・すり減る・劣化するなどの心配がまだまだあるからです。)
特に高カラットゴールド(金)のインレーと接着性セメントの組み合わせは、抜群に優秀で長持ちします。保険の金パラジュウム銀合金インレーはずっと質が落ちますが、それでも相当の安心度があります。(金パラ銀合金は第二次大戦中に、金のない日本で開発された代用合金の一つです。)
最近ではセラミックやハイブリッドセラミックなど、歯と変わらない色の臼歯のインレーがトレンドです。とても美しいのですが、丈夫で長持ちという点では、金インレーにはとても敵わず、保険のパラインレーより勝るでいどではないかと思っています。勿論これも保険外ですが、金インレーの丈夫さよりセラミックインレーの美しさを、選ぶ人の多いのも時代の風潮と思います。
貴方はたぶん歯と歯の間に(隣接面に)虫歯が見つかったのだと思います。保険という限られた厳しい枠の中で、どうするのが一番安全か。銀の(正確には金パラジュウム銀合金)インレーの意味が理解して頂けたでしょうか。
(注1)
インレー系統の治療精度は、歯科医師や技工士の腕にかなり左右されますので、ある程度以上のレベルについての話と思ってください。
(注2)
被せるセラミック(メタルボンド冠)には金のバッキング(裏打ち)があり、セタミックと金の合体が大きな強度をだしています。セラミックインレーのような小さなセラミックは、セラミック単体ですので脆さが有ります。そこで強力に接着するセメントを用いて歯と一体化させて強度をだしているのです。
歯の根元に細菌がいっぱいあり骨がなくなっている、歯を抜かないといけないのですか?
現在海外(オーストラリア)に住み、口内炎ができたので歯医者に行き検査してもらったところ、右下の奥から3本目の歯の根元に細菌がいっぱいあり通常なら骨があるはずの部分がレントゲンで見ると黒くなっており骨がなくなっているとのこと。
早急に歯を抜いて細菌を取り除かなくてはいけないとのことですが、もし日本でもこのような症状の場合、歯を抜かないといけないのでしょうか?
ちなみに、確認の為に2件の歯医者さんに行きましたが、同じことを言われました。
お手数をおか致しますがご回答をよろしくお願い致します。
根尖病巣(X線で黒くなっている膿のたまっているところ)の大きさ、歯の浮き、動揺など総合的に判断して抜歯か保存かを決めます。
- 病巣の大きさが、小臼歯で歯冠大、大臼歯で歯冠の2/3以上なら治療は難しいです。
- 歯槽膿漏のポケットと、根尖(根の先端)の病巣がつながっている場合も無理なことが多い。
- 以前に何度も治療で削っているため、歯質(元々の歯の部分)が薄く弱くなりすぎているのも残すのは困難です。
総じて私も含めて言えるのは、国内の歯科医師はダメ元で、ともかくも歯内療法(歯の神経の治療)を試みている場合が多いです。
それに対して風評では、海外では治療責任の問題からよい結果の期待ができないものは、抜歯を選択する傾向があるように聞いています。
根が折れていると言われた。ブリッジにすごく抵抗があるんです。
はじめまして。 少し質問させてください。現在県外ですが、県内出身(氷見)です。
実は今左奥上の歯2本を同時に治療中なのですが。
先日風邪をひいて、同時に痛み出し、歯医者へ行ったところ、「両方の歯が(過去に神経を抜いた治療済み)なかで化膿している、」と言われ、とりあえず削って化膿した歯肉の治療をしています。
ところが一方の歯が3週間経っても化膿が止まらず、根が折れているかもと言われ、さらに抜かなくてはいけないと言われました。
確かに、歯の周りの歯肉が黒ずんでおり(カメラで見せてもらいました)、ハリガネ(歯医者さんがつつく棒みたいなもの?)で1~2センチ程ずぶずぶ入っていくそうです。異常らしいです。
ボクとしては抜きたくはないのですが、やっぱりこれは抜歯なのでしょうか?
ブリッジにすごく抵抗があるんです。
というのも、ボクは顎関節症ではないかと思うんですが。
アゴがずれているし、肩の高さ、耳の高さが左右で違っているようですし(かみ合わせも悪い!)いずれは治療も考えているので、ブリッジでも治療できるのかどうかという事が気になります。また、最近2,3日なんですが3週間右だけで食事の時噛んでいたら頭痛がひどくなってきました。
早く直したいけど、抜きたくもない。
悩んでいます。お忙しいとは思いますが是非よいアドバイスを。お願い致します。
やはり歯の根が割れているのだと思います。破折による歯周ポケット(針金で計った深さ)が非常に深く、話を聞いただけで「抜歯やむなし」と思います。
ブリッジあるいはインプラントもしくは義歯による修復ですね。
顎関節症の疑いがあるなら、よく診査の上、やはり顎関節症ならば、顎関節症を治してからブリッジなどの修復をしなければなりません。顎関節症でずれた関節や現在の噛み合わせを元に、新たな噛み合わせを作ると、顎関節症がひどくなる可能性があるからです。
現代人は皆多少とも顎関節咬合にずれを抱えています。大多数は少しは顎関節症の傾向をもっているのです。問題はその程度がどれほどか、そのままブリッジを作るとトラブルがでてきそうかどうかです。
突然、親知らずが横の歯とくっついているため型が取れないので親知らずを抜くと言われた。
私は右の奥の歯の差し歯の治療をしている最中なのですが、突然、先生から親知らずの歯の根っこが横の歯とくっついているため型が取れないという理由から異常もないその親知らずを抜くという通告をされました。
助けて
「助けて」と言われて、他の回答は後回しにしてお答えします。
その先生の言われることは正しいかもしれません。
親知らずがスペースが足りないのに無理にはえてくると、前の歯つまり第二大臼歯と親知らずが、歯根と歯根がぴったりくっつきあった状態のものがよくあります。くっつきあった根と根の間には、元々あるべき歯を支える骨がほとんどありません。そのためこの歯間に歯槽膿漏が少しでも始まると、一気に両方の歯が抜けるまでに歯槽膿漏が進むことがよくあります。
今回はたぶん、親知らずの前の歯に陶材冠を被せる計画だと思います。型取りやできあがった冠の装着は、この歯間歯肉に多少無理がかかります。この狭い歯間部は、もともと歯槽膿漏がすすみやすい場所ですので、今が大丈夫でも将来が心配です。単に治療がやりにくいだけではないのです。
もともと無理にいらないところへ生えてきた親知らずなのですが、これを抜くことで隣の第二大臼歯の将来の安全度は大きくなるでしょう。こんな状況であったなら、私でも親知らずの抜歯を進めると思います。
勿論実際が私の推測通りであるかどうかわかりません。また貴方の歯医者さんも説明不足のように見受けられます。
もっと率直に質問なさって、私が今申し上げた通りの事情でのことなら、「先の見通しを考える歯医者」ではないかと思います。
セラミックを詰めていたはずがプラスチックだと言われた。突然、顔に針を打たれた。
私は今までだいたい2医院に通院したことがあります。
A医院 10年ぐらい通っていました。歯科衛生士さんがたくさんいらっしゃいました。セラミック等の保険外治療もしました。が、少々露骨に感じてしまうような保険外治療の勧めかたをされたので、それ以来行かなくなりました。セラミックの値段も都会並みの金額でした。
B医院 今現在通院しています。まったくと言っていいほど治療説明をされません。自宅から近いので通院しています。
先日B医院で奥歯の虫歯の治療をしました。その歯は、以前A医院で歯垢がつきにくいと勧められてセラミックを詰めていたのですが、B医院の先生はプラスチックだと言われました。プラスチックは水を吸いやすく、詰め物には向かないとまで言われ、保険外治療をした私は大変にショックを受けました。
その奥歯はもう削ってしまったので真偽のほどはわかりませんが、セラミックを詰めたはずの歯はまだあるので不安です。
B医院では奥歯の治療を行う前に、治療の邪魔になるから親知らずを抜くように言われ、火曜日に抜きました。まだ抜糸はしていません。
金曜日に2度目の消毒に行ったときに、受付の方からの問診に「顎がミシミシする」と言ったところ、先生から何の説明もなく突然、顔に針(だと思います。横を向いていたので直接見ていません)を打たれました。
なぜ顎がミシミシするのかの説明もなく、事前に説明をされていれば断っていただろうことをされ、私の不信感は増大してしまいました。今の治療が終われば、もう通いたくない気分です。
私の歯は、虫歯だらけです。それでも、少しでも、これ以上、増やさないようにしていきたいと思っています。虫歯の治療はもちろん、前のほうの奥歯を銀の詰め物から目立たないものに変えたいですし、予防治療としても定期的に行けるような医院を探しています。
先生にお尋ねするのは筋違いかもしれませんが、富山市でいい歯科医院をご存知ないでしょうか?本当は、先生の医院に通えればよろしいのですが、あいにく私は車を持っておらず、通院は無理なのです。
ところで、前の奥歯を銀の詰め物から目立たないものに変えたいのですが、保険内治療で可能でしょうか?
