白い歯は俗に差し歯などといわれています。
大きく分けて、保険のものと自費のものとの違いがあります。
その違いのもとになっているのは材質の違いですが、自費のものも日進月歩の技術の進歩で、沢山の種類があります。
これは継続歯と呼ばれ、本当の差し歯です。
かなり古い製作方法で、40年前には殆ど製作されなくなっており、現在は見かけることはありません。
世間で白い歯がさし歯と呼ばれているのは、この方法が歯の根っこ(歯根)に差し込むような形をしていたためと思われます。
現在は継続歯と違い、歯根に土台(メタルコアやファイバーポスト)を入れます。
その上に白いクラウン(被せ物)を被せます。
保険で行うのは硬質レジン、自費で行うのはメタルボンド(陶材焼付冠)やオールセラミッククラウンやジルコニアクラウンと呼ばれています。
歯が無くなっても、両端に歯根がある場合は、ブリッジという形の白い歯を入れることが出来ます。
材質によって、保険のものと自費のものがあります。
保険と自費の違い
保険の硬質レジンは、年月が経つと色が変わってしまいます。
また、安くあげるため精度が落ちて周りから虫歯が入っているようです。
(他医院の製作です)
同じ人を、自費のメタルボンドでやり直しました。永くきれいな歯でいられます。
初めからこの様にすれば良かったのです。
残念ながら、何度も(ダメになって)やり直すと、元になる歯が弱くなってしまうのです。
薄緑色の矢印の真ん中の2本の歯はメタルボンド(自費)です。
水色の矢印の歯は硬質レジン(保険)です。
最初は同じ様に見えても、月日が経つとこれだけ違ってきます。
メタルボンドはいつまでも同じ色で、材質の劣化がありません。
しかし、硬質レジンは時間が経つとともに変色します。また、材質が柔らかいので写真の左側の様に白い部分が摩耗して中の金属が見えたりします。
薄緑色の矢印の真ん中の2本の歯は当歯科医院で昭和60年(1985)に入れたメタルボンドですが、30年ほど時間が経過しても綺麗な状態が保たれています。