保険外治療だといくらぐらいかかるのでしょうか?
長々と、とりとめもない内容になってしまい、申し訳ありません。お忙しいでしょうが、よろしくお願い致します。
「値段と治療内容」
もちろん値段が高いからいい治療とはかぎりません。しかし良い治療の価値は、多少の値段には換えられないものです。一方反対に安くても治療が悪ければかえって有害です。
どうか歯科医院の治療費を比較しないでください。
私は、自分の身につけた学問や治療技術をなんとか殺さないでやってゆきたかった。この田舎でも都内の一流の先生のような治療技術水準。ただそれだけが望みでした。
しかしこの採算割れしそうな値段設定が良いわけではありません。そのための無理に余計に働かねばなりません。自分が馬車馬のように働くのは覚悟しています。しかし患者さんが立て込み、約束の時間より大幅に待たされる様なことがあれば、その時間働いた場合に得られる賃金を考えると、治療費が安くても必ずしも得ともいえません。治療水準を落とすことも値段をいまさら上げることもできません。歯科医師の無理な夢のために、経済基盤だけでなくいろんな面に歪みがかかっているのです。
貴方のそばの歯科医院が、もしほんとうに優秀な治療をするなら、(都会並みに)採算の採れる治療費を払ってあげてください。
「セラミックかプラスチックか」
おそらくハイブリッド・セラミックと言われるものだろうと思います。例えばメタルボンド・ポーセレン冠(金にセラミックを焼き付けた冠)は非常に強いのですが、インレーのように細いものを、セラミック単独で焼くと意外にもろいのです。ハイブリッドセラミックとは、大量のセラミックの粉を少量の硬質レジン(プラスチックの一種)を糊にして焼き固めたものと思ってください。だからプラスチックの従兄とも、セラミックの一種ともいえるのです。セラミック単独よりは多少弾力があります。 ハイブリッドとは「合いの子」という意味です。保険外の診療です。
「いきなり針をうたれた?」
顎関節症を東洋医学の針治療で治すというのを聞いたことがあります。細い針だから、不安を与えないように気がつかない内に、やった方が痛みが少ないと思ったのでしょうか。今はインフォームドコンセントが叫ばれて、昔の名医の様なやりかたは許されなくなっています。
私自身は、顎関節症の正統の治療法で成果がでていると思っていますので、東洋医学には手を染めていません。
「いい歯科医院の紹介を」
難しいです。AB歯科がどこか判らない。判ってもAB歯科の治療レベルや雰囲気を掴んで、そのうえで貴方の希望と好みに合いそうな、優れた歯科を選ばなければならないのですから。歯科医院には各々個性があります。
ブリッジが駄目な場合は入れ歯ですか、それとも大きなブリッジですか。インプラントです か。
はじめまして。私は小さいときから虫歯が多くおまけに歯医者が大嫌いでやっと通っても途中で行かなくなってしまったり、かぶせものがとれてもそのままでした。
社会人になりようやくこのままではヤバいと思い真面目に通うようになりましたが、ときすでに遅し、で10年たった今では上、下ほとんど銀歯です。
2年程前、初めて行った歯医者で右下奥から2番目の歯の「根が割れている」との事で抜歯になり銀3本のブリッジになりました。そのとき左奥から2番目の歯も一応根の治療はしましたが「爆弾を抱えてると思ってください」と言われ治療は終了しました。
「このままではまた抜歯になってしまうのでは?」ととても心配になり一年もたたないうちに違う歯医者にみてもらった所「左の歯ももちろん悪いけど、ブリッジしてある一番奥の歯の根がすでにとけてる」と言われたので、治療してまだ一年経ってませんと応えましたら、「変だね」といわれ結局また抜歯になってしまいました。
そのときに左の爆弾もかなり時間をかけて治療してもらったのですが「次に腫れた時はわからない。」と言われてしまいました。
そして右奥2本を失ってしまったのですが、その一つ前の歯も状態が悪いらしく治療の為穴をあけたら血がたくさん出てきたようです。一応根の治療を済ませ(この頃妊娠中だった為)産後にまた続きをするので来てとの事でした。それから半年程たち、ふと治療途中の歯を舌で触ってみると少しグラグラします。
一刻も早く歯医者にいかなくてはと思うのですが、また抜歯?もしかして入れ歯?と思うととても恐くて・・・・。それでも行かなければならないので、心構えとして教えていただきたいのですが、
3本駄目な場合はもちろん入れ歯ですよね?もしその歯が大丈夫だとしてもその一本前の歯がつなげるために銀になりますよね?(なんだかそんなような事をその歯医者が言っていた)
削りたくない場合はインプラントにするのがいいのでしようか?(その場合の短所を教えてください。私は授乳中なのですがそうゆう人は駄目とか、インプラントをいれてからでも妊娠はしないほうが良いとか・・・。ありましたら教えて下さい。
心配な歯がたくさんありよく分けの分からない内容ですみません。
大変お悩みの様子がよくわかります、そして実はとても良い質問なのです。まず先に、「貴方のようにどんどん抜歯になってゆく」虫歯治療の実態を考えてみましょう。
1. 虫歯治療の基本は、虫歯で壊れた部分や柔らかくなった部分は取り除き、残りの健康な部分に金属などの材料を継ぎ足して、元の歯の形に復元することです。
2. もっと深い虫歯では神経(歯髄)をとらなければいけません(歯内療法)。1の場合より、健康な歯の部分はかなり少なくなり、さらに少しもろくなります。少ない歯質の形を整え補強し(支台築造)上に冠を被せます。
3. この歯内療法が不十分であると、時間とともに元神経の入っていた管(根管)の内部に細菌が増えて、歯を中から溶かしたり、根の先(歯根尖)に膿を作ったりします。
4. これでは歯内療法をやり直さなければなりません。それには根管の内側にある細菌で柔らかくなった部分を完全に取り除く作業が大切です。残っていた少ない健康な歯の部分は、さらに小さく薄く弱くなります。
5. この少なく薄く弱くなった歯(歯の根)の上に、継ぎ足して元の形に戻し、一人前の歯の役割をさせようとするわけです。ガンガン噛ませるわけです。かろうじて残した歯の根(歯根)が割れて、冠が外れる腫れてくるなどして、抜歯に至る可能性は増えるわけです。
* 本当は上記1の段階のうちしっかり治療をするべきなのです。せめて2の段階では絶対に、できる限り完全な歯内療法をしておくべきなのです。ところがこれが難しい。歯内療法は全体の診療時間にかなりを占めますが、実はまともにやれば健康保険点数ではすさまじい赤字になります。どの歯科医もこれに苦しんでいるはずですが、皆さん何とかそのうち赤字の少ないやり方に収めてしまう、そして悲しいことにそれになれてしまうようです。 当院はいろいろ巡って最後にたどり着く歯科医院らしく、3の段階で訪れる患者さんが多いのです。だからいつも「せめて2の段階できてくれたら」とため息はでますが、治療を非難する気になれません。
* アメリカでは歯内療法はその専門医がやる治療だそうです。その専門医でも3の段階だったら、ほとんど抜歯すると思います。「爆弾を抱えているようなものだ」と言いながらも、なんとかしばらくでも延命させようとする、日本の歯医者はやさしいのだと思ってやっていただけませんか。
さてそこで貴方へのアドバイスと質問の答えです。
1) いろんな歯科医でやり直しては抜歯になる、不安になる気持ちはわかります。でも上に述べたような弱い歯を多数抱えているという現実、ここから再スタートです。
2) 最良の方法を考えてくれるのはやはり専門家である歯科医師です。ぜひ信頼できる歯科医を選んで、自分の不安を預けて楽になって下さい。厳しくても真実と誠意は最良の癒しです。
3) インプラントは現在ではかなり信頼できる治療になりました。ブリッジにするために虫歯のない歯を削らないことや、無くなった歯の分を隣の歯に負担させないことは大きな利点です。特に貴方の様な若い方には、埋め込む骨の量があれば、また経済的問題がなければ勧めることができます。
4) ただやはり神の与えた自然の歯に比べれば不完全である、という謙虚な気持ちも必要です。自然の歯と同じように歯周病になりますが、中程度以上になるとその進行が早いようです。清掃を保って長持ちさせようという姿勢が大事です。
5) インプラントをしていても、妊娠・出産・授乳などに問題ありません。材料のチタンは磁性金属ではありませんので、MRI撮影にも影響は無いはずですが、不安がる技師さんもいるようです。
治療を受けているときから痛みがあり、治療を終えた後2ヶ月以上経っても痛みがある。
はじめまして。
貴院では治療を受けたことはないのですが、わからないことがあり、どうしても教えていただきたくメールを書くことに致しました。
奥の歯が少し痛み、初めて行く歯科医院に1ヶ月ほど通院をしました。レントゲンを撮ったりしましたが、医師の方からは治療に関する説明は一切ありませんでした。
針のような器具を使っていたようですので、多分神経を取ったと思います。治療した歯は全体的に被せ物をしてあります。
受付の方より「今日で治療は終わりです」と告げられてから2ヶ月以上経ちましたが、ここ2、3日眠れぬほど痛みます。
治療を受けているときから痛みがあり、終えた後でも時々痛んではいましたが、これほど痛みがあることはありませんでした。
いったいどういうことなのでしょうか?
わけがわからず不安でいっぱいです。
お忙しい中、お手数でしょうが教えてください。
よろしくお願い致します。
大変ご同情申し上げます。
「麻酔をして神経をとったのなら」考えられる痛みの原因は、
1.歯髄(神経)をとりのこした「残髄炎」の痛み。特に(普通はない)歯髄の細い分岐があると見逃されやすい。
2.根尖(根の先端部分)に化膿性の炎症が残っているときの痛み。思いの外にばい菌の数が多かった(化膿性歯髄炎)ときに起こりやすい。
3.噛み合わせが高い時。治療の刺激で歯が浮いたようになっても短期間で治るものですが、噛み合わせが高いとなかなか治らない。
4.歯の根にひびが入っているとき、歯の壁が別のところで穴があいているとき、詰め物が大きくはみ出しているときなど
「麻酔をしてないで神経の治療をしたのなら」(この場合には神経は死んで多量のばい菌がいるわけです。)
5.根尖病巣(すでに根の先にできていた膿の袋)が治りきらず、逆に腫れてくる痛み。
また上記3,4の場合もありえます。
「その他の病気?」
6.例えば歯周病(歯槽膿漏)や上顎洞炎(鼻の蓄膿症)の痛み。
「診断と対処」
拝見すればすぐ診断ができるのですが、お手紙からだけでは一応これだけ挙げておかなければいけません。対処の方法は、1,2,5なら、お手紙の様子から、冠をはずしてもう一度根の治療が必要だと思います。
3,4,6のときもそれぞれの対応処置が急がれます。ときには抗生物質の服用も有効です
「蛇足―歯内療法」
歯内療法Endodontics(神経の治療)は、どこの歯科医院でも必ずやる基本的な治療です。しかし最も根本的な大事な治療です。
一方これほど医院差のある治療も他にありません。歯内療法がしっかりしていれば、レベルの高い歯科医師かこれから高くなる歯科医師と思ってもいいでしょう。
アメリカでは逆に、専門のEndodontistでなければできない高度な治療とされているそうです。日本の歯内療法は保険点数が低いため必ず大赤字になります。だから他院の歯内療法を非難しきれないのです。そんな逆境のなかでも「良い神経の治療にこだわる歯科医師」を見つけたら、同情と支持をお願いします。
全て金属なのですが、見た目が汚いので、全て白い物に取り替えたいのですが。
先生はじめまして!!
かなり歯が虫歯だらけです。前から歯の治療をしていて、前歯4本が差し歯(後ろが銀の安い物)、右上奥3本銀歯と、奥歯もほとんどが虫歯で銀歯でかぶせたり、銀歯で詰めて有ります。
全て金属なのですが、見た目が汚いので、全て白い物に取り替えたいのですが、そうゆう事は一般の歯医者さんで可能な事ですか?
それから、料金はいくら位掛かりますか?お忙しい所すみませんが教えてもらいたいのですが・・・。
健康な白い歯を求められる方は、本当に多くなってきました。
勿論、色の変わる時には剥げる「銀にプラスチック」ではなく、いつまでも美しいセラミック(陶材)です。歯科医師なら誰でも作る資格はもっておりますが、できた物は作る人によって天地ほど差がでます。
1.歯の根の部分と隙間無く移行するように、精密に正確にできているか。(適合)
2.色や形は自然に美しくみえるか。十分な丈夫さはあるか。
3.根管治療(歯根の中の治療、神経の治療)はしっかりできているか。
4.歯槽膿漏はちゃんと治してから被せたか。
5.咬合はどうか。全体の噛み合わせがわかって作り上げられているか。
以上のようなことがきちんとできていなければいけません。
値段は全国を見渡して、一本が7-8万円(地方)から11-12万円(都会)くらいの間だと思います。
安すぎる物は無理があるおそれがあるが、必ずしも高いから良いとはかぎりません。要するに歯科医師しだいだと思います。
前歯が短くなってしまった。元通りに治るでしょうか。
こんにちは。はじめまして。私は今、前歯の事で大変悩んでいます。まずは、私の歯の事について説明させていただきます。約9年前に歯列矯正を行い、6年ほど前に終わり、今はリテーナーを使用しています。
矯正前に、出ていた前歯が折れて治していたのですが、最近その歯が欠けて、初めて行く歯科医で治していただきました所、その歯が短くなってしまったのです。
この短くなった歯が、矯正前の歯の見え方とだぶってしまい、矯正前の歯に、口を開けて笑えないほどの物凄いコンプレックスを持っておりましたので、涙が出るほど辛くなり、悩んでいます。
これは、元通りに治るでしょうか?そのためにはどうすればよろしいでしょうか?今、通っている所では、これが限界だと思い、歯を長くして下さいと言う勇気がありません。
また、治療時に麻酔をしたのですが、その麻痺がまだ残っています。うがいをする時に違和感があるのです。治療してから今日で6日目になりますが、それは、時間がたてばとれますか?どうかよろしくお願い致します。
このケースは以前に折れた歯を、一時的に仮に修復していたのが折れたのですね。「矯正までは仮の修復とし、矯正完成後安定してから、本格的な修復(白い歯を被せるなど)をする」のがはじめからの計画ではなかったかと思われます。
常識的に考えれば、陶材冠などできれいに修復し直すのは難しいとは思えません。上下の歯列とも矯正が理想的なら、無理なく一本の歯の形をつくれるはずです(もちろん良い治療法と腕の良い歯科医師を選んでくださいね。)
しかしその歯科医師がさほど下手でないなら、なぜ短い歯をつくってしまったのでしょうか。
ひとつは矯正が少し物足りない場合。(たぶんそんなことはないと信じますが)例えば下の歯列に少し乱れがあったら咬合(噛み合わせ)の無理から短くする可能性はあります。その一本の歯のスペースが足りなくて、幅狭く短めの歯ができてしまったとか。
もう一つの可能性は、もしかして今回も(陶材冠を被せるような)本格的な修復ではなく、前と同じ折れた部分を足してつないだだけの、仮の治療をしたのでしょうか。それなら形が思うようにならなかったことも不思議ではありません。
勝手な想像をしてしまいましたが、歯の美しさは女性美の中心(明眸皓歯といいます)です。
上記の問題があっても、腕のいい歯科医なら貴方の悩みは簡単に解決できそうに思えます。
歯に入ったひびの進行を防ぐ方法がありますか。歯を抜いた場合どのようにするのですか。
先日歯茎に痛みがあり病院に行ったところ、左上の奥から2番目の歯の内側に縦にひびが入っていると言われました。この歯は10年ほど前に根の治療をして、金歯(?)をかぶせていました。一年ほど前に再治療をして銀歯をかぶせていました。
先生には「割れたら抜く以外に方法がない」と言われました・・・。自分の歯がなくなってしまうなんて、とてもショックです。銀歯にしたせいなのでしょうか?噛むときに一番使っている歯なので、なるべく長く残したいと思っています。
ひびの進行を防ぐ方法がありましたら教えて下さい。どんな小さなことでも良いです。また抜いてしまった場合、どのようにするのが最善でしょうか?
歯が割れたとき
私も、他院でやった不完全な根管治療(根の治療)を、毎日何本もやり直しています。そんな歯の根管(根の中)は汚れており、周りの歯の壁もボロボロに柔らかくなっています。柔らかくなった壁は、硬い歯質が出てくるまでリーマやファイルという細い針のような器具で丹念に削り取ります。このボロボロは細菌が入り込んだ所なので、残せばやがて歯全体が溶けてしまったり、骨の中に膿をだして顔が腫れたりするからです。さて悪いところは全部取ってきれいになってみると、後には薄い壁しか残ってないこともしばしばです。これでは将来歯が割れる心配が高まります。
最初からしっかりした根の治療(根管治療)がしてあれば、中がボロボロになったりはしません。壁の厚い丈夫な歯のままでいられたはずです。「一番最初の治療が大事なのです」と、いつも患者さんに鏡を見せながら話しております。
さて貴方の場合も、たぶん再治療したとか銀歯に変えたから弱くなったのでなく、すでに柔らかい部分が多くて、固い壁が残り少なかったのではないでしょうか。
これからの話をしましょう。割れたら抜くしかないのは事実です。新鮮な割れ目(例えば外傷などでできた)なら、いったん抜いて接着剤でつけて植え戻す(再植)などもやりますが、今回の場合には現実的とはいえません。
噛めるようならしばらくそのまま使って、腫れるなどトラブルがあればすぐ抜きましょう。その後は、両隣の歯を削って3本(両隣2本と抜けた部分の1本)のブリッジにします。
最近では抜けた部分にインプラントをすることも多くなりました。骨の幅と厚みがあり、財政的にも問題がなければ、健康な歯を削ることもないから、その方がいいと思います。
変色を解消するには刺し歯と言われた。神経の掃除ですっきりしたのは痛んでたから?
今、前歯の治療に歯科医院に通っています.子供のころに虫歯になり、もう20年程前に神経を抜き、かなり変色も進んでいます。
最近風邪を引いてその歯がうずいたので、治療に通ったわけですが、変色を解消するためには刺し歯を・・といわれました.今は、その神経を掃除していますが、私としては出来るだけ、歯は抜きたくないと思っています。
ここで質問なのですが、
1.刺し歯にしたほうが良いかどうか。それはなぜか。
2.刺し歯の値段を教えてもらえないでしょうか。
ちなみに、保険適用の裏が金属のもの、保険適用外のセラミック製のもの、両方の値段を教えてください。(この歯科医院では、その二つを聞きました.)
3.神経の掃除は、痛さと同時にすっきりして気持ちが良かったのですが(肩こりを揉み解しているような・・・)、 これは神経が痛んでいる証拠なのですか?
大変不躾なのは承知で、お忙しいなか本当に申し訳ございませんが、ぜひともお答えをお願いします
1.刺し歯にしたほうが良いか
おそらく根管(元神経の入っていた穴)も、細菌の繁殖場所になって、周囲の歯の部分も虫歯で真っ黒なのだと思います。もしその歯科医がとても優秀であるなら、しっかり神経の治療(根管治療)をしてもらい、陶材冠を被せてでしっかりした治療を受けることを勧めます。
2.刺し歯の値段
保険の補綴治療(歯に被せたり、入れ歯をしたりする治療)は「健康で文化的な最低限の生活をする生活保障」といえると思います。物としての形を作り上げるだけで精一杯です。安い物でいい物はないと思ってください。一方でその程度のものしかできない医師も多いのもまた現実です。陶材冠(セラミックス)の価格は、各歯科医院で聞いてください。
3.神経の掃除ですっきり
根管治療(神経の治療)の時、根管の周りの虫歯で柔らかくなった歯質を、針のようなヤスリ(ファイル)でこすると、ポロポロと粉になってはがれてきます。やがて虫歯が全部とれてくると、硬い歯質はとてもなめらかに感じられます。その過程が気持ちが良いと患者さんは表現するようです
定期的に差し歯は入替えるのですか、神経がない歯は差し歯にする必要があるのですか。
左前歯の神経がないのと、歯にひびが入っている為差し歯にしましょうと言われました。そのおり右側の歯(10年以上前差し歯(陶器)にしたもの)も入れ替えた方がよいと言われましたが、定期的に差し歯はいれかえるものなのですか?
神経がない歯は、ほおっておくとどうなるのですか?
私が今通院している歯科では歯を360℃削って差し歯にするようなのですが、以前通院した歯科では神経をとってそのままでした。本当に差し歯にする必要があるのでしょうか?
質問ありがとうございました。以下4項目に整理してお答えします。各々深い質問ですので解答が長くなりました。またすべて私の治療水準を前提とした解答ですので、その点もご了承ください。
1,「左前歯を陶材冠で補綴する時、10年前に作った右隣の陶材冠を一緒に再製するように提案されたのですが?」という質問
(答)(10年前と今とは別の歯科医だと思いますので)考えられる理由は、次の3つだろうと推測します。
(1) 旧い右の陶材冠の色や形がよくない場合。
いちばん前の2本の中切歯が左右少しでも違うと(特に人工的に作るとき)大変不自然に映ります。左1本だけを新作するときには、右とそっくりにあわせてつくるのが原則です。しかし元の右がきれいならいいけど汚いときには、あえて同じ汚い色形の歯を作って左右のバランスをとるか、左右が違って不自然でも1本だけきれいな歯をつくるか、どちらかを選ばなければなりません。歯科医がいうのは「それよりもこの機会に左右そろえてきれいな歯にしませんか」という提案なのだろうと思います。
この理由だけなら、貴方が「左右違った色形でも気にしませんから、左1本だけきれいに作ってください。」といわれればその通りにしてくれると思います。
(2) 旧い右の陶材冠に亀裂があったり、周囲からう蝕(虫歯)が入っていたり、長くはもたないだろうと思われるとき。
後で作り直すより、今一緒にやった方が色や形がそろうからという理由。もし将来右が抜歯にでもなったら、今入れた左陶材冠を壊して改めてブリッジを作らなければならない。「だから危ないものはこの機会に一緒に」、という提案かもしれません。
(3)根管治療が不十分なとき。
陶材冠は問題ないのだが、根管治療・根充(神経の治療)が不完全で、後でトラブルが出そうなとき。(腫れたり、中から歯が溶けたり抜歯にもなりやすい)
一番根本のところをやりなおすのですから、上に被ったものは全部はずさなければ治療できません。見えないところの地味な治療ですが神経の治療は一番しっかりやらなければいけないところです。
(話によるとアメリカでは、神経の治療は根管治療の専門医が(高額でしょうね)やる治療だそうです。日本の歯医者はがんばってますよね。)
(2)(3)の理由の時、貴方は「早いうちに右もやり直しますから、今は左だけにしてください。手遅れのときはブリッジに作り直してもかまいません。」といえば左だけの治療にしてはくれるだろうと思います。
私のところでは(1)(2)(3)全部のことが多く、患者さんによく説明の上、左右とも治すことが多いと思います。
2,「神経をとった歯(抜髄歯)は被せるべきか?」という質問
(答) 歯髄(神経)は残したいのですが、やむを得ず抜髄して、歯自身を守ることも多いのです。抜髄する(神経をとる)と、歯は乾燥しもろくなります。またもともと抜髄になるような深い大きな虫歯の穴(う窩)があった、そのうえ神経を抜いた大穴ができるわけです。さらに抜髄歯は時間が経過すると色が変わってきます。
臼歯の場合、強い咬合力で詰め物が押し込まれて、楔のように歯を割ることが多いので、全部あるいは最小でも4/5を金属あるいは陶材で覆うことを原則としています。
前歯の場合、力は斜め方向ですので、条件がよければ詰め物だけですますこともあります。また患者が若年すぎるとき加齢とともに歯は伸び出してきますので、一時的な処置として詰め物で、成年まで時間をかせぎます。しかし穴が大きいとき、詰め物がはがれやすい穴の位置のとき、すでに色が変わってきたとき、亀裂がある時は、まよわず陶材冠(ポーセレン冠、メタルボンドポーセレン冠)を勧めると思います。詰め物で終えたときも、色が変わってきたらそろそろ陶材冠にする時期と思っています。
3,定期的に差し歯は入れ替えるのですか?」という質問
(答)良質のメタルボンド陶材冠のことなら。公式の答えはNoです。歯の外周を全面的に削るという犠牲を補うメリットがあるから、陶材冠を被せるのです。できるだけもってもらわねば困ります。
当院では15年から20年昔の治療なのに、去年入れたように美しい陶材冠が数多くみられます。しかし一方で歯みがきが乱暴で歯肉が下がり醜くなったもの、さらにそこに虫歯ができたもの、交通事故や歯ぎしりの習慣で割れる歯があるのは事実です。命にさえも限りがあるのですから、製作物にも寿命があります。問題は寿命の長さです。毎日長時間過酷に使い続ける口の中では、10年以上というのは大変長い時間といえるのです。
治療というのは、壊れた歯を人間の手で、元々の天然の歯に似せて、苦労して修理することです。最も優れた治療でさえ自然の歯以上ではありません。(10年の間に貴方の自然の歯は変化なかったでしょうか。)まして修理の技術のやりかた、医師の腕や材料の低いものを選ばれたら惨めなことになるでしょう。
歯は何回も修理できるものではなりません。修理のたびに悪くなった部分を削り、元々の歯質が少なく弱くなってきます。だからできるだけ持ちの良い修理(歯科治療)を受けることをおすすめします。
4,「歯科医師によって方針がちがうのですが?」という質問
非常に深い質問です。いつかこの項目は、独立したホームページの項目にしたいものです。
(答)はっきり言えば「歯科医師によって治療方針が違う」のは当然なのです。
――第一には、歯科医師の力量の違いです。歯科医師の治療は多くの種類があり、1つ1つ学問だけではなく、実技に習熟するには多大の労力と時間を必要とします。また高度な治療をさせてくれる患者さんにも恵まれなければ、力はつきません。
――第二には、患者さんの口の状態をどう見るかです。歯の壊れ方、抜けた歯の数、残った歯の歯槽膿漏の状態、かみ合わせやあごの関節の状態。その状態を正確に診断して、歯科医師自身の力量と相談しながら、最良の治療方針を立てられるか。診断の見通しの能力が問われます。
――第三には、患者さんの全身状態や社会的・経済的な背景を見通せるか、それを治療方針に反映できるかということです。
例えば、今一時的に健康状態が悪いだけなら、次に完全な治療が再開できるように、一時的な治療方針をたてるでしょう。しかし余命がごく短いなら、長持ちしなくてもいいから治療期間が短く、ともかく今だけが気持ちよく過ごせる治療を考えます。経済的な問題では、相談の上で、治療の程度を落としてゆく妥協も必要になってきます。
――第四には、歯科医師自身の哲学が反映されます。
「自分はなぜ歯科医師をやっているのか。」「歯科医療になにができるか。」「患者さんとどのように関わってゆくべきか。」などの考え方です。
例えば私の場合は「患者さんの幸福のために歯科医師がいる。患者さんひとりひとりの生涯を通じて、健康を最も効率的に維持するには、現在および将来何をすべきか、少なくとも口の中については責任を持って見通し、見守ってゆきたい。」などと思っています
長い歯科治療の試行錯誤のうちに、歯科医師個々の中に積み上がってくる哲学も違ってきます。日本の歯科は特に医療制度と歯科医学の高さの矛盾もあるため、苦悶のうちにたどり着く、一人一人の生き方そのものかもしれません。(ちなみに歯科より医科のほうが、はるかに疾病―診断―治療の関係が単純明快でうらやましく思っています。)
――歯科医師間の治療方針の微妙な違いは、そんな深いところからでていると思ってください。違って当然なのです。そこに患者さんの選択の自由があるのです。自分の思いを話し、質問をし、自分にぴったりの歯科医師を探してください。きっと安心して一生任せられる歯科医が見つかり、結果として最も歯が長持ちし、健康的な人生がおくれるでしょう。
ブリッジが出来なくなると、入れ歯しかないんですか。インプラントは大丈夫なんでしょうか。
初めまして。インターネット歯科について調べているうちに田中歯科さんのホームページと出会い、メールしています。以下のことについてお聞きしたいと思います。どうか、お答えください。
1 歯医者さん選び
たくさんの方が悩まれていることと思います。私は、北海道の田舎に住んでいて、一番近くの市まで車で1時間かかります。地元の歯科の評判が悪いので何とか通っていますが、肉体的につらいのです。歯科技術と歯科のある地域は関係あるのでしょうか。
2 ブリッジについて
現在、左下奥から3本ブリッジがかかっています。(銀歯)5年位前に左下奥から2本目が抜歯となり、そうなりました。去年の11月から1番奥の歯が腫れ始め今も続いています。歯医者さんの話では、この歯はもう長くは持たないともことでした。(ショック) 歯の根と根の間にうみがたまっているので治療法がない、つまりほうっておくしかないとのことでした。
せっかく今ある歯なのに黙って指を くわえているしかないのかと思うと本当にショックで、歯医者さんへの信頼も揺らいでしまいました。歯医者さんも忙しいらしく十分な説明をしてもらえませんでした。しかし地理的にも設備的にもその歯医者さんが1番行きやすいので歯医者さんを変えたいのですが困っています。やはり、1番奥の歯は抜くしかないんでしょうか。
ブリッジができなくなると、入れ歯しかないんでしょうか。インプラントって大丈夫なんでしょうか。2本続いている歯でもできるんでしょうか?
1,歯科技術と地域の関係はあるか?
歯科技術はあくまで歯科医師個人個人の力量の問題だと思います。(当歯科医院も最寄りの駅から2kmも離れた古い小さな町で頑張っています。)
ただ歯科医師個人がどのような高い正確な技術を持っていたとしても、そのような治療をさせてくれる患者さんが居なければ、技術も朽ち果ててしまいます。患者さんが歯科技術を守るという一面があるのです。だから腕に覚えがある歯科医師は、需要の確実な都会で開業したがるかもしれません。
私の場合も、卒後11年目についに年貢を納めて田舎の父の元に帰ったときには、半ば人生をあきらめていました。しかし爾来20年、幸い地域の患者さんの支持を得て、むしろ都会に残った同僚たちよりも高度な治療ができていることを感謝しています。
どうか良い歯医者さんに巡り会えることを祈っております。
2,このブリッジの支台歯を助けられるか?
腫張が長い期間に及んでいることと担当医の意見から判断して、かなり残すのは難しいと思います。根と根の間に膿がたまるのは、
(1)歯槽膿漏の場合、(2)感染根管の場合、(3)その部分に穿孔あるいは割れ目がある場合に、みられます。
(1) 歯槽膿漏が2本の根の分かれ目まで及んで膿がたまったとき。
歯を2つに切り割り(歯根分割)、2本の根(歯根)の間を開いて各々冠を被せます。2本の歯の形に変えてその間を掃除ができるようにすると、歯槽膿漏の進行は止まります。ただし歯槽膿漏進行度が高度になり、分割した各々の歯根がゆらゆら揺れるようでは無理です。
(2) 歯の根の内部が腐り(感染根管)、根の先にたまった膿が根の間にあがってくることがあります。
この場合、根の中の治療(感染根管治療)を完全にすると治ることがあります。歯槽膿漏とつながっている場合は、歯根分割も必要になる。ただし歯の根全体が膿に囲まれて、歯がそのなかに浮いている状態ならば、たぶん抜くことになります。
(3) 根の分かれ目まで穴があいている時は、
小さければ詰め物で塞ぎ、もう少し大きければ歯根分割、それ以上なら抜歯。歯根に割れ目がある場合は多くの場合抜歯せざるをえません。
20代を言う年齢を考えると、(2)(3)の可能性が高いと思います。
3,インプラントについて。
インプラントは、埋め込める骨の厚さと幅があれば、良い方法だと思います。私も、20年以上前からおそるおそる手がけてきましたが、その結果を見て、最近では自信をもって勧めております。もちろん人工の歯が天然の歯に勝てるはずがありませんが、インプラントに習熟した歯科医を選び、歯ブラシなど歯の清掃が徹底できれば、そして費用の問題が解決できれば、有効な治療法だとおもいます。
歯の漂白を考えているのですが、「説明を受けるだけ」というのは可能ですか。
初めまして、今、歯の漂白を考えているのですが、先生の所ではやってらっしゃいますか?
「説明を受けるだけ」と言うのは可能ですか?
当医院では歯の漂白はやっておりますし、勿論相談だけでもお受けします。
しかし、漂白が可能かどうか、また漂白することが役にたつかどうか、口の中や歯の状態を診査しないと判断ができません。初診の検査を受けていただくため、保険証をご持参ください。漂白処置自体は治療ではなく、美容目的ですので健康保険適用ではありません。(ただし相談だけは無料で受けております。)
ちょうどよい質問がでましたので、ホームページ用に準備していた内容を、以下先に紹介しましょう。
ブリーチングとはどんなものですか?
歯の漂白はブリーチングといって、アメリカではかなり前から盛んにおこなわれていたようです。最近年日本でもその薬剤が認可になりずいぶんと普及しました。
ブリーチング剤は、過酸化水素水(つまりオキシドール)の非常に濃度の高いものが本体です。それを歯の表面につけ、化学反応や光で活性化させ漂白力を発揮させます。
薬剤は皮膚や粘膜についたりしないよう、とくに目に入ると非常に危険なので、注意深い取り扱いと慎重な処置が必要です。
なぜ白くなるのか?
漂白剤は歯の表面から、0点数mmエナメル質に進入して、その間にある汚れや色素は直接強力に脱色します。それ以上内部には効果はおよびません。ところが気になる歯の色はもっと奥、象牙質の色の悪さが表に透けて見える場合が多いのです。
しかし一方ではこの強力な漂白剤は、進入したエナメル質を“すりガラス状”に変えます。このすりガラス効果は奥の色を遮断して、間接的に歯を白く見せます。
この二つの効果で白くなるのです。
ブリーチング後の歯の変化は?
ブリーチングの直後は、表面まですりガラス状ですから、コーヒー・コーラ・カレーなどの色素が、逆にしみこみかねません。2週間ほどは色物は避け、フッ素入り歯磨きでまめに汚れを落とします。時間がたつとエナメル質の最表層だけは、唾液のカルシュウムを吸い込んで、すりガラスから透明ガラス状態に戻ります。こうなれば大丈夫です。
しかし長い時間の経過のうちに、少しずつ表面からもっと中の方へカルシュウムがしみこんで、すりガラスは透明ガラスへとゆっくり戻ってゆきます。すりガラス効果が薄れてゆくと、歯の色も少しずつ元に戻ってゆくわけです。いつか再度ブリーチングが必要な時期がくるでしょう。
ブリーチングですべての歯が白くなりますか?
すべての歯はブリーチングによって、1・2段階は白くなっています。黄ばみ程度の歯ならこれで十分満足できるはずです。しかし(テトラサイクリン剤などによる)強力な象牙質の変色や黒変に対して、すりガラス効果だけではきれいな色を望むのは無理です。ブリーチングでは及ばない場合の方法は、ほかの方の質問に答えていますので、その項目をご覧ください。
虫歯のある歯はブリーチングできない?
虫歯だけではなく、歯の表面(エナメル質)に割れ目がある歯、詰め物(レジン充填・インレーなど)が古くて周囲に隙間がある歯、などではブリーチングできません。
その場所を伝って、エナメルの下にある象牙質に漂白剤が進入すると、歯髄(神経)を痛めて、歯がしみたり、痛くなったりする恐れがあるからです。
無随歯(神経をぬいた歯)はもちろん別です。この場合神経の入っていた穴の方から漂白することもあります。しかしそんな歯は、欠け方が大きかったり、大きな詰め物が汚かったりして、全層を削ってきれいな陶材冠をかぶせることが多いと思います。
以上ですが、ブリーチング(歯の漂白)について、ご理解の助けになったでしょうか。
笑うと銀歯が見えて気になります。先生は根は残しておいた方がいいと言うのですが。
奥歯と前歯のちょうど中心くらいの所にある歯が虫歯になり、自分の歯の根の部分だけ残して銀歯になってしまったのですが、笑ったりすると口のはしに銀歯が見えてしまってとても気になり人前で笑えません。
先生は根は残しておいた方がいいと言っていたのですが、もうほとんどその歯は残ってないのにそこまでしてなぜ根を残した方がいいのですか?
私としては、いっそのこと抜歯してもらって差し歯にしたいとおっもっているのですが・・・
奥の方とはいえ見える位置に銀歯があるのは、若い女性に気になるのはよくわかります。
歯の根が残っていればその上に、銀歯を入れることもできますし、白い歯をいれることもできます。白い歯には、色の変わらない減らないポーセレン(陶材)や、安定性に欠けるプラスチックなどがあります。貴方の言う「差し歯」もその形式のうちのひとつです。いずれにしろ、少なくとも歯の根だけでもしっかり残っていなければ、「差し歯」にさえもできません。
奥歯の場合は、銀歯以外は保険外の自費治療になります。残っている根がしっかりしている場合は、私ならきれいなポーセレンを勧めるでしょう。しかし危ないは歯根なら、「しばらく(費用をかけない)銀歯で我慢できませんか」と提案すると思います。
では歯を抜いてしまった場合はどうなるでしょう。
- 両隣の歯を削って、3本の歯をつないだブリッジになります。白い歯なら3本ぶんの費用がかかります。
- もう一つの選択は、無くなった歯の部分の骨に穴を掘り、インプラント(人工歯根)を埋め込んで白い歯を作る方法です。両隣の歯を削りませんが、費用はもっと高額になると思います。
1本の歯を大事にする意味がわかっていただけたでしょうか。
歯の治療中で通院をやめてしまい歯が根元から無くなりました。差し歯にできますか。
歯の治療中で通院をやめてしまい歯が根元から無くなってしまいました
この場合差し歯には出来るのでしょうか?
治療中に長い期間の中断があると、急速に歯は崩壊に向かいます。治療の途中では、虫歯になったところを十分に取り除き、新鮮な歯質が出てくるまで削っている訳です。最終的な被せるところまでゆかずにそのまま放置すれば、新しい虫歯に絶好の場所を与えることになります。例えて言えば、手術で病巣(悪いところ)を取り除いたあと、縫い合わせる前に手術台から患者が逃げたようなものです。
歯科医の(患者さんも)努力が無駄になるだけならいいのですが、これではかえって歯が悪くなるのに手を貸したことになります。歯科医は、そういう患者さんを見抜けなかったこと、治療についてこさせられなかったこと、そのために助かるべき歯を駄目にしたことに、とても罪悪感を感じます。そんなわけで中断の患者さんには、私は二度までは呼びかけることにしています。それでも応答が無いときには、(溜息とともに)医者としての責任の免除をお願いするしかありません。
さて貴方の場合ですが、その歯が保存できる(助かる)確率はたぶん低いと思います。仮に助かったとしても、悪いところをもう一度削り落とした後には、薄い歯質しか残りません。
それでもできるだけ早く歯科医院に行かれることを勧めます。もう何ヶ月か放置すれば、助かる確率はさらにずっと下がってきます。また腐った歯を放置することは、骨の奥深くに細菌の巣窟をかかえていることになります。顎の骨への感染は怖いものですし、近年ではこの細菌が、慢性の心臓病や、肺や消化器の癌の原因であるとまでいわれているからです。
予約を忘れた時などたしかに歯科医院へ行きにくいものです。でもゴメンの一言で歯が助かれば安いものじゃありませんか。勇気を出してgo!
ちょうど良い質問をいただきましたので、中断の怖さを皆様にアピールさせていただきました。
歯の色に悩んできました。見える歯を全部差し歯に変えることはできますか。
子供の頃は白い歯だったのですが、新しく生え変わって出てきた歯は、黄土色で、今までずっと悩んできました。
口を開いた時に見える歯を全部差し歯に変えるという事は、可能でしょうか?
アメリカの歯科医院では、どんな治療も雑と感じてしまい、差し歯となると神経にも影響があるので、なかなか踏み出せません。
アメリカではこういった治療を受けることが出来ますか?その場合、日本よりも技術は落ちてしまうのでしょうか?
1日でも早く自分の歯の色を変えたいです。
お返事よろしくお願いします。
歯の色が気になるのですね。一般には永久歯は乳歯に較べて、黄色みが強いのがあたりまえなのです。
一方で、永久歯の中切歯、側切歯は出生前後に石灰化が始まりますので、そのころにテトラサイクリンなどの影響があれば、かなり濃い黄色―黒褐色の着色がおこります。どの程度の色なのでしょうか。それによっては以下の治療方法があります。
- ブリーチング(漂白)―虫歯が全くなく、色も黄ばみ程度なら、これがお勧め。濃い過酸化水素水含有の薬剤で、表面下の極浅い着色を脱色すると同時に、くもりガラス効果で下の色を少し遮断します。アメリカでは結構さかんです。歯科医院で行うほかに、アメリカには、自分で行う“ホームブリーチング”用のマイルドな薬剤も、ドラッグストアなどにはあるそうです。効果が限られていることと、月日とともに後戻りがあるのが難です。
- ラミネートベニア――歯の見える側の表面を薄く(エナメル質の範囲で)削り、薄いポーセレン(陶材)のシェル(殻)を作って、貼りつけます。かなり汚い色でも綺麗にすることが可能です。ただポーセレンが薄いため、天然歯のような透明感のある色調にするには限界がある。
- ポーセレン冠 ――歯牙の全表面を一定の厚み削って(支台歯形成)、全部覆うポーセレン(陶材ジャケットあるいはメタルボンド冠)の冠を被せます。天然の色調が出せますが、日本人は一般に歯が薄いため、神経をとる場合もあります。
米国歯科事情には詳しくありません。
たしかに民族的な器用不器用はあるとは思います。
しかし一般的には、アメリカの歯科医療のレベルは高いとされています。特に専門医やその直前のレジデントといった上のクラスは、非情に高い学識を誇っていると聞きました。
下のレベルはどこの国も似たようなものでしょう。
前歯にひびが入ってしまいました。抜くとしたらどのような治療になっていくの。
現在通院中です。かかっている先生に聞くのが一番なのでしょうが、なかなか聞きづらく、このホームページを知り質問させていただきます。
10年程前神経を抜いた前歯に、ひびが入ってしまいました。 レントゲンを見せてもらいましたが、ひびは歯茎の少し内側に斜め横に入っています。外側からも見えます。
最初病院に行ったときは「抜きます」といわれましたが、 前歯の裏側の金属を取り除いたあと、 「歯を残す方法で治療を進めますが、痛くなったら、やはり抜かないといけません」とおっしゃいました。
現在ひびのあるあたりの歯茎がはれています。
先生は治療がうまくいけばこの歯茎のはれもなおると言ってくれました。
しかし、はれは少しですが病院に行ったときよりも大きくなっています。
はれているわけですから、多少は痛みや不快感もあります。
この痛みが先生がおっしゃっていた「痛み」でしょうか?
もし、抜かないといけないとしたら、今後どのような治療になっていくのでしょうか?
現在、補強用につけるという詰め物のかたどりをし、 出来上がりを待って病院に行く予定ですが、それまで不安で仕方ありません。
お忙しいかとは思いますがお願いします
ひびが入っている歯にどのような治療をしようとしているのか、今ひとつ判然としませんが、次の二つの場合が考えられます。
1,ひびが入って動いている両断片を、金属の支台を中心に、接着性のセメン
トでつなぎ合わせようとしている場合。
(答え)
歯肉の下深い、時には骨の下までの、歯根のひびや割れ目は、細菌の絶好のすみかとなります。歯周病(歯槽膿漏)に似た歯肉の腫れや出血が起こり、歯槽骨(歯を支える骨)が無くなってゆきます。
今までは(今でも)抜歯するしか方法はありませんでした。
近年強力で比較的無刺激な接着性セメントが開発されており、割れ目を接着して歯を残そうというというチャレンジがなされ、ある程度の歯の延命効果をあげています。破折面が比較的新鮮であり、止血乾燥がうまくいけば、成功率はあがるようです。時には一旦抜歯し、外で接着させて口の中に埋め戻す術式も報告されています。
貴方の場合も条件は厳しそうですが、抜歯前の最後のチャレンジとして、“接着”を試みるのは無駄ではありません。駄目なら元々で、最初の予定通り抜歯すればいいわけです。余分に消毒に気を配れば特に危険もありません。
2,歯牙の割れた断片を取り除いて、残った歯根に金属の土台を建てて、
元の形に戻そうとする場合。
(答え)
割れた断面の深さが問題です。一部でも骨より深ければ、抜歯の対象です。金属や人工物との継ぎ目は、骨より2ミリは上になければいけません。それでも抜歯したくなければ、
(1)小手術で骨を削って継ぎ目を骨の上にだす。それもいやなら
(2)(先に歯を修復しておいて)洗浄消毒、投薬などで細菌感染を防ぎながら、長期間かけて骨が自然に下がるのを待つ。
前歯の歯並びで悩んでいます。差し歯でなおせますか。
前歯の歯並びで悩んでいます。
前歯中央2本のうちの1本が引っ込んでます。その部分は乳歯が虫歯のまま、残っていたのに永久歯が生えて来て、他の歯より引っ込んで生えたためです。この引っ込んだ歯は虫歯にもなってないです。
こういう場合、差し歯にできますか?また、その場合、歯の根元は残すのでしょうか?神経を抜いたりするのでしょうか?
どうぞよろしく御願いします。
中切歯(いちばん前の2本の歯)のうち、片方が捻転し内側に転位している状態ですね。
困るのは、その歯をきれいな形に治してやろうとしても、スペースが不足の場合が多いことです。無理に修正しても、非常に細い歯ができそうです。2本の中切歯の大きさが違うと、とても変な感じがします。そういうわけで修正したいなら、方法は2つでしょう。
1.矯正でやる
上の2本、場合によっては上下4本の小臼歯を抜いてスペースを作り、前歯を矯正できれいにならべてしまう。
(欠点)
抜歯が必要で矯正装置を入れている時間がかかると思います。矯正専門医に相談してください。
2.補綴でやる
1本だけ小さい歯になるのをふせぐために、最低でも隣の中切歯と2本の歯に被せて、大きさと形を整えることになると思います。場合によっては側切歯と合わせて3本、もっとひどいときは最大4前歯を修正することもあります。さらに特別の場合ですが、問題の歯を抜歯してブリッジもありえます。
元々スペースが不足ですので、そのまま何気なく作ると、全体に細めの歯が並ぶことになりがちです。しかし補綴に習熟した歯科医ならば、細い歯を見かけ上幅広く見せ、色形も美しく整えるのは充分可能です。被せる歯は、たぶん抜髄(歯の神経を取る)が必要になると思います。
(欠点)
歯を削ったり、神経を取らなければなりません。
私は元来補綴医なので、つい2の説明が長くなりました。そのままというのも第3の手かもしれません。ともかく信頼できる歯科医師が見つかることを祈ります。
私の歯には陶や樹脂を入れているので、見栄えなどバランスが気になります。
私の前歯は2本神経を抜き、1つは陶のものに、もう一方は樹脂の素材の差し歯です。その他は前歯2本とも少しだけ削り、陶の被せものの歯をかぶせています。これから歯科医院へ、前歯もう1本治療しに行きます。その歯は神経を抜いて差し歯にするか、又は少し削って被せものの歯をかぶせるかどちらかですが、多分後者の方になると思います。
被せものの歯の素材と金額の選択について、迷っています。できれば被せものの歯は、保険でできないか、と思っています。しかし、今の私の歯には陶や樹脂を入れているので、見栄えなどバランスが気になります。前歯はそれなりにきれいに見えるようにしたいです。現在見た目は、色も形も前歯の部分を指摘される程おかしいです。また私の通っている歯科医院では、見た目よりできるだけ自分の歯を使うというのが方針です。
見栄えについては、悩んでいる理由があります。以前、私は半年だけ紹介で別の歯科医院に通いました。そこで前歯を含めて、3.4本程度差し歯や被せものの歯があります。それらの被せものの歯の形は自分の歯の形とは入れた時から全く違っています。今では形だけでなく、色も見栄えがおかしく、人によく指摘されます。全く知らない人からも、もっと良い差し歯を入れなさいとよく注意される程です。また
かぶせた歯は歯茎のところ、入れた時から少し金属が見えています。かぶせた歯などは自分の歯よりも大きく、話し難いことにも困っています。私はできるだけ全体的に違和感のない歯ならびにしたいです。また普通に話せるようになったらもっと助かると思っています。
何か良い方法はあるのでしょうか。お時間ございましたらアドバイス何卒宜しくお願い致します。
いろんな悩みが詰め込まれた質問ですね。どう答えようか迷ったのですが、乱暴ですが次の項目に限定してお答えします。
1.見た目より自分の歯を残すか、被せてきれいにするか?
できれば削らない、神経も取らない、削っても最小限に。勿論これが歯科医師の希望なのです。しかし、現代では歯の美しさは、とくに女性には、社会的な必要条件で、そのかねあいで考えて方針を決めます。
2.被せて治すなら最初からしっかりした治療を。
歯は何回でも治療をやり直しても平気なものではありません。悪い治療のやり直しは、元の材料のとりはずし、不満足な神経の治療のやり直し、虫歯がすすんだ部分の削り落としなどで歯が削られます。今度こそしっかりさせようと再治療するわけですが、やり直しの歯は歯質(自分の歯の部分)が薄くなるため、最初からきちんと治療した場合と較べれば弱くなります。
3.被せて治す(補綴する)と決めたら
第一に歯科医を厳選する。第二に、しっかりした計画をたて、中途半端な治療をしない。前歯を被せて治すには、やはり耐久性、美しさの持続からメタルボンド(陶材焼付冠)が最良で、結局は患者さんの得になると思ってください。ただし歯科医の技術技量で大きく差が出ます。
4.参考にこの例をみて下さい。
色も形も悪かったので、全部メタルボンドで一気にやりました。(但し患者さんの希望で本来より一段白い色にしてあります)拝見しないとわかりませんが、貴方の場合もこのような治療がよいのかもしれません。
差し歯にひびが入っている、ブリッジにした方が良いといわれた。ほかに治療法はないの。
差し歯の歯の根元に、大きなひびが入っていると、ある医者に言われました。今まで、何度もその歯が取れて、そのたびにくっつける治療を受けています。
今回、また歯が取れ、都合で別の医師に診察してもらったところ、根元の歯を完全に取り、左右の歯とともにブリッジにした方が良いといわれました。
ほかに治療法はないのでしょうか。また、その治療法をとった場合、だいたい料金は相場でいくらくらいするものなのでしょうか。
今回のケースは、深い虫歯になったので神経をとって、残っている自分の歯に金属などで土台をこしらえ、さらにその上に天然歯に似せた白い冠を被せてあったのでしょう。ところが残っている自分の歯の部分(根っ子)が割れてしまったものとみえます。気の毒ですがこの歯は抜くしかないように思われます。
いちど抜歯して、口の外で接着剤でつけて再植するというテクニックも、ないわけではないのですが、破折して間もない新鮮な場合でないと困難なようです。
歯牙の破折は、歯質の強さ以上の咬合力(噛む力)が、繰り返し働くときにおこります。そのなかには食いしばり・歯ぎしりなどで、知らないうちに酷い咬合力がかかるような、あらかじめ予想が難しい原因もあります。(ブラキズムと総称しますー顎関節症の項をみて下さい)顎関節症へのリンク
しかし最もありふれた原因は、自分の歯が薄く短くしか残っていないために、それに継ぎ足して歯を作っても、強さが不足する場合です。
こんな歯でも一番最初に神経の治療と補綴(冠を被せる)したときには、たっぷり歯質が残っていたはずです。最初の治療が不備で、再治療をするときには、歯の内外、根の中にも虫歯ができています。それをきれいに除去したあとの健康な歯の部分は薄く頼りないものしか残らないことになります。「何度もダメだったので今度こそしっかりしたものをいれたい」と私の歯科医院を訪ねてこられる頃には、薄く弱い歯の根しか残っていなくて残念なことがしばしばです。最初の治療が大事です。
もう一つの原因は、後ろの歯・大臼歯・小臼歯が抜けているときで、前歯に無理な力がかかります。
幸い貴方は、両隣の歯がしっかりしていて、ブリッジができるようですので、今度こそ悔いのない治療を受けて下さい。
両隣の歯が非常に健康できれいであり、抜いたあとの骨のボリュームが十分なら、一本だけのインプラントも考える余地があります。このときは両隣の歯はさわりません。
料金については、なんともいえません。料金のなかでは、高度な治療になるほど、熟練した歯科医師・技工士の技術料および、治療にかけた時間の料金のしめる割合が増えます。
また、未熟な哲学や技術の人ほど時間も省くものですから、ずいぶん安いものがあっても不思議ではありません。逆に高ければ必ずいいわけでもありません。良否は各々の歯科医師の技術力・学力・責任感によるからです。腕に覚えがある人ほどそれを多くの人に施したいわけですから、患者さんが受け入れやすいよう料金的にも努力していると信じています。
前歯に関しては、治療完了後5年以上たったお友達の歯を、できるだけ数多く観察してみて下さい。
それぐらい経過すると技術力の差がかなり現れてきます。そしてそんな歯科医院には息の長い支持者が数多くいるはずです。そうところなら料金的にもまずは妥当で、長い目でみれば一番得になるだろうと思えます。腹を割って相談をもちかけてみましょう。
歯槽膿漏がひどい。差し歯(奥歯)を希望しているが歯を抜くのが理解できない。
以前から、歯の詰め物がはずれたので、歯医者に行きました。 根が、もうダメみたいで、抜くしかない!と言われました。それから歯槽膿漏もひどいそうです。
私は、差し歯(奥歯)を希望しているのですが、何故抜かなくてはいけないのか、よく理解できません。
ブリッジという方法を使うようですが、手入れが大変と聞きました。
差し歯にする為の必要条件を教えて下さい。
後、差し歯とブリッジでは、値段はどのくらい違いますか?
実際にお口の中を拝見しないと、はっきりしたことは言えませんが、一応
・歯を抜かなければいけないのはどんなときか。
・ブリッジとはなにか。手入れが大変か。
・一本歯を抜いた後、ほかにどんな方法があるか。
以上の点についてお答えします。
1) どんな時歯を抜かなければならないか。
年齢のわりにひどい歯槽膿漏だとしても、20歳台ということで歯槽膿漏の原因はのぞきます。すると抜歯になるのはおおよそ次の三つです。
- 歯根の中の神経が腐るか以前の治療が不十分であったときには、根の中(根管内)の細菌が原因で根の先の骨の中に大きな膿の袋(根尖病巣)ができることがあります。その病巣が根管治療で治せる範囲を超えているとき。
- 根の先(根尖病巣)は治せそうでも、歯の根の壁に虫歯(軟化象牙質)が広がり、それをとると歯の根そのものが薄くなって、噛む力に耐えられそうにもないとき。
- 見かけは十分に歯はあるのに、歯根にまっぷたつに割れ目が入っているとき。
根管治療が進歩して、以前よりもかなりの根尖病巣は治せるようになりました。、また接着力の強力なセメントで金属の土台をつけて歯を補強したり、時にはいったん抜歯して割れ目を接着剤でついで植え戻してみることもありますが、それにしてもかなり限界があります。
あなたの場合は1.2.のいずれかと思いますが、もう一度よく話し合って納得してから治療してください。疑念を持ったまま進めば、たとえ治療方針は正しくとも、患者さんは心に傷を持ち続けることになります。費用については、治療しようと思う歯科医院で、気軽に尋ねて下さい。
2)抜かずにおけば?抜いたままだと?
治療ができない歯、うまく治せない歯をいうのは、ばい菌の固まりと思って下さい。それが顎の骨の中深くに刺さっているわけですから、とても危険なことです。残せる歯はしっかり治療し、残せない歯は抜歯すると割り切って下さい。
では歯を抜いたままにして、放っておくとどうなるでしょうか。歯の抜けた隙間を埋めようとするかのように両隣の歯は傾いてきます。噛み合う相手を求めて、今まで噛み合っていた反対側の歯はのびだしてきます。多数の歯が凸凹にすれ違い、顎の横動きでぶつかりあうようになると、歯に無理がかかったり、顎の関節を痛めたりする事になりそうです。そうなってから治療しようとするととても大変な思いをします。
3)ブリッジとは
抜けた歯の両側の歯にクラウン(冠)被せて、橋渡しするように人工の歯をつなぎます。口の中にセメントで固定されます。
違和感も少なくで強固で、噛む力も強く、最もポピュラーで安定した、安全な治療法といえます。ただ両方の歯を削るという犠牲をはらいますので、精密なブリッジができれば大丈夫ですが、精度が落ちればそれだけ歯の寿命を短くする恐れがあります。技術の違いがでてきます。
削るのがいやで、一本だけの取り外しの義歯(入れ歯)を勧める人もいます。しかし不便さ、入れ歯の動きによる違和感、手入れの面倒さがあり、入れ歯の動きや虫歯などで、かえって両隣の歯の寿命は短いようです。
ブリッジの手入れはふつうの歯と同様に歯みがきをします。ただ橋渡しした所の隙間は隙間ブラシ(インターデンタルブラシ)を追加して下さい。全部天然歯の方にも通常の歯刷子に加え、フロス(歯と歯の間に通す糸)か隙間ブラシを使っていただくように指導しています。ですから天然歯の方と本質的には、手入れは変わることはありません。ブリッジだけでなく口の中の歯すべての寿命は、ブラッシング(歯刷子をつかってきれいにする)にかかっています。
4)そのほかに治療法は?__インプラント(人工歯根)など
インプラントは、もと歯のあった場所の骨の中に人工歯根を埋め込んで、新しい歯を作ろうとするものです。両隣の歯を削る必要がなくなります。
インプラントは高価なものですが、アメリカではかなり盛んにおこなわれています。理由の一つに、アメリカでは正確なブリッジは高価で、インプラントと価格的に変わらぬせいもあるようです。 インプラントはまだまだ天然の歯にはおよびませんが、長い時間働いてくれた後仮にダメになっても、その時点でブリッジが作れます。はじめからブリッジを入れるに較べて、倍の時間が稼げるわけです。
人生90年時代となって、私の歯科医院でもインプラントが最近増えてきました。インプラントの手入れは、天然歯よりも一層厳重なブラッシングが望まれます。
良い質問をいただきましたので、ほかの方にも参考になるように、少し詳しく解説してみました。
スキッパで悩んでいます。差し歯など保険のきく範囲でなおしたい。
私はスキッパで悩んでいます。
スキッパの矯正はすごい金額のお金がかかるので、今までやりたくてもできませんでした。
保険のきく範囲でスキッパを治すことはできないのでしょうか?
差し歯にしてしまうとか、上から何かをかぶでるとか・・・。こんなことは可能なのでしょうか?”
ご意見&お問い合わせ”ではなく相談になってしまったのですが・・。教えて下さい。
俗にスキッパというのは、「空隙歯列」といいます。
左右の中切歯の間(いちばん前の歯)だけに空隙がみられるものと、前歯6本の間にすべて空隙が均等に見られるものの、2タイプがみられます。
普通、顎の骨にの大きさに較べて歯が小さいために、前歯の間に隙間ができると考えられます。
さてお尋ねの1、矯正を使わないで被せるかなにかで〔補綴で〕空隙歯列を修正できるか?という質問ですが、やってみるだけなら何でもできないことはないのですが、それに伴う犠牲や経時的な変化を考えに入れてみて下さい。
{方法としては}
- 歯の表面を酸処理し、歯に詰めるプラスチックを接着して、歯を大きくする。
- 歯の表面を1mmほどの深さで削り、ポーセレン(陶材)を焼成して作った薄い歯の形を張り付ける。(ラミネートベニア法)
- 歯を全面的に形成(被せられるように削ること)し、
プラスチックの冠(レジン前装冠など)を被せる 3―1
陶材の冠(メタルボンド冠など)を被せる 3―2 が考えられます。
しかし、
{難点は}
いずれの場合も、歯を大きくして隙間を小さくするわけですから、歯が大きく見えすぎる欠点があります。(大きなものを小さく見せること、しかも形の美しさを損なわないようにするのは高度なテクニックです)
プラスチックは必ず色がかわって美しさがうしなわれる。陶材を使ってもラミネートのような薄さでは、そこそこ色の限界がある。
歯を削るなど歯質に損害がでること。?でも歯質にべったりくっついたプラスッチクを落として、元のきれいな歯の表面を取り戻すことは困難です。歯の削除の量は3>2>1 逆に3、2、1 と弱さは増していきます。
第2の質問である、「健康保険で安くできないか?」の答えは、
「できません。美容のための治療には健保はききません。」仮の話に、虫歯という病名がつけば、1や 3―1は健保で出来るかもしれません。しかし形がわるい、色が変わった、壊れたり虫歯ができたなどの別な悩みをかかえないでしょうか?
{アドバイスとして}
生まれたままの歯がいちばん丈夫なのです。そのままの美しさに満足できないでしょうか。できなければ、まずは歯列矯正を勧めます。どうしても補綴が望みなら、歯科医師を厳選し、最善の方法を選んでください